闘病中の友が彼女の息子に送られて泊りがけで遊びに来た。
もはや治療は、できないということで麻薬の痛みどめ(貼るものと飲むもの)と
ストマー装着のため消化剤などを服用している。
足のつけねのリンパを切除しているためか 足は、さらにむくみ
弾圧ストッキングをぬぐときは、誰かがおもいっきり ひっぱらないと脱げない有様だ。
度重なる腸閉塞の入院は、10回を超えた。
そのため 食事制限がかなりある。
私たちは、昔から趣味も興味もまったく異なり
それでも仲が良かった。
時々 思うが 女って中身がない話でもぺちゃくちゃ長時間会話が出きるのだ。
彼女は、立つとふらふらするくせに 座る暇なく
いざ!ショッピング!
車椅子をおしていくのだが 店内に入るとシャンとしてショッピングカートにつかまりながら
顔が体がいきいきとして別人だ。
5キロ入りのパスタと500グラム入り どのぐらい安いかなんて計算をするのが大好きだ。
立ち止まっては、しばらく そんなことをするので時間があっというまにたってしまう。
「買うものだけ見て帰りましょう?」って提案したところ
「好きにさせて どこかで待っていて!」と言われてしまった。
よって距離をもって ぼうっとつったっているしかないのだ。
その日、私の歩いた距離は12800歩だった。
彼女の戦利品は、テイラミス パンケーキ シナモンケーキ ラズベリーのカップケーキ
アップルパイ ハーシーチョコ 生クリームチョコ 孫の服 その他多数
甘いものがめだった。
「ねぇ ガンって甘いものが好きなのかしら?」
「そうかもしれないね」
「あなた じゃましないで黙っていてくれてありがとうね」
いや 心ではため息ばかりついていた。
終わったときは、バンザーイと叫びたかった。
それでも 愛しい友だ。
連休は、そんな感じで始まった。
木製パレット屋のつぶやき