婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

石焼き芋

2012-11-08 12:29:20 | Weblog
「いーーしやきいも~」
「おーーいも おいもだよ!」

最近 日暮れが早い。
夕飯時 誘惑的な呼び声が真っ暗な外から聞えてくる。
まあ 石焼き芋だって・・
犬のくうも耳をピクッとさせている。
「よし!お芋を買いに行こう!」
勢いよく腕にとびこんできたくうを抱いて 
煙突から煙が出ている小さなトラックに
「ここですここです」って手をあげる。
止まったトラックの荷台は、ばかっと開いた真っ赤な口だけ見えるストーブがのっている。
これは、地獄の釜を連想してしまう。
二人でお芋のにおいに鼻をヒクヒクさせていると
ニコニコ笑った閻魔様が運転席からおりてきた。
「お芋をください。私と犬と一本づつ」
「犬用に冷えたのでよければあげるよ」
「うれしい!犬も喜んでいます」
「はい じゃぁ300円ね」
「どうもありがとうございました」
優しい閻魔様 ありがとうございました。
かくして 私達は、楽しく芋を食べました。
しかし 犬用にもらったお芋のほうが甘くておいしいのだ。
まさかねぇ~!?
「ちょっと待って 味見味見」とつぶやいて ほとんど私がたべたような気がする。

立冬のころには、石焼き芋が似合います!?



  木製パレット屋のつぶやき