大会システムが変わり、名称も変更された(“総合”が抜けた)。
女子バスケットを観るのは、昨シーズンのWリーグ・ファイナル以来で、今シーズンも相変わらずJXが勝っているぐらいしか知らない。
準決勝の第1試合は、“JX-ENEOSサンフラワーズ”דトヨタ自動車 アンテロープス”(以下「JX」と「トヨタ」と表記)。
スターティングメンバーとベンチメンバーの紹介を見て、トヨタが大きく様変わりしているのに少々驚き。スターターは大神、水島、馬瓜エブリン、長岡、森の5人。馬瓜は アイシンAWからの移籍、長岡は富士通から移籍。昨シーズンのスターターだった栗原は指の骨折で今大会が復帰戦でベンチスタート。馬もベンチスタート。
ベンチメンバーを見ると、新メンバーはシャンソンから移籍の三好南穂、ルーキーの安間志織(中村学園→拓殖大学、昨シーズン1月からトヨタでアーリーエントリー)、馬瓜ステファニー(桜花学園)、ヒル理奈(桜花学園→ルイジアナ州立大学)が新メンバー。昨シーズンから抜けたのは矢野良子(3×3に転向)、久手堅笑美(引退→コーチ)、鈴木一実(シャンソンVマジックに移籍)、丹羽裕美(東京羽田ヴィッキーズに移籍)、鬼頭真由美(引退)。
JXは、新加入はルーキーの林咲希(精華女高→白鴎大)、梅沢カディシャ樹奈(桜花学園)。チームを去ったと思われるのは、木林稚栄(ちえ)がコーチに、小山真実が東京羽田ヴィッキーズ移籍、川上麻莉亜はWリーグにはJXで登録されているがJXのサイトには名前が見当たらない。
大きな変動はないようだが、目を引いたのは「大崎佑圭」の名前。大型新人?とおもったら間宮だった(ご結婚されたようです。おめでとう)…。ただ、藤岡麻菜美と西山詩乃が故障欠場中。昨年活躍したポイントガード、西山も好選手で、このふたりを欠くのは不安ではある。
ヘッドコーチに佐藤氏が復帰したが、この点が一番の不安材料だ。
JX得意の、開始早々の厳しいディフェンスからペイントエリアでの渡嘉敷、大崎(旧姓・間宮)のゴリ押し?オフェンスでゲームを支配した。トヨタはシュートが不正確で得点できない。
第1ピリオド、開始3分30秒でJX9-0とJXが猛チャージ。大神が2点シュートを決めるが、この流れは留まらず、6分15秒で17-2、8分03秒では24-4と20点差!……
JXに20点のビハインド……ほぼ勝敗が決したと言っても良いが、ここからトヨタが頑張る。メンバーチェンジによる新鮮な力で厳しいディフェンスでJXに気持ち良いプレーをさせず流れを何とか留め、オフェンスもリズムを取り戻し、第1ピリオドを24-9で終える。
第2ピリオドに入っても、この流れを維持する。点差は一進一退だが、トヨタの方が自分たちのプレーが出来ており、JXは個の力で何とか得点を上げていた。37-23で前半終了。
第3ピリオドに入ると、更にトヨタが押し気味に進めたが、12~14点差と得点差的には拮抗していた。(4分48秒、45-33)何かきっかけがあれば、点差が一気に縮まる、あるいはその逆もある雰囲気。
4分27秒、その“何か”が発生。リバウンドに跳び込み、そのままジャンプしてシュートを決めた吉田が、着地の際、相手プレーヤーの足を踏み捻挫し、ベンチに(宮崎に後退)。相当痛そうだ。藤岡も故障で欠いており、吉田の負傷はチームにとっても痛い。
プレー再開後、三好が3Pシュートを決め47-36。直後、宮澤がロールしながら相手をかわしてシュートを決めたが、再び3Pシュート(この日3本目)を決め10点差。(6分12秒、49-39)
俄然、緊迫したが、ここでファールを貰った岡本が2本のフリースローを決め、さらに宮澤が強引にドライブシュートをねじ込み、大崎がリング下のシュートを決め、更に渡嘉敷がブロックショット、宮崎が3Pシュートを決め、第3ピリオド残り40秒で61-41の20点差!……第3ピリオドは61-43で終了。
第4ピリオ、JXは時間を掛けてオフェンスをする。トヨタはシュートが入らず、4分以上無得点では勝ち目がない(JX67-43トヨタ)。
結局、78-52でJXの圧勝となった。
スコアはともかく、第1ピリオド終盤から第3ピリオド中盤まではトヨタペースだったが、大崎が終始、攻守に活躍。特に、厳しい体勢の中で難しいシュートを決め、トヨタにゲームの流れを渡さなかった。。
試合後のインタビューでは、相変わらずコーチのような的確な選評を述べていた。
渡嘉敷は第1ピリオドはまずまずだったが、第2ピリオド以降は、腹でも痛かったのかと思うほど、精彩を欠いた。
宮澤は要所で活躍、岡本はいぶし銀のプレーで勝利に貢献。
吉田は自らのシュートが不正確だったが、ピンポイントパスを通したり、ルーズボールに跳び込むなど、相変わらずの集中力を示していた。そして、これからという時に、シュートの織り際に、相手プレーヤーの足に乗ってしまい、捻挫。テーピングをして第4ピリオド、ゲームに復帰したが、自らファールを犯し、プレーを止めて、ベンチに(約40秒のプレータイム)。実際にプレーして状態を確かめたかったのだろう。プレーは無理だと判断したのか?悪化を避けて、決勝に備えたのか?
