婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

タンゴ

2009-02-04 11:38:07 | Weblog
夫の行状の悪さに鬱々としていた頃
遠く離れて暮らす両親が軽い散歩をすすめてくれました。
それに慣れた頃
「ダンス教室を探して通ってみたら?」
「ダンス?嫌だ」
「とりあえず見学に行っておいで」
しぶしぶ行ってきたものの
「やはり ダンスは嫌だ」
「体操だと思って少しやってごらん」
ダンスは、小さい頃 両親が部屋の中をかたづけてスロースロークイッククイックと父が母に特訓しているのしか見たことがありません。
いよいよ レッスンがはじまったのですがステップをたどたどしく覚えるのがやっと
両腕を前に伸ばしたかっこうなどは 何かに似ててそうキョンシーだ。
そんな頃 家でひそかに練習しているのを息子に見られて
「なにをやっているの?」
「ダンス」
「えっ!?」
「ダンスに見えない?」
「うん」
いったいいつになったらダンスっぽくなるのだろう?
さっそく父に電話
「いつまでもダンスに近づかないのだけれど?」
「そうか あと3年かな」
ぶつぶついいながら3年
「3年たったけれど・・」
「うん後2年」
この頃は 『後何年?』はなくなって体調維持と脳のために通っています。
ダンスはバランスのとれたスポーツです。
時々 あれっ?ゴルフのスウィングに意識する筋肉だ お茶で座っているときに意識する丹田じゃない?
音楽にのって踊っている時 なんともいえない心地よさを感じます。
ゴルフが趣味だった父はいつのまにか 母とともにダンスだけが残り
70代後半の両親の後ろ姿は 背筋がすっと伸びて足の筋肉と柔軟な体には舌を巻きます。
私はつれあいも ダンスのパートナーもいないのだけれど たぶん生きている間は笑いながら踊っていることでしょう。
今朝の出勤途中はタンゴのリズム
戦闘開始の調整かな?

いつのまにか鬱々は消えていて 夫を含めて他人のことは『他人のこと』
そこのあなたもダンスをはじめてみませんか?と思えるようになりました。