「レアな方に飛びついて、元からあった約束をないがしろにする。これからもそういう仕事をするつもりか?
……碓氷先生が会見を見学できなかったら、どうなっていたか分かるか?」
「大変…面目ないことになっていたと……」
「はい、そこっ!(パチンと指を鳴らす)そこが分かっていない。 うちの面目?…そんなものはどうだっていいんだ。
一番の問題は、碓氷先生の時間を無駄にするところだったってことだ。
それが、相手を粗末にしているってことだ」
「粗末にしたつもりは……」
「そこで認められないからいけない…片山っ!」
「はい」
「粗末にしたと認められなきゃ、お前はこれから何度でも、いろんな人を…粗末にするよ」
「………………」
自分の非や足りないところを、素直に受け入れ認めないと、前へは進めないということなのだ。
鷺坂さん、いいこと言うなあ。
上記は珍しく鷺坂が声を荒げて片山を叱った(実際に声を荒げたのは、冒頭のセリフの少し前)。上記のセリフ、ポイントを突いた的確で心に沁みる叱責であった。
★今回は片山と比嘉のお話。
5年前の“伝説のミュージックビデオ”と称される企画を担当したのが片山と比嘉のコンビ。
この時は片山は比嘉に「おんぶに抱っこ」状態で、そのことを片山も自覚していた。それで、片山は今度一緒に仕事をするときは、自分も成長して比嘉と対等な仕事をしたいと思っていた。
しかし、再会した時、比嘉は一曹のまま、「自分は妻の収入が大きいので、幹部に昇進しなくてもよい。このままでよい」と言う。
上昇志向のない比嘉にがっかりした片山は、比嘉抜きで比嘉を超える仕事を成し遂げたいと心に決めたのだ。
その気持ちが強過ぎて、小さな仕事をないがしろにしていた。また、普段の仕事も比嘉にはかなわないと自覚していた。自覚していながらそれを認めなかったのだ。
『比嘉が昇任試験を受けない』(「7不思議」とされている)理由
広報は自衛隊の中で特殊な部署(広報をしようと思って入隊する者はいない)で、人材不足。
広報ことなんて考えたこともなかった人間を短期間で広報官に育て上げなければいけない。
やっと育っても、幹部は3年たったら即移動。
さて、どうしたら広報のノウハウを繋いでいけるか?
ずっと(広報室に)居られる人が必要。
比嘉は、幹部にならずに一曹のままでいることで、広報室の礎になろうとしていた。
比嘉の真意を知り、空井が動いた!
陸上自衛隊が断ったアイドルグループのプロモーションビデオを航空自衛隊でできないか。
動こうとしない片山に
「『いつかまた、一緒にでっっかい仕事をやろう』…比嘉さんにそう言ったんですよね」
と言うが、あれこれ言って片山は乗ってこない。
「グタグタうるさいっ!
分かってるんですか?ここで自分に残された時間があと1年もないことを!」
「やりたい仕事が、できるのに。
一緒に仕事したい人と、できるのに……」
片山、比嘉「……………」
…………空井の悲しい過去。
それでも動かないふたり。
ひとり向きになって取り組む空井を、片山も心配するが、維持が邪魔するのか、手伝えない。
比嘉も空井に声を掛けようとするが、片山のことを考え、動けない。
しかし、ついに
片山「あいつさあ……たぶん、俺一人が手伝うと言っても、納得しないと思うんだよね」
比嘉「私一人が手伝うと言っても…同じでしょうね」
暗に、「一緒にやろう」と言っているのだが、素直じゃないなあ。
片山、比嘉……見つめ合い、にやり、うなづく。
名コンビ、復活である。
実際は、空井を加えたトリオだ。
経験と実務能力、乗りの良さに加えて、空井のジェット機乗りの知識と発送の最強トリオだ。
プラス、鷺坂の口説きと人脈で、ノリノリの企画進行ぶりも、観ているこちらもわくわく。
空井が比嘉のアドバイスを受けているシーンを見ながら、
「俺もああやって、比嘉一曹に教えてもらったんです、広報のイロハから。
あいつがいたから、今の俺があるわけで……
でも俺は、あいつの思いに応えられるだけの仕事を…今までちゃんとやって来れたのかなあ」
と、片山はつぶやく。
いや、「今の俺がある」というだけのちゃんとした仕事をしてはいないだろう!と突っ込みたくなったが、まあいいか(笑)。いいシーンだった。
リカも、後輩・佐藤の教育係を引き受けることにする。
ところで、この佐藤、今までちゃんと仕事をしてきたのだろうか?……「帝都テレビの7不思議」かもしれない。
ラストのプロモーションの収録シーンでは、空井が特殊能力(マサイ族並みの視力)を発揮。
リカに恋人がいるらしいと聞いた片山が「奪え」とアドバイス?