吉田の控えの宮崎は悪くないが、やや心細い。とは言え、落ち着いたパス回しで、3Pシュートも決めていた。
JX佐藤HCの「ドライブからキックアウト」という指示は支持するが、選手は忠実にそれに固執し過ぎで、オフェンスが単調で、トヨタとしてはディフェンスがしやすかったのかもしれない。それに、オールラウンドプレーヤーの宮澤はシュートの踏ん切りがつきにくいし、渡嘉敷の活躍の場も少ない(ポストプレーが減る)。
大崎…24点12リバウンド、宮澤…20点、6リバウンド、岡本…13点、渡嘉敷…9点、17リバウンド、吉田…7アシスト、6リバウンド、宮崎…6点、5アシスト
トヨタは第2ピリオド以降激しいディフェンスでJXに楽にプレーをさせなかった。渡嘉敷はかなりフラストレーションを溜めていたが、大崎はびくともしなかった。ディフェンスで激しく動いた反動で、シュートが不正確になったのかもしれない。
大神は今シーズンで引退とのこと。今日のプレーは素晴らしく、まだまだやれるのではないか?
ルーキーのガードの安間が良かった。(大神と体型や髪型が似ているので紛らわしい・笑)
移籍してきた長岡がオフェンスの核となるべきなのだが、著しく精彩を欠いた。
戦力は充実しており、栗原が完調になれば、“打倒JX”を果たす一番手であろう。長岡も奮起するだろう。
大神…9点、3アシスト、安間…8点、馬瓜エブリン…8点、9リバウンド、三好…9点、長岡…3点、6リバウンド、森…4点、4リバウンド
吉田のケガなど不安材料はあるが、5連覇は堅そうだ。
女子バスケットを観るのは、昨シーズンのWリーグ・ファイナル以来で、今シーズンも相変わらずJXが勝っているぐらいしか知らない。
準決勝の第1試合は、“JX-ENEOSサンフラワーズ”דトヨタ自動車 アンテロープス”(以下「JX」と「トヨタ」と表記)。
スターティングメンバーとベンチメンバーの紹介を見て、トヨタが大きく様変わりしているのに少々驚き。スターターは大神、水島、馬瓜エブリン、長岡、森の5人。馬瓜は アイシンAWからの移籍、長岡は富士通から移籍。昨シーズンのスターターだった栗原は指の骨折で今大会が復帰戦でベンチスタート。馬もベンチスタート。
ベンチメンバーを見ると、新メンバーはシャンソンから移籍の三好南穂、ルーキーの安間志織(中村学園→拓殖大学、昨シーズン1月からトヨタでアーリーエントリー)、馬瓜ステファニー(桜花学園)、ヒル理奈(桜花学園→ルイジアナ州立大学)が新メンバー。昨シーズンから抜けたのは矢野良子(3×3に転向)、久手堅笑美(引退→コーチ)、鈴木一実(シャンソンVマジックに移籍)、丹羽裕美(東京羽田ヴィッキーズに移籍)、鬼頭真由美(引退)。
JXは、新加入はルーキーの林咲希(精華女高→白鴎大)、梅沢カディシャ樹奈(桜花学園)。チームを去ったと思われるのは、木林稚栄(ちえ)がコーチに、小山真実が東京羽田ヴィッキーズ移籍、川上麻莉亜はWリーグにはJXで登録されているがJXのサイトには名前が見当たらない。
大きな変動はないようだが、目を引いたのは「大崎佑圭」の名前。大型新人?とおもったら間宮だった(ご結婚されたようです。おめでとう)…。ただ、藤岡麻菜美と西山詩乃が故障欠場中。昨年活躍したポイントガード、西山も好選手で、このふたりを欠くのは不安ではある。
ヘッドコーチに佐藤氏が復帰したが、この点が一番の不安材料だ。
JX得意の、開始早々の厳しいディフェンスからペイントエリアでの渡嘉敷、大崎(旧姓・間宮)のゴリ押し?オフェンスでゲームを支配した。トヨタはシュートが不正確で得点できない。
第1ピリオド、開始3分30秒でJX9-0とJXが猛チャージ。大神が2点シュートを決めるが、この流れは留まらず、6分15秒で17-2、8分03秒では24-4と20点差!……
JXに20点のビハインド……ほぼ勝敗が決したと言っても良いが、ここからトヨタが頑張る。メンバーチェンジによる新鮮な力で厳しいディフェンスでJXに気持ち良いプレーをさせず流れを何とか留め、オフェンスもリズムを取り戻し、第1ピリオドを24-9で終える。
