布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

ふさの風での新春文化講演会のお知らせ

2009-02-10 | その他
柏市の旭町には、全国唯一の気象庁設置の気象に関する気象大学校があることは知っていたが、お隣りの我孫子の布佐には、気象学の研究と普及発展に生涯を捧げた岡田武松博士が住んでいたことは私は知りませんでした。博士は明治38年、日露戦争の日本海海戦で、旗艦「三笠」に「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」の電文を作った事で知られている。
その邸宅跡地に、昨年11月1日に我孫子の市内9番目の近隣センターとして「近隣センターふさの風」が完成しております。同センターは、岡田博士が大切にした庭木を極力残すように設計され、敷地面積2436・58平方メートル、建築面積700・18平方メートル、床面積936・56平方メートル、鉄筋コンクリート造1部鉄骨造、和室は別棟になっている。また、1階ロビーには岡田博士のコーナーが設けられ、博士に関する資料が見られるようになっている。名称は一般から募り、「ふさの風」という名前に決定した。この命名には、岡田博士が「台風」の命名者と言われる事から〝風〟の文字を取り入れ、さらに「布佐のまちから風を起こす」という意味が込められているらしい。
施設として、多目的ホール、調理室、和室、3つの会議室のほか、無料で利用できるロビーや幼児コーナーがありますが、面白いことに、各部屋の名前には、オーロラ、あかつき、はなごろも、にじ、そら、すばる等の気象にちなんだ呼び名がつけられているのです。
さて、このふさの風にて、今回、同まちづくり協議会主催の「新春文化講演会」が開催されます。これは、同センターのオープニング記念イベントとして開かれた記念講演会と座談会に続く、第2弾の企画で、講演テーマは「岡田武松博士と布佐の風土」です。
今回の講演の要旨は、利根川の河岸のまち布佐の自然と文化が育んだ偉大な気象学者・岡田武松博士が、ふるさとに対し、どのような想いを抱いていたかを、①出生から上京(青少年期)、②中央気象台就職(壮年期)、③中央気象台退職から帰郷(晩年期)の3期に分け、同じ時期に布佐で青少年期を過ごした日本民俗学の創始者・柳田國男(1875年~1963年)や布佐の人々との交流にも触れながら語ります。では、以下にその概要を紹介します。
開催日時    2009年2月15日(日)午後2時~4時 
開催場所    近隣センターふさの風 多目的ホール
           ※所在地:我孫子市布佐2972-1
             岡田武松(気象学者)邸跡地
演  題     「岡田武松博士と布佐の風土」
講  師     伊藤純郎筑波大学大学院教授
対  象     どなたでも
定  員     先着120人(先着順)
費  用     無料
主  催     ふさの風まちづくり協議会
問い合せ    ふさの風まちづくり協議会
          (電)04-7181-6211
なお、伊藤講師は2007年11月、我孫子市史研究センター主催の歴史講演会で、「近代我孫子の教育と文化」について話し、その中で柳田國男、中野治房らと共に岡田博士や布佐文庫についても触れていましたよ。
また、2月14日(土)~19日(木)までの期間、地元出身の画家の「布佐の原風景・石井三郎展」(1Fロビー)と、布佐在住の岩崎巴人コレクターの協力による特別企画展「水墨画の達人・岩崎巴人展」(1F第3会議室・すばる)が開催されます。なお、岩崎巴人展は午前10時~午後5時まで。入場無料。
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