「そんな人の幸せを壊すようなことを…」
「グダグダうるさいっ!
分かってんのか?一緒に居たいと思える相手と、一緒にいられる時間なんて限られてんだぞ!」
と仕返しされるオチも着いた。
【ストーリー】番組サイトより
空幕広報室の 片山 (要潤) は、人気ロックバンドの夏フェスオープニングのカウントダウンに合わせて浜松で T4 を5機飛ばすという新企画を進めていた。同じ頃、リカ (新垣結衣) も空幕広報室をターゲットにした新企画について、鷺坂 (柴田恭兵) に交渉していた。広報室はあくまでも裏方に徹するべきと考えている鷺坂に、リカは 「この企画で見せたいのは空自で働く人」 と言い切り、成長したリカの姿に鷺坂は長期取材を快諾した。まずは、片山の手掛けている夏フェスから取材をすることに。鷺坂はこの夏フェスは 「フルール」 というバンドの伝説のミュージックビデオを超える企画だと言う。その伝説の MV は、当時 “小松の名コンビ” と言われた片山と 比嘉 (ムロツヨシ) が担当していた。リカは、今回も二人がコンビを組んで担当するのかと片山に尋ねると、「コンビなんていらない」 と比嘉を無視して行ってしまう。
ある日、リカが空幕広報室で 空井 (綾野剛) が戻るのを待っていると、漫画家の 碓氷 (矢作兼) と編集者の 浅野 (西慶子) が片山を訪ねて来た。片山は碓氷を防衛記者会の定例会見に案内することになっていたが、その件を空井のデスクにメモを残しただけで託していたのだ。比嘉が機転を利かせたおかげで、何とか碓氷の件は無事終了したが、鷺坂に厳重注意をされた片山。空井に迷惑をかけたことを謝るが、比嘉のことは無視して行ってしまう…。
その後、片山はこっそり空井を呼び出し、自分の代わりに夏フェスの飛行計画や待機場所などについて聞いてほしいと頼んできた。どうやらフェスを行う浜松基地とこじれているようだった。比嘉にまたフォローしてもらえばと言う空井に片山は…。
一方的に比嘉に突っかかり幹部であることにこだわる片山と、空幕広報室の七不思議のひとつになっている 「比嘉が昇任試験を受けない」 本当の理由とは…?そして無事に片山の夏フェスは成功するのか… !?
