活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

厚労省・連合ともに罪滅ぼしせよ

2009-01-07 23:20:56 | Weblog
製造業派遣解禁「止められず申し訳ない」 広島労働局長(朝日新聞) - goo ニュース

連合広島の旗開きで、来賓に招かれた広島労働局長が、製造業への労働者派遣が解禁されることを「止められなかった。申し訳ない」と謝罪したという。もともと問題がある製造業派遣を法制化することに多くの官僚たちが関係してきた。官僚たちの責任は重い。

製造業への解禁は、政府の規制改革会議や経済財政諮問会議を中心にして進められてきた。この会議は、当時の小泉政権時代の閣僚や経済界代表それに加え、ニセ経済学者らが、大企業の国際競争力をつけるためには、いつでも解雇でき、低賃金の非正規雇用が必要不可欠だとして、積極的に政権与党に働きかけ、法制化させたものである。

これら、二つの会議には、労働側代表はすべて排除されていた。すべて、資本家の利益だけを目的にした密室で謀議されていた。市場原理主義者のニセ経済学者、竹中平蔵氏らがその役回りを演じていたことは記憶に新しい。

彼らが進めてきた政策について「謝罪」は聞かれない。小泉純一郎首相(当時)をはじめとする、悪徳政治家や経済界大物が日本を堕落させた主犯である。民主党もまた同じである。解禁に賛成票を投じていたからだ。

連合は局長発言を踏み込んだものとして評価しているが、製造業派遣の批判の声を大にせず、看過していたことは情けない限りで、主犯に近い従犯といえる。労働の総本山も、なにおかいわんやだ。

それにしても、労働局長が、懺悔したということは余程の悪法に違いない。失職した非正社員たちに、あたたかく接することこそ罪滅ぼしだ。そして派遣法の廃止に動け。貧困・格差の原因が派遣法にあるからだ。