活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

昼行灯たちの尖閣上空視察

2010-10-11 21:50:02 | Weblog
日中関係修復の途上に9日、原口前総務相ら超党派の議員団が、民間機で尖閣諸島を上空から視察したという。

議員団とは「国家主権と国益を守るために行動する議員連盟」に所属するメンバーである。どんな組織か知らないがどうせ親米保守系議員の集まりで、対中強硬策を主張する議員ばかりであろう。こんな議員たちに関係修復などできない。ぶち壊しされるだけである。

なんのために視察をしたのか。単なる国民受けねらいのパフォーマンスではないか。機内で議員らが気勢をあげてもなんの効果もない。

原口氏は視察を終えたあと、「わが国の領土だと実感した」と記者団に語ったらしいが、取って付けたかのような言い回しは白々しい。

国交省から海保飛行機の使用を断られ、岡田幹事長からは「大事な時期。中国を刺激すること慎しむよう」と釘を刺されていた(10/10朝日新聞)というから原口氏の心中推してはかるべしべしである。

腹いせに政府与党幹部の姿勢を「事なかれ外交の踏襲だ」と強く非難することも忘れなかったという。よほど総務相の椅子をはずされたのが悔しかったのだろう。

すでに中国との官民交流は本格的なものとなった。費用も馬鹿にならない上空からの視察など無用であった。この議員連盟、いずれも役に立たない「昼あんどん」たちではないだろうか。