第2ピリオドに入っても、この流れを維持する。点差は一進一退だが、トヨタの方が自分たちのプレーが出来ており、JXは個の力で何とか得点を上げていた。37-23で前半終了。
第3ピリオドに入ると、更にトヨタが押し気味に進めたが、12~14点差と得点差的には拮抗していた。(4分48秒、45-33)何かきっかけがあれば、点差が一気に縮まる、あるいはその逆もある雰囲気。
4分27秒、その“何か”が発生。リバウンドに跳び込み、そのままジャンプしてシュートを決めた吉田が、着地の際、相手プレーヤーの足を踏み捻挫し、ベンチに(宮崎に後退)。相当痛そうだ。藤岡も故障で欠いており、吉田の負傷はチームにとっても痛い。
プレー再開後、三好が3Pシュートを決め47-36。直後、宮澤がロールしながら相手をかわしてシュートを決めたが、再び3Pシュート(この日3本目)を決め10点差。(6分12秒、49-39)
俄然、緊迫したが、ここでファールを貰った岡本が2本のフリースローを決め、さらに宮澤が強引にドライブシュートをねじ込み、大崎がリング下のシュートを決め、更に渡嘉敷がブロックショット、宮崎が3Pシュートを決め、第3ピリオド残り40秒で61-41の20点差!……第3ピリオドは61-43で終了。
第4ピリオ、JXは時間を掛けてオフェンスをする。トヨタはシュートが入らず、4分以上無得点では勝ち目がない(JX67-43トヨタ)。
結局、78-52でJXの圧勝となった。
スコアはともかく、第1ピリオド終盤から第3ピリオド中盤まではトヨタペースだったが、大崎が終始、攻守に活躍。特に、厳しい体勢の中で難しいシュートを決め、トヨタにゲームの流れを渡さなかった。。
試合後のインタビューでは、相変わらずコーチのような的確な選評を述べていた。
渡嘉敷は第1ピリオドはまずまずだったが、第2ピリオド以降は、腹でも痛かったのかと思うほど、精彩を欠いた。
宮澤は要所で活躍、岡本はいぶし銀のプレーで勝利に貢献。
吉田は自らのシュートが不正確だったが、ピンポイントパスを通したり、ルーズボールに跳び込むなど、相変わらずの集中力を示していた。そして、これからという時に、シュートの織り際に、相手プレーヤーの足に乗ってしまい、捻挫。テーピングをして第4ピリオド、ゲームに復帰したが、自らファールを犯し、プレーを止めて、ベンチに(約40秒のプレータイム)。実際にプレーして状態を確かめたかったのだろう。プレーは無理だと判断したのか?悪化を避けて、決勝に備えたのか?
吉田の控えの宮崎は悪くないが、やや心細い。とは言え、落ち着いたパス回しで、3Pシュートも決めていた。
JX佐藤HCの「ドライブからキックアウト」という指示は支持するが、選手は忠実にそれに固執し過ぎで、オフェンスが単調で、トヨタとしてはディフェンスがしやすかったのかもしれない。それに、オールラウンドプレーヤーの宮澤はシュートの踏ん切りがつきにくいし、渡嘉敷の活躍の場も少ない(ポストプレーが減る)。
大崎…24点12リバウンド、宮澤…20点、6リバウンド、岡本…13点、渡嘉敷…9点、17リバウンド、吉田…7アシスト、6リバウンド、宮崎…6点、5アシスト
トヨタは第2ピリオド以降激しいディフェンスでJXに楽にプレーをさせなかった。渡嘉敷はかなりフラストレーションを溜めていたが、大崎はびくともしなかった。ディフェンスで激しく動いた反動で、シュートが不正確になったのかもしれない。
大神は今シーズンで引退とのこと。今日のプレーは素晴らしく、まだまだやれるのではないか?
ルーキーのガードの安間が良かった。(大神と体型や髪型が似ているので紛らわしい・笑)
移籍してきた長岡がオフェンスの核となるべきなのだが、著しく精彩を欠いた。
戦力は充実しており、栗原が完調になれば、“打倒JX”を果たす一番手であろう。長岡も奮起するだろう。
大神…9点、3アシスト、安間…8点、馬瓜エブリン…8点、9リバウンド、三好…9点、長岡…3点、6リバウンド、森…4点、4リバウンド
吉田のケガなど不安材料はあるが、5連覇は堅そうだ。
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