新銀行東京 旧経営陣を刑事告発へ 背任視野に責任追及(産経新聞) - goo ニュース
石原都知事の肝いりで05年に開業した新銀行東京は、08年3月までの3年間で都民の税金1000億円を食いつぶし、債務超過に陥っていた。新たに08年、税金400億円を注入し、経営建て直し中であるが、見る影もなく、銀行の体はなしていない。
08年3月末で、融資先2300社以上が破綻、285億円が不良債権というから、まともな金融機関でないことがよく分かる。そもそも新銀行東京など必要でなかった。
新銀行設立は、石原氏の野望を満たすだけのものであった。その意味でも設立を許した、都議会与党自民党、公明党の責任はきわめて重いものがある。
株主でもある東京都も積極的に関与し、ひたすら拡大路線を旧経営陣に求めた。その結果は、ろくな審査をしなかったため、ずさん融資が横行、不良債権は山となり、経営悪化の主原因となっていた。
こんかい現経営陣が旧経営陣に対し、新銀行本体に損害を与えたとして、刑事告発する準備に入ったという。これはお門違いだろう。「経営者の才覚に問題があった」と石原氏は言うが、素人のトヨタ自動車出身者を、代表執行役に選任した責任は、棚上げしたままだからだ。現トヨタ奥田相談役と密談のうえ、決めたというから話にならない。
もっと心配しなければならないことがある。それは自民党現職都議や、石原氏の衆院議員時代の公設秘書などが、都内の会社社長から融資の依頼を受け、あってはならない「口利き」をしていたことも報道された。
多数の同様案件を、都が窓口になって処理していたことも、当事者の証言で明らかにされている。いわば、新銀行が私物化され、利用されていたことになる。これらは、新銀行を監督する都に責任がある。都の責任者は石原氏だ。
警戒しなければならないことは、石原氏が旧経営陣の責任と決めつけ、現経営陣に刑事告発させることで、自分の責任ではないとする、「免罪符」を握ろうとしている算段が、見え隠れしていることだ。告発は石原氏と取り巻く連中の茶番劇だ。
石原都知事の肝いりで05年に開業した新銀行東京は、08年3月までの3年間で都民の税金1000億円を食いつぶし、債務超過に陥っていた。新たに08年、税金400億円を注入し、経営建て直し中であるが、見る影もなく、銀行の体はなしていない。
08年3月末で、融資先2300社以上が破綻、285億円が不良債権というから、まともな金融機関でないことがよく分かる。そもそも新銀行東京など必要でなかった。
新銀行設立は、石原氏の野望を満たすだけのものであった。その意味でも設立を許した、都議会与党自民党、公明党の責任はきわめて重いものがある。
株主でもある東京都も積極的に関与し、ひたすら拡大路線を旧経営陣に求めた。その結果は、ろくな審査をしなかったため、ずさん融資が横行、不良債権は山となり、経営悪化の主原因となっていた。
こんかい現経営陣が旧経営陣に対し、新銀行本体に損害を与えたとして、刑事告発する準備に入ったという。これはお門違いだろう。「経営者の才覚に問題があった」と石原氏は言うが、素人のトヨタ自動車出身者を、代表執行役に選任した責任は、棚上げしたままだからだ。現トヨタ奥田相談役と密談のうえ、決めたというから話にならない。
もっと心配しなければならないことがある。それは自民党現職都議や、石原氏の衆院議員時代の公設秘書などが、都内の会社社長から融資の依頼を受け、あってはならない「口利き」をしていたことも報道された。
多数の同様案件を、都が窓口になって処理していたことも、当事者の証言で明らかにされている。いわば、新銀行が私物化され、利用されていたことになる。これらは、新銀行を監督する都に責任がある。都の責任者は石原氏だ。
警戒しなければならないことは、石原氏が旧経営陣の責任と決めつけ、現経営陣に刑事告発させることで、自分の責任ではないとする、「免罪符」を握ろうとしている算段が、見え隠れしていることだ。告発は石原氏と取り巻く連中の茶番劇だ。