活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

日本人殺害は安倍がイスラエルとの連携強化と日本国憲法を侮辱したことにある

2015-02-05 17:06:54 | Weblog
イスラム国の憎悪対象は米、英、仏、独に加えてイスラエルである。なかでもイスラエルに対しては、「絶滅」させることを最大の目標としている。遠く離れた日本には、米に原子爆弾を落とされたことで憐れみ、友好的態度を変えることはなかった。しかし、今年1月、安倍晋三の不用意な中東訪問で、一晩にして「敵国」とみなされるに至ってしまった。

イスラム国の最大の憎しみを買っているイスラエルは、昨年パレスチナ・ガザ地区へ軍事侵攻し、市民約2千人を死亡させた。停戦合意後も約束を破り、植民地支配を続けている。 イスラエルの目に余る無法ぶりに、さすがの同盟国アメリカでさえ、深入りしないよう、同国と距離を置いているのが現状である。

このような中、安倍は国際社会の流れを無視して、エジプト訪問後の1月19日、エルサレムでネタニヤフと会談、日本人2人がイスラム国に拉致されていることを承知して、「イスラエルの真の友人として、テロ対策で連携強化につとめる」と、ごていねいにもイスラエル国旗を背にして、舞い上がってあいさつした。 イスラム国への刺激で、これ以上のものはなかった。

安倍はイスラム国対策に2億ドルの人道支援と、さかんに強調していたが、信用することはできない。なぜならばF35戦闘機をイスラエルと共同で開発することが決定しているからだ。人道支援の一部が武器、戦闘機開発支援に転用されないのか。「死の商人」が安倍に同行していなかったのか。メディアが報道しないから謎は解明されない。

拉致された2人は不幸にも還らぬ人となったが、この惨劇を招いた不手際は安倍晋三にある。平和国家から戦争前夜に変質させた安倍に求められることは、崇高な「日本国憲法」の遵守と尊重である。いつまでも憲法を敵視することは、いい加減にやめたらどうだ。