今期は刑事(推理)ドラマが多いですね。
『ハンチョウ 神南署安積班』『BOSS』『臨場』『名探偵の掟』『探偵Xからの挑戦状!』…
★『ハンチョウ 神南署安積班』
人情派のドラマと言えばいいのでしょうか。事件の裏にある事件関係者の心情にスポットを当てています。捜査班の形態は違いますが、『はぐれ刑事純情派』系ですね。はぐれ刑事はあまり好きではなかったのですが(ちょっと説教くさい)、『ハンチョウ』は好きです。
班長の安積(佐々木蔵之介)のキャラクターや存在意義を疑問視する声も聞かれますが、私は好きです。
★『BOSS』(缶コーヒーを思い出しちゃいました)
魅力爆発の大澤絵里子(天海祐希)に、参事官補佐の野立(竹野内豊)のおとぼけも面白いです。その他の脇役陣も個性的で、どんでん返しの決着も爽快感があります。離婚弁護士みたいです。
2回目をまだ見ていませんが、大澤の有能さで事件解決というのはなんだか面白くないですね。見せ掛けでなく本当に窮地に追い込まれるシーンも見たいです。
★『名探偵の掟』
探偵モノのドラマにある暗黙裡のお約束。これをおちょくるというか、突っ込みを入れながら、事件を解決していきます。
「刑事は見当はずれな推理をして、名探偵を引き立てる」
「美女は犯人である可能性(確率)が高い(だから、刑事は疑ってはならない)
あと、密室殺人はトリックの王道と讃え、そのトリックのパターンを解説してくれます。
名探偵お決まりの犯人指名シーンで新米刑事に、事件関係者を集めさせたのですが、連続殺人で皆が死んでしまい、2人しか居なくて、やる気が萎える探偵(松田翔太)の顔や、無理やりかき集めるという辺りは笑いました。
とにかく、名探偵ドラマをおちょくっている感じが好きです。
★『探偵Xからの挑戦状!』
ケータイ小説とテレビ番組を連動させた全く新しいスタイルのミステリー番組ですが、やはり30分では無理があるようです。ケータイ小説とのコラボレーションを強調するために、ナビゲーターとして谷村美月と竹中直人が登場しますが、ドラマの臨場感をなくすだけのように感じます。
30分で手軽に観れるのが長所。
第一話は過去に取り上げました。
★『臨場』 第2話『赤い名刺』
第一話は観ませんでした。
いろいろ語りたいことが多いドラマです。
まず、推理(捜査)の要素
①「死体が泣いている」…被害者のゆかり(小嶺麗奈)が睡眠薬を飲んだ疑い
②暗闇なのにしっかりした足跡
③(婚約)指輪の後
④被害者ゆかりの手のひらに繊維片が付着していなかった
⑤遺体の衣服に付着した白い粉…コーンスターチ…使い捨ての手袋を嵌めやすくするためのパウダー
⑥被害者ゆかりの胎内に宿っていた退治のDNA
⑦ゆかりと検視官心得の一ノ瀬(渡辺大)に共通する人物
そして、犯人を浮かび上がらせる決め手となった
⑧ドアの開け方
普段、意識していなかったのですが、外に開くのが一般的なのですね。確かにうちの玄関や店舗の玄関は外開きです。ん?トイレは違うなあ。実際はどうなのでしょう。玄関に限ると、圧倒的に外開きが多いような気がします。
☆突っ込みどころ
1.ドアの開け方で犯人が絞られるというのは見え見えでした。
2.一ノ瀬が「自殺」と結論づけたのは、事件に関わっていたこと、うかつに名刺を渡したことが露見せずに済むと考えたからなのか、一ノ瀬の未熟さからの判断ミスなのかが良く分からない
3.検視補助官の留美(松下由樹)がうっとおしい
一ノ瀬を注意・激励する役と、ドラマの詳細を説明・進行させる役も担っているが、ゆかりの部屋から一ノ瀬の指紋が出ていることを知っていて、わざわざ「恋人は居るのか」と遠まわしにネチネチと質問する。
中盤でも、一ノ瀬を叱るシーンがあるが、これも、一ノ瀬の心情を語らせられている。不自然に糾弾するし、とにかく、くどく感じる。それに、やたら、一ノ瀬を挑発する。
