活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

鳩山前首相の再登板に期待

2010-10-25 19:50:38 | Weblog
二度と同じ失敗は繰り返さないだろう。政界を引退するとしていた鳩山由起夫前首相が訪問先のハノイで引退の撤回を表明した。結構なことである。あえて言うなら鳩山氏にもう一度総理をやらせてみたい。

コンビの小沢一郎元代表には、重要ポストに座ってもらえばいい。鳩山氏は普天間問題でつまずいた。官僚やメディアをはじめとする守旧派に足をすくわれたのである。今度こそ万難を排し挑戦したらいい。

鳩山氏推挙の理由は菅内閣では、わが国が混迷から脱出できないことが分かったからである。大資本やメディアの手先となり対米追従し、隣国中国とは関係悪化を招いた。国内では経済が停滞したままである。「問題解決ゼロ内閣」というべきである。これでは国民の生活レベルが向上するはずがない。こんな内閣はさっさとつぶすにかぎる。

いま政治に求められているのはアメリカ型経済からの脱却である。アメリカを見たらいい。新自由主義の台頭で、極度の格差社会が誕生。貧富の格差は目を覆うばかりではないか。没落するアメリカを重視する菅政権では、まちがいなく日本も没落に付き合うことになる。すでに没落の兆候は出始めている。日米関係を最重視する勢力はいらない。これらの勢力が日本を誤った方向に導いてきたからだ。

鳩山氏が唱えた「東アジア共同体」の構想は、日本の将来にもっとも有効に働く。この構想も守旧派の妨害工作に会い、あえなくついえた。菅政権はこの構想を踏襲する気配さえ見せない。現政権の正体見たりの思いである。

鳩山氏が掲げた「友愛政治」にも魅かれるところが多かった。こころざし半ばで、フタをされてしまったこと想像に余りある。「友愛政治」こそ閉塞した日本を救うもので、マニフェスト「国民の生活が第一」に沿ったものであった。

鳩山氏は埋もれることなくもう一度、花を咲かせるべきである。そして、メディアや官僚、守旧派に惑わされることなく、一回り大きくなって国民のための政治に邁進してほしい。