布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

おすわ様の夏まつりと萬灯練行列

2009-08-15 | その他
古くから“おすわ様”として、流山や柏の住民に親しまれている諏訪神社の豊作を祈願するお祭りが8月中旬に開催されます。このおすわ様は、流山の駒木にあり、創建は平安時代で、1200年祭を数年前に終えている歴史と格式ある神社です。この神社の境内には、平安時代末期の武将・源義家(1039年―1106年)が、後三年の役で奥州に向かう際に立ち寄り、付近で軍馬の調達をし、更には戦勝後の帰路、諏訪神社に立ち寄って献馬をしたという伝承があります。写真はこの神社入り口にある神馬の像であり、奥にはこの義家と馬の像もあります。ここ、諏訪神社付近一帯はご存知の通り平将門以来の馬の産地であり、のちに江戸幕府の軍馬牧場の小金牧となったところとして有名であります。そして、この神社では、毎年、8月22日の夜宮には、屋台や御輿が正月同様に盛大に出て賑わい、23日には大祭式が行われている訳です。
では、以下にこのお祭りの概要を紹介します。
開催日時    8月22日(土)~23日(日)
開催場所    諏訪神社
            ※所在地:流山市駒木655
内   容    8月22日  神幸祭  12:00~21:00頃
                 大人神輿 12:00~21:00
                 子供神輿 12:00~17:00
          8月23日  大祭式  13:00~14:00頃
アクセス     東武野田線豊四季駅下車徒歩5分
問い合せ     TEL(04)7154-7377 諏訪神社

次に上記のおすわ様の奥の院といわれている寺院が同じ駒木にある。それが、日蓮宗寺院の成顕寺である。なぜ、日蓮宗寺院の成顕寺がおすわ様の奥の院といわれるかというと、成顕寺には、本尊の釈迦仏のほかに諏訪大明神を祀っていることからきているらしい。つまり、今の諏訪神社は昔の拝殿であり、成顕寺はその奥の院で、神霊の鎮座する所であったと。しかし、真偽を史実としてまだ正確には確認できてないようだが、鎌倉時代には成顕寺は真言宗から日蓮宗に改宗してたとのことを考え併せるとあり得ない話ではない。布施の弁天様がある東海寺も真言宗であり、神仏が混然としていますからね。
つまり、日蓮宗に改宗した関係で、この日蓮宗独特の萬灯練行列が、このおすわ様の神幸祭の日に一緒に行われているらしい。この萬灯練行列というのは、宗祖日蓮聖人の入滅時に、季節はずれの桜が咲き乱れたことにちなみ、うちわ太鼓や笛のお囃子のなか、桜の花で飾った萬灯を掲げて纏をふり、各寺院にお参りするというものです。萬灯によるおねりは、それぞれの地域によって時期が違っているみたいですね。ここ成顕寺では、関東一円より多くの信者を集め、8月22日(土)の夕刻より、各寺の萬灯講中による萬灯供養が行われます。諏訪神社前を19:00出発し、正満寺、豊四季駅前広場を通って21:00頃成顕寺に着くそうです。
では、以下にその概要を紹介します。
開催日時    8月22日(土)
開催場所    成顕寺
           ※所在地:流山市駒木224
アクセス     東武野田線豊四季駅下車徒歩10分
問い合せ    TEL(04)7152-3714 成顕寺
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