布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

野田市郷土博物館の開館50周年記念特別展

2009-08-01 | その他
野田市郷土博物館は、昭和34年4月10日に落成してから今年で50年が経過。醤油の街、野田の博物館として、醤油醸造業をはじめ、伝統ある野田の歴史と文化を後世に伝えるべく、各種資料の収集・保存・展示・教育普及の活動が進めてきています。その根拠地というべき風情あるこの建物を設計したのが建築家の山田守という人です。
氏は、現在の岐阜県羽島市に生まれ、逓信(ていしん)省に入り、全国各地の電信局・電話局・郵便局・病院を設計しました。晩年には日本武道館や京都タワービル、東海大学の校舎などをつくり、生涯を通じて300以上の設計をしたと言われています。その一方で、この野田市の小さな郷土博物館が、山田の唯一の博物館設計だということは、これまで詳しく知られてきませんでした。
戦後、東京に建築事務所をかまえながら、東海大学の教授に就任していた氏が、なぜ野田市で博物館建設に携わることになったのでしょうか。そしてどうして“校倉造(あぜくらづくり)”風に設計をしたのでしょうか。いろいろな素朴な質問が自然とわいてきます。
これから紹介する開館50周年記念特別展は、それらの疑問に率直にこたえてくれるものと思われます。この特別展は、野田市郷土博物館を貴重な歴史資料として再評価する機会となり、さらには山田守研究史に新たな道筋をくわえることとなればと願って開催されるようです。では、以下に明日8月1日より開催される特別展の概要を紹介します。
開催期間    平成21年8月1日(土)~平成21年10月12日(月・祝)
開館時間    午前9時~午後5時
休館日      火曜日(祝日は開館)、年末年始
入館料      無料
主  催     野田市郷土博物館
            ※所在地:〒278-0037 野田市野田370-8
協  力     岩岡竜夫研究室(東海大学)
          大宮司勝弘(東京家政学院大学)
後  援     日本建築学会
          日本建築家協会
          千葉県建築士会
          DOCOMOMO Japan
          東海大学
          東海大学建築会
問い合せ     野田市 郷土博物館
          電話 : 04-7124-6851
          Eメール: info@noda-muse.or.jp

なお、関連の催しとして、以下のイベントがありますので紹介します。
☆9月26日(土)11時~16時
  野田の建築探訪ツアー ※当館と近隣の歴史的建造物を訪ねて歩きます。
    案内役:むらさきの里 野田ガイドの会・当館学芸員
    ※事前申し込みが必要です。
☆9月27日(日)13時30分~15時30分
  特別展関連講演
  《第1部》「山田守の生涯」
  《第2部》「山田守建築の見方・楽しみ方~現存作品を中心に~」
    講師:岩岡竜夫(東海大学教授)・大宮司勝弘(東京家政学院大学)
    ※事前申し込みが必要です。
☆8月23日(日)、9月13日(日)、10月12日(月・祝)
   11時~11時30分、14時~14時30分
   ギャラリートーク ※当館建物と展示の解説
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