松下由樹の台詞回しもおかしい。
「警察官になってどれくらいになる?答えて何年?」
「答えて」「何年」が切れずに発せられているので、「かれこれ○年」というように聞こえた。
「現場をおざなりにしてきたんじゃないの」が「現場をおさなりに」と聞こえた。
4.ドラマなので仕方ないのですが、偶然が重なりすぎ。
被害者の元恋人と現恋人が、二人とも捜査する立場。しかも、一ノ瀬は、ゆかりが殺される直前(前夜?)に出会う。
☆面白い点
「飴玉でもしゃぶってろ(待ってろ)」という倉石検視官(内野聖陽)の言葉に、立原捜査一課管理官(高嶋政伸)の部下が立原に飴、しかも、ペロペロキャンディを差し出す。《持ってるのか!》《しかも、その部下を殴ったのに、後でしっかり咥えている!》
笑わせてくれます。
☆このドラマの裏?のテーマ
表向きは一ノ瀬の成長だと思いますが、真のテーマは被害者のいじらしさでしょう。
父親が工場経営に失敗して、首吊り自殺をした。その発見者がまだ幼いゆかりだった。
その前日、何もしてやれない父が、必要のなくなった名刺で手製のトランプを作ってくれた。
ゆかりは名刺に強い思いを抱いている。だから一ノ瀬の名刺を返さなかった。
ゆかりは本当に一ノ瀬が好きだった。彼女が大切にしていた一ノ瀬の名刺は、役職や名前が分からないようにハートマークで塗りつぶされていた。だから、副題が『赤い名刺』なのか。いじらしいなあ。
『ハンチョウ 神南署安積班』『BOSS』『臨場』『名探偵の掟』『探偵Xからの挑戦状!』…
★『ハンチョウ 神南署安積班』
人情派のドラマと言えばいいのでしょうか。事件の裏にある事件関係者の心情にスポットを当てています。捜査班の形態は違いますが、『はぐれ刑事純情派』系ですね。はぐれ刑事はあまり好きではなかったのですが(ちょっと説教くさい)、『ハンチョウ』は好きです。
班長の安積(佐々木蔵之介)のキャラクターや存在意義を疑問視する声も聞かれますが、私は好きです。
★『BOSS』(缶コーヒーを思い出しちゃいました)
魅力爆発の大澤絵里子(天海祐希)に、参事官補佐の野立(竹野内豊)のおとぼけも面白いです。その他の脇役陣も個性的で、どんでん返しの決着も爽快感があります。離婚弁護士みたいです。
2回目をまだ見ていませんが、大澤の有能さで事件解決というのはなんだか面白くないですね。見せ掛けでなく本当に窮地に追い込まれるシーンも見たいです。
★『名探偵の掟』
探偵モノのドラマにある暗黙裡のお約束。これをおちょくるというか、突っ込みを入れながら、事件を解決していきます。
「刑事は見当はずれな推理をして、名探偵を引き立てる」
「美女は犯人である可能性(確率)が高い(だから、刑事は疑ってはならない)
あと、密室殺人はトリックの王道と讃え、そのトリックのパターンを解説してくれます。
名探偵お決まりの犯人指名シーンで新米刑事に、事件関係者を集めさせたのですが、連続殺人で皆が死んでしまい、2人しか居なくて、やる気が萎える探偵(松田翔太)の顔や、無理やりかき集めるという辺りは笑いました。
とにかく、名探偵ドラマをおちょくっている感じが好きです。
★『探偵Xからの挑戦状!』
ケータイ小説とテレビ番組を連動させた全く新しいスタイルのミステリー番組ですが、やはり30分では無理があるようです。ケータイ小説とのコラボレーションを強調するために、ナビゲーターとして谷村美月と竹中直人が登場しますが、ドラマの臨場感をなくすだけのように感じます。
30分で手軽に観れるのが長所。
第一話は過去に取り上げました。
★『臨場』 第2話『赤い名刺』
第一話は観ませんでした。
いろいろ語りたいことが多いドラマです。
まず、推理(捜査)の要素
①「死体が泣いている」…被害者のゆかり(小嶺麗奈)が睡眠薬を飲んだ疑い
②暗闇なのにしっかりした足跡
