Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

詩集 生きる  

2008-10-27 06:01:56 | 酔生夢死
ソファーでゴロンとながら読書をしていると、TVから谷川俊太郎の詩「生きる」に様々な人が、自分の「生きる」を書き連ねているとありました。

気になった一行があったものですから、直ぐに本屋に買いに走りました。
それが同書22Pの次の一行です。



『 クレヨンの先が丸くなること 』




詩集 生きる(谷川俊太郎with friends 角川SS)

「トロロ」さんの作品で、『使う人が丸くするのではなく、クレヨンが勝手に丸くなる』と書かれていました。
が、本人が考えている事柄より、もっと広がりがあります。

使う人は誰なのか、何を書こうとしているのか、何色のクレヨンなのか、どんなキャンパスなのか ・ ・ ・と。

使う人は  自分、好きな人、年上の人、未来の自分 ・ ・ ・
内容は  雪、犬、好き、思想、愛 ・ ・ ・
何色は  黄、赤、黒、水色 ・ ・ ・
キャンパスは  画用紙、自分、好きな人、未来、家族 ・ ・ ・

この一行は、「生きる」ことの小宇宙となっています。

僕は、自分の中の他者に、無色のクレヨンで関係性を描きたいと考えます。
ただ、クレヨンの先が丸くなっても折れても気付かないと思います。