……碓氷先生が会見を見学できなかったら、どうなっていたか分かるか?」
「大変…面目ないことになっていたと……」
「はい、そこっ!(パチンと指を鳴らす)そこが分かっていない。 うちの面目?…そんなものはどうだっていいんだ。
一番の問題は、碓氷先生の時間を無駄にするところだったってことだ。
それが、相手を粗末にしているってことだ」
「粗末にしたつもりは……」
「そこで認められないからいけない…片山っ!」
「はい」
「粗末にしたと認められなきゃ、お前はこれから何度でも、いろんな人を…粗末にするよ」
「………………」
自分の非や足りないところを、素直に受け入れ認めないと、前へは進めないということなのだ。
鷺坂さん、いいこと言うなあ。
上記は珍しく鷺坂が声を荒げて片山を叱った(実際に声を荒げたのは、冒頭のセリフの少し前)。上記のセリフ、ポイントを突いた的確で心に沁みる叱責であった。
★今回は片山と比嘉のお話。
5年前の“伝説のミュージックビデオ”と称される企画を担当したのが片山と比嘉のコンビ。
この時は片山は比嘉に「おんぶに抱っこ」状態で、そのことを片山も自覚していた。それで、片山は今度一緒に仕事をするときは、自分も成長して比嘉と対等な仕事をしたいと思っていた。
しかし、再会した時、比嘉は一曹のまま、「自分は妻の収入が大きいので、幹部に昇進しなくてもよい。このままでよい」と言う。
上昇志向のない比嘉にがっかりした片山は、比嘉抜きで比嘉を超える仕事を成し遂げたいと心に決めたのだ。
その気持ちが強過ぎて、小さな仕事をないがしろにしていた。また、普段の仕事も比嘉にはかなわないと自覚していた。自覚していながらそれを認めなかったのだ。
『比嘉が昇任試験を受けない』(「7不思議」とされている)理由
広報は自衛隊の中で特殊な部署(広報をしようと思って入隊する者はいない)で、人材不足。
広報ことなんて考えたこともなかった人間を短期間で広報官に育て上げなければいけない。
やっと育っても、幹部は3年たったら即移動。
さて、どうしたら広報のノウハウを繋いでいけるか?
ずっと(広報室に)居られる人が必要。
比嘉は、幹部にならずに一曹のままでいることで、広報室の礎になろうとしていた。
比嘉の真意を知り、空井が動いた!
陸上自衛隊が断ったアイドルグループのプロモーションビデオを航空自衛隊でできないか。
動こうとしない片山に
「『いつかまた、一緒にでっっかい仕事をやろう』…比嘉さんにそう言ったんですよね」
と言うが、あれこれ言って片山は乗ってこない。
「グタグタうるさいっ!
分かってるんですか?ここで自分に残された時間があと1年もないことを!」
「やりたい仕事が、できるのに。
一緒に仕事したい人と、できるのに……」
片山、比嘉「……………」
…………空井の悲しい過去。
それでも動かないふたり。
ひとり向きになって取り組む空井を、片山も心配するが、維持が邪魔するのか、手伝えない。
比嘉も空井に声を掛けようとするが、片山のことを考え、動けない。
しかし、ついに
片山「あいつさあ……たぶん、俺一人が手伝うと言っても、納得しないと思うんだよね」
比嘉「私一人が手伝うと言っても…同じでしょうね」
暗に、「一緒にやろう」と言っているのだが、素直じゃないなあ。
片山、比嘉……見つめ合い、にやり、うなづく。
名コンビ、復活である。
実際は、空井を加えたトリオだ。
経験と実務能力、乗りの良さに加えて、空井のジェット機乗りの知識と発送の最強トリオだ。
プラス、鷺坂の口説きと人脈で、ノリノリの企画進行ぶりも、観ているこちらもわくわく。
空井が比嘉のアドバイスを受けているシーンを見ながら、
「俺もああやって、比嘉一曹に教えてもらったんです、広報のイロハから。
あいつがいたから、今の俺があるわけで……
でも俺は、あいつの思いに応えられるだけの仕事を…今までちゃんとやって来れたのかなあ」
と、片山はつぶやく。
いや、「今の俺がある」というだけのちゃんとした仕事をしてはいないだろう!と突っ込みたくなったが、まあいいか(笑)。いいシーンだった。
リカも、後輩・佐藤の教育係を引き受けることにする。
ところで、この佐藤、今までちゃんと仕事をしてきたのだろうか?……「帝都テレビの7不思議」かもしれない。
ラストのプロモーションの収録シーンでは、空井が特殊能力(マサイ族並みの視力)を発揮。
リカに恋人がいるらしいと聞いた片山が「奪え」とアドバイス?