③(婚約)指輪の後
④被害者ゆかりの手のひらに繊維片が付着していなかった
⑤遺体の衣服に付着した白い粉…コーンスターチ…使い捨ての手袋を嵌めやすくするためのパウダー
⑥被害者ゆかりの胎内に宿っていた退治のDNA
⑦ゆかりと検視官心得の一ノ瀬(渡辺大)に共通する人物
そして、犯人を浮かび上がらせる決め手となった
⑧ドアの開け方
普段、意識していなかったのですが、外に開くのが一般的なのですね。確かにうちの玄関や店舗の玄関は外開きです。ん?トイレは違うなあ。実際はどうなのでしょう。玄関に限ると、圧倒的に外開きが多いような気がします。
☆突っ込みどころ
1.ドアの開け方で犯人が絞られるというのは見え見えでした。
2.一ノ瀬が「自殺」と結論づけたのは、事件に関わっていたこと、うかつに名刺を渡したことが露見せずに済むと考えたからなのか、一ノ瀬の未熟さからの判断ミスなのかが良く分からない
3.検視補助官の留美(松下由樹)がうっとおしい
一ノ瀬を注意・激励する役と、ドラマの詳細を説明・進行させる役も担っているが、ゆかりの部屋から一ノ瀬の指紋が出ていることを知っていて、わざわざ「恋人は居るのか」と遠まわしにネチネチと質問する。
中盤でも、一ノ瀬を叱るシーンがあるが、これも、一ノ瀬の心情を語らせられている。不自然に糾弾するし、とにかく、くどく感じる。それに、やたら、一ノ瀬を挑発する。
松下由樹の台詞回しもおかしい。
「警察官になってどれくらいになる?答えて何年?」
「答えて」「何年」が切れずに発せられているので、「かれこれ○年」というように聞こえた。
「現場をおざなりにしてきたんじゃないの」が「現場をおさなりに」と聞こえた。
4.ドラマなので仕方ないのですが、偶然が重なりすぎ。
被害者の元恋人と現恋人が、二人とも捜査する立場。しかも、一ノ瀬は、ゆかりが殺される直前(前夜?)に出会う。
☆面白い点
「飴玉でもしゃぶってろ(待ってろ)」という倉石検視官(内野聖陽)の言葉に、立原捜査一課管理官(高嶋政伸)の部下が立原に飴、しかも、ペロペロキャンディを差し出す。《持ってるのか!》《しかも、その部下を殴ったのに、後でしっかり咥えている!》
笑わせてくれます。
☆このドラマの裏?のテーマ
表向きは一ノ瀬の成長だと思いますが、真のテーマは被害者のいじらしさでしょう。
父親が工場経営に失敗して、首吊り自殺をした。その発見者がまだ幼いゆかりだった。
その前日、何もしてやれない父が、必要のなくなった名刺で手製のトランプを作ってくれた。
ゆかりは名刺に強い思いを抱いている。だから一ノ瀬の名刺を返さなかった。
ゆかりは本当に一ノ瀬が好きだった。彼女が大切にしていた一ノ瀬の名刺は、役職や名前が分からないようにハートマークで塗りつぶされていた。だから、副題が『赤い名刺』なのか。いじらしいなあ。
確かにゆかりさんの幼い頃の場面はキュンとしましたね。
最後の名詞がハートで文字がつぶしていたから・・
赤い名刺って題だったのかなぁ・・今、読んでて気がつきました(笑)
このドラマ、主演の内野さんが前のドラマ「ゴンゾウ」というのでよかったので 見ています。今回は・・ちょっと突っ込みどころまた満載だね(笑)
今クールで好きなのは 雨宮さんが好きなので
【BOSS】かな。
前回の離婚弁護士のような軽快さはあるし、
展開も早く面白い。
でも これもちょっと・・甘いとこありすぎだなぁ。まぁ・・とりあえず
今回の2回目・・見てください(笑)
>このドラマ、主演の内野さんが前のドラマ「ゴンゾウ」というのでよかった
私も観ました。最初は何気なく観ていたんですが、どんどん面白くなっていきました。最後に、今までのもろもろの出来事が集約されていくのは凄かったです。
>BOSS。これもちょっと・・甘いとこありすぎだなぁ
そ、そうなの…。