活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

民主党、対米路線転換を期待する

2009-09-03 21:52:28 | Weblog
1日付N・Yタイムズ社説は、民主党鳩山代表が、海自のインド洋での給油活動の中止を求めていることに対し、オバマ政権高官が、その外交姿勢に懸念を示していることを報じた。自民党政権下では思う存分、居丈高に振る舞ってきた高官たちの苛立ちが垣間見えるようである。

対米屈従であった自民党政権から、独自の外交姿勢を明らかにした民主党政権は、国民から圧倒的支持を受けて政権交代を果たした。

自民党政権はイラクへの自衛隊派遣で、ブッシュに一方的に盲従した。「大義なき戦争」に積極的に加担し、平和憲法をなし崩ししてきた。また、国民の生活が苦しい中、在日米軍の基地問題や「思いやり予算」で米に言われるまま、貴重な税金を注ぎ込んできた。

また、米が主導する市場競争原理をわが国に導入したことから、「ルールなき資本主義」がはびこり、弱肉強食の社会が形成され、あらゆる分野に格差が広く浸透した。その結果、人間の尊厳が著しく損なわれ、社会不安の招来をもたらした。

この自民党の悪政を根絶することこそ、民主党に込められた国民の期待である。決して米に対し卑屈になることはない。むしろオバマ政権に対し、米の単独行動主義を戒めることが同盟国の努めであり、世界平和への近道である。

今までの自民党政権は米政権の忠犬であったが、民主党は独自路線の外交を展開し、米とは一定の距離を保つべきと考える。対等な立場こそ日本が取るべき態度であり、真に国益に適うものである。