「そんな人の幸せを壊すようなことを…」
「グダグダうるさいっ!
分かってんのか?一緒に居たいと思える相手と、一緒にいられる時間なんて限られてんだぞ!」
と仕返しされるオチも着いた。
【ストーリー】番組サイトより
空幕広報室の 片山 (要潤) は、人気ロックバンドの夏フェスオープニングのカウントダウンに合わせて浜松で T4 を5機飛ばすという新企画を進めていた。同じ頃、リカ (新垣結衣) も空幕広報室をターゲットにした新企画について、鷺坂 (柴田恭兵) に交渉していた。広報室はあくまでも裏方に徹するべきと考えている鷺坂に、リカは 「この企画で見せたいのは空自で働く人」 と言い切り、成長したリカの姿に鷺坂は長期取材を快諾した。まずは、片山の手掛けている夏フェスから取材をすることに。鷺坂はこの夏フェスは 「フルール」 というバンドの伝説のミュージックビデオを超える企画だと言う。その伝説の MV は、当時 “小松の名コンビ” と言われた片山と 比嘉 (ムロツヨシ) が担当していた。リカは、今回も二人がコンビを組んで担当するのかと片山に尋ねると、「コンビなんていらない」 と比嘉を無視して行ってしまう。
ある日、リカが空幕広報室で 空井 (綾野剛) が戻るのを待っていると、漫画家の 碓氷 (矢作兼) と編集者の 浅野 (西慶子) が片山を訪ねて来た。片山は碓氷を防衛記者会の定例会見に案内することになっていたが、その件を空井のデスクにメモを残しただけで託していたのだ。比嘉が機転を利かせたおかげで、何とか碓氷の件は無事終了したが、鷺坂に厳重注意をされた片山。空井に迷惑をかけたことを謝るが、比嘉のことは無視して行ってしまう…。
その後、片山はこっそり空井を呼び出し、自分の代わりに夏フェスの飛行計画や待機場所などについて聞いてほしいと頼んできた。どうやらフェスを行う浜松基地とこじれているようだった。比嘉にまたフォローしてもらえばと言う空井に片山は…。
一方的に比嘉に突っかかり幹部であることにこだわる片山と、空幕広報室の七不思議のひとつになっている 「比嘉が昇任試験を受けない」 本当の理由とは…?そして無事に片山の夏フェスは成功するのか… !?
>かっちゃんが出て来て笑ったけど芋洗坂係長にも笑いました。
ええ、踊りだすのかと期待してしまいました。
芋洗坂さんは、役柄に違和感なかったです。役職は「係長」でしょうか。
面白かったーーーーーーーーーkoumamaしゃんが書かれた通り、、いい言葉だったねっーーー
かっちゃんが出て来て笑ったけど芋洗坂係長にも笑いました。
>今 人間関係を粗末にするような奴はまた粗末にするっていい言葉だなぁって
ええ、人間関係を粗末にしたこと(自分の至らぬ点)を認めるという点が大事ですね。
>航空ショーとか好きなので(笑)
>このドラマ 最後のシーンに飛行シーンが必ずあるでしょ。それがたまらないのかも(笑)
そうです、そうでした。
本文に書くの忘れてしまいましたが、編隊飛行、かっこよかったですね。
編隊隊長が勝俣州和さんだったのには、ずっこけましたが。(勝俣さんは大好きです)
最初のくだり・・
今 人間関係を粗末にするような奴はまた粗末にするっていい言葉だなぁって思ったよ。
ほんとその通りだもんね。
とってもいい話だったな。
くすって笑えるところもありいいドラマだよね。
私
航空ショーとか好きなので(笑)
このドラマ 最後のシーンに飛行シーンが必ずあるでしょ。それがたまらないのかも(笑)