布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

全国町並みゼミ「佐原・成田大会」

2009-08-30 | 歴史
歴史的景観としての古い町並みの保存が大きなうねりとなって、今、全国津々浦々に広まってきております。城下町だけでなく、門前町、宿場町等には多くの日本人の心をいやす何かをもっており、今後ともそれは未来に受け継がれて欲しいと誰もが願っております。
そんなことをテーマとした全国町並みゼミの大会が、今年は、千葉県内で開催されます。S小江戸を彷彿とさせる、佐原の重要伝統的建造物群保存地区と成田山新勝寺の門前町が、“歴史的資源を生かしたまちづくり”をメインテーマにまちづくり大会の会場となったのです。この第32回の全国町並みゼミ「佐原・成田大会」のプレゼミナールもこの8月23日(日)に無事に終了し、いよいよ、今度は、本番の11月を迎えます。
本番の1日目は佐原で全体会(開会式等)を行い、2日目からは分科会を行います。2日目は佐原と成田を、そして、3日目は成田が全体会(閉会式等)の会場となります。全国各地から集まってきた参加者により、下記のテーマで、先進的な事例を基に話し合われるのです。では、早速、以下にその概要を紹介します。なお、14日に分科会とは別に開催される佐原・成田大会町並み案内のA~Fコースについては、下記の実行委員会にお尋ねください。
開催日時    11月13日(金)~11月15日(日)
開催場所    千葉県香取市(佐原会場)と成田市(成田会場)
プログラム   第1日目:佐原会場・・・11月13日(金)
             ・開会行事
             ・全体会
             ・交流会
          第2日目:分科会(佐原会場)・・・11月14日(土)
           第1分科会   民官学による歴史まちづくり
                     ~皆でまちづくりに参加、連携~
           第2分科会   水を生かしたまちづくり
                    ~水資源を見直す~
           第3分科会   町並みと人並み
                    ~祭りや行事の生きるまち~
           第4分科会   町並みを楽しむ体制づくり
                    ~町並み観光ガイドを育てる~
           第5分科会   まちに活気と元気を取り戻す
                    ~イベントやまちづくりをどう進めるか~
           第6分科会   町並み再生と資源化
                    ~町並みは継続して創られる~
          第2日目:分科会(成田会場)・・・11月14日(土)
           第7分科会   門前のまちづくり
                   ~歴史的な建造物をもつ成田山新勝寺と
                     一体となった環境を整えるために~
           第8分科会   景観をまちづくりに生かす
                   ~セットバックでいかに景観を整えるか~
           第9分科会   国際化と観光立国づくり
                   ~外国人に日本文化を楽しんでいただく
                               ためには~
           第10分科会   スポットから面への観光
                   ~成田・佐原との実践的試みを通して~
          第3日目:成田会場・・・11月15日(日)
               ・全体会
               ・閉会行事
主  催     全国町並みゼミ「佐原・成田大会」実行委員会
問い合せ     同上
          (電)0478-54-7766
最後に、この大会を主催している特定非営利活動法人全国町並み保存連盟のついて簡単な紹介をします。
全国町並み保存連盟は、1974年4月、愛知県名古屋市有松の絞りの老舗の座敷に、「妻籠を愛する会」、「今井町を保存する会」、「有松まちづくりの会」の3団体からの代表約20名が集まって誕生しました。当時は保存より開発が優先した時代でしたが、「郷土の町並み保存とよりよい生活環境づくり」をモットーに、小なりといえども住民初の“全国組織”をつくりあげたのです。
そして連盟の発足は、文化庁の文化財保護法改正を大いに勇気づけられ、「伝統的建造物群保存地区制度」として実り、1975年10月から町並みも文化財として選定されることになりました。
1996年9月、連盟事務局は東京新橋に独立した事務所を開設。そして連盟機関誌「町並みかわら版」の復刊と共に会則も改正し、団体会員のほか個人会員制もスタートさせ、組織の近代化を図り、2003年6月に特定非営利活動法人になり、今日に至っております。
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