英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『GOLD』 第9話

2010-09-04 20:45:57 | ドラマ・映画
今回のテーマは「宿命」
 「宿命」というのは生まれたときから定まっている運命とか、人間の意志では変えることができない運命的なものと言われていますが、そういう言葉で縛りを作るのは好きではありません。
 悠里は宿命を背負いながらも、それを打ち破る強さを持っているように感じます。

 今回は「早乙女家の宿命」を強調していました。さて、「早乙女家の宿命」とは何なのか?
①五輪で金メダルを取らなければならないこと
②「五輪で金メダルを取る」というという縛りを破らなければならないこと

 初回からずっと①を示し続けていて、特に今週の最後のシーンでは、早乙女家の者が「早乙女の……宿命」と呟いて、映像で金メダルを重ねていました。
 しかし、①で帰結するのでは面白くないですし、今までずっと観てきた視聴者なら、①で留まらないと予想しているのではないでしょうか。

 悠里は廉の心臓の欠陥を知りながら、敢えて金メダルを目指させます。
そして「大きな賭けをしている」と言う。
 その賭けがが廉が心臓の欠陥を爆発させず、金メダルをつかむこととは思えません。普通に考えれば、廉が命を掛けて金メダルを目指しているということを示して、洸と晶に奮起を促すですが、もう一捻りあるのかもしれません。
 考えられるとしたら、悠里が「あなたしかいないの」と廉に言った後、車の中で心臓の欠陥のことを知っていることを明かし、その上で洸と晶を立ち直らせるために協力してくれと言ったのではないかと。

 幸運の女神・麻衣子は今のところ、ぼやーとしているだけですが、何か鍵を握っているのでしょうか。洸が精神的スランプから立ち直らせるとか、廉の病の元を吹き払うとか、自らの皮膚を提供して晶の刺青を消すとか。
 でも、幸運の女神で解決と言うのも馬鹿みたいですね。それに、女予言師の「子どもをひとり失う」という言葉も気になります。


 さて、今回の小テーマは、ええと、「浮気の定義」でしょうか。(そう言えば、演説はなかったですね)
 どこまでが浮気で、どこまでがセーフなのか(浮気にならない)?
 一緒に食事をするのはセーフらしいです。「おなかは誰だってすくわよ」ですって。

 そして、浮気にもいろいろあって、抒情酌量したくなる浮気もあるとも。

 まあ、母・真理恵の設定を補足するためのリカとの会話だったように思います。

 今回はいよいよ最終段階に入りその序曲でした。そのせいか、テンポが遅かったです。今後、脚本家・野島氏のこのドラマのテーマが語られていくと期待しています。
 

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