英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『謎解きはディナーのあとで』 第3話 「二股にはお気をつけください!!」

2011-11-02 20:24:37 | ドラマ・映画
お嬢様「はあ~、なんで日曜(の朝)に殺しの現場かなあ?」
執事「それは土曜の夜辺りに犯人が被害者を殺害したからでございましょう」
お嬢様「もう!今後、土、日、祝、祭日は殺人禁止!」
執事「殺人はいつでも禁止でございますよ、お嬢様」

お嬢様「身長が高い斉藤アヤは外れて、容疑者は澤田絵里と黛香苗に絞られる」
執事「さすがお嬢様、ご理解が早い」
お嬢様「でも問題は沢田か黛、どっちかってことよね」
執事「どうもお嬢様は、頭の回転はよろしくない」
お嬢様「上げて下げるの早過ぎ!」


 こういったお嬢様と執事のやり取りがこのドラマの見どころであるが、今回この会話以外、面白くなかった。
 お嬢様がプライドと事件の真相とを天秤に掛けるシーンや、執事のきつい皮肉も見せ場であるが、この際、「失礼ですがお嬢様。お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」で統一し、「クビよ、クビクビクビ~~!」と叫ぶパターン(執事は聞き流す)でいいのではないか。
 推理は、飛躍(創造力)と決めつけが強すぎる。見どころとしては、一見不可解に思われる状況は実は必然?で、それを執事が推理で解き明かしていくことにある。

 今回は、何故被害者がパンツ一枚の裸同然だったか?

 それに迫る推理の題材として
①目撃された犯人が160センチ強の女性→180センチの男性
②被害者はボウリング、ゴルフ、お座敷は避けていた


①より、犯人は15センチ底上げできる靴を履いて部屋を出た…①’
②より、被害者はシークレットシューズを履いていた……②’

①’②’より、犯人は被害者のシークレットシューズを履いて部屋を出た。靴だけが消えては不自然なので、被害者の着ていた服も持ち去った。

その他の推理
・被害者は身辺警護に気を使っていた
・被害者は急遽時間が出来て部屋に引きこもった
     ↓
 顔見知りの女性の犯行

・被害者の額にカーペットの繊維が付着
・被害者は浮気がばれると土下座して謝った
     ↓
 被害者は犯行直前、土下座した。(そのことで、犯人は被害者がシークレットシューズを履いていることに気が付き、それが、もめごとの原因になった)

 
など、一応、筋は通っている感じだが、決めつけが強すぎる感が否めない。特に


・澤田絵里と被害者の海水浴のスナップ写真があった。
     ↓
 絵里は被害者の本当の身長を知っている

一瞬納得してしまったが、これが犯人でない証拠にはならない(どちらかというと、殺人の計画(変装)を立てる動機となる)


 とにかく、執事の推理は可能性の段階に過ぎない。今回は特に、その感が強かった。

 推理に無理があるということも一因だが、その推理の元になる状況が不自然すぎるのが一番の要因である。

・15センチをシークレットシューズでごまかし続けるのは困難。政治家がお座敷を避け続けるのは無理だろう。シークレットシューズの特注品を作るのなら、ゴルフシューズ、ボウリングシューズも特注品を作るのではないか?それにしても、15センチは欲張り過ぎ
・動機が弱い。その割に、殺害後に機転が利き過ぎ。
・特注だから燃え残るという根拠もおかしい
・執事の想像シーンで、被害者が犯人(香苗)を温泉に誘う会話があったが、温泉だと低身長がばれてしまう。
・159センチの変身ヒロインのボードが身長計代わりというのは苦しい
・名前を呼び間違えたというのは全くの想像

 とにかく、前回までに増して、推理が強引過ぎた。
 執事の推理披露シーンは、お嬢様を小馬鹿にしながらというお約束があるので難しいが、もう少し、二人の会話の中で整理して欲しい。
 たとえば、①’犯人は15センチ底上げできる靴を履いて部屋を出た
      ②被害者はボウリング、ゴルフ、お座敷は避けていた

 この2点から、お嬢様にシークレットシューズの存在を導きださせる、あるいは、考えさせるなど、アクセントが欲しい。



 
 今回、マイナーチェンジがあった
・「だまらっしゃい」がなくなった(これは、ない方が良い)
・「お嬢様の常識」コーナー?がなくなった。(残念)
 その代わり、執事の蘊蓄?……浮気中の呼び名の間違い事故の防止法(呼び名を「きみ」に統一)
・執事のお嬢様への忠告→ツンデレ会話(コンプレックスを隠して一生懸命生きている。そういう人は嫌いじゃない。わたくしもです)や「私の生涯愛する女性の名は一つだけ「きみ」
 
【今週の風祭警部】
 報道陣を待たせておいて、「すべてノーコメント!」…唖然とする報道陣
 「ひとつだけ貴社の皆様が喜びそうな情報をお伝えしましょう。遺体発見当時、部屋は内側から鍵が掛かっていました。そうです、密室殺人ですっ!」…ホテルはオートロックで密室になるのは当たり前。………いやいや、おもしろい!

 今回は、かなり不満が多かった。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10月は頑張った | トップ | 『家政婦のミタ』 第4話 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
159センチは低いのか? (将棋を知らない母)
2011-11-04 06:24:10
159センチのヒロインは、低いの??って変な所に注目しちゃいました。櫻井君がヒロインが大好きで、看板まで持ち歩くってのは、ちょっと面白いけど苦しいですね…
まあ無理無理な設定がまた、面白いんだと思いますが…
すべてコメディーだからって思えば面白いです。
櫻井君に「きみが一番好き」って言われても騙されないゾ(えっ絶対言われない??(笑))
返信する
「キミが好きだよ、○○の…」 ()
2011-11-04 11:15:11
 コメディ路線なので、ある程度の飛躍やこじつけは大目に見ないとだめなんでしょうね。
 だから、その分、二人のやり取りに期待しているので、推理の部分でもう少し工夫が欲しいです。推理の材料を整理して、推理する間が欲しいです。

 そう言えば、小学校の時、
「キミが好きだ、卵の黄身が」
というギャグ?が流行ったのを思い出しました。
返信する
単なる翔君ファンです (ゆき)
2011-11-06 01:22:02
アニメの名探偵コナンを見ていると思えば、とってもおもしろいです。突っ込みどころ満載のドラマですが、それを突っ込みながらみるとおもしろいです。
返信する
期待しているんです ()
2011-11-06 12:40:01
 ゆきさん、こんにちは。
 私も、このドラマには期待しているんです。
第1話、第2話のレビューでも、そういう主旨の記事を書いたつもりです(多少厳しいことも書きましたが)。
http://blog.goo.ne.jp/ei666/e/cc21e5d1f30c1f442fec13c0e436955b
http://blog.goo.ne.jp/ei666/e/497bb7960a0afc6deef1e44531bc0d92

 主役、ふたりのやり取りは面白いのですが、今回は推理があまりにも強引だったので、つい厳しくなってしまいました。
 なるほど、『名探偵コナン』ですか。確かに、アニメだと現実感が減少するので、違和感が減りますね。
返信する

コメントを投稿

ドラマ・映画」カテゴリの最新記事