活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

これは問題です(10)

2007-06-05 23:08:37 | Weblog

厚労相や長官の責任追及、総務相「全力で」…年金記録漏れ(読売新聞) - goo ニュース

せっかく強制徴収された年金保険料の照合が出来ていない、いわゆる「宙に浮いた年金」が、5000万件超でその照合作業を1年で完了させるという公約を首相は表明しましたがなにも裏付けがないため、とても信用できません。また、第三者機関を設けて対応に当たるということですが、これも参院選目当ての世論誘導にしか過ぎません。

この内閣は政権末期ではないでしょうか。年金問題で政権に火がついてからは、一転して菅民主党代表代行を非難する宣伝ビラを大量にばら撒き始めたとの新聞報道に接し、自民党が長期に政権を握っていたことをすっかり忘れ、責任を菅氏に転嫁することは卑怯の極みといえます。よくもまあ、なりふりかまわずに陰湿な仕打ちに出る攻撃しか頭にない安倍首相らしい常套手段でないでしょうか。

責任は歴代厚労相や社保庁長官を任命した自民党内閣にすべて責任があるのです。それをタナに上げて愚かな個人攻撃をする品格に欠けた政権です。社保庁長官の天下りを許して高額な退職金を全部税金でまかなっていたデタラメを認めていたのは、もちろん自民党政権です。いまになって、責任追及が本当に出来るでしょうか。当時の政権が任命した責任をどうするつもりでしょうか。都合の悪いこと全部転嫁するようです。

理解できないのは、なぜ、歴代長官の責任追及する外部検証委員会を総務省に置くのでしょうか。厚生労働省で、原因追及させるのがスジです。菅総務大臣では素人でチンプンカンプンで解明など期待できません。いかにもあてがい扶持の感じでこれも選挙目当てであわてて立ち上げたようなものでしょう。厚労省を信用できないようですが、メンバーに入れなければ責任逃れされます。まさか真相解明をウヤムヤにするために外すのではないかと余計な心配しています。