Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

五輪の囚人 その2

2008-05-15 06:09:00 | 憲法・非戦・平和
「池上彰の新聞ななめ読み」(08.05.12朝日夕刊)に「この記事を書いた記者は、きっと中国の弁護士たちの行動に勇気付けられて、ペンをとったのでしよう。その記事を読むことで、私達もまた、勇気づけられるのです。」

読み終えて、「池上彰よ、朝日の読者を愚弄しているよ。」と。

文化大革命期に、各社の新聞記者は再入国拒否されましたが、朝日新聞社1社は駐在でき、文化大革命を批判することはなかった(つまり文革礼賛)と考えます。
朝日HPには、国際欄に「人民日報」のコーナーがありますし、中国政府国務院直属の通信社「新華社日本支局」は朝日新聞東京本社にあります。

広岡知男社長は、「中華人民共和国の意向に沿わない記事を書くべきでない」と公言していました。
広岡知男と言えば、「村山事件」です。
親中国派の広岡知男が、村山社主家と組んだ親ソ連派幹部により追放されました。

僕的には、似非前衛の「中ソ対立」は無思想と考えますが、新聞社のなかで「中ソ対立」とは、意味も無く好きな事象でした。

横道に逸れましたが、「五輪の囚人」を書いた「坂尻信義」記者には、『勇気』なんて必要無く中国政府提供の素材を構成しただけと考えます。

池上彰さんよ、朝日を購読している者は、中国政府関連の報道は鵜呑みにしないことが習性となっていますよ。

中国政府提供のソースとしても、「五輪の囚人」の記事は、ありのままを伝えていると考えます。



組織ジャーナリズムは、何時から退廃したのでしょうか。


五輪の囚人 その1

2008-05-14 19:57:37 | 憲法・非戦・平和
何回かに渡って当ブログでも、中国の人権について書いてきました。
4月28日朝日で〈北京五輪百日前〉シリーズにおいて、海外の人権団体に「五輪の囚人」と呼ばれている楊春林氏について書かれていました。

「五輪の囚人」 中国活動家、人権訴え「国家転覆扇動罪」(07.04.28朝日)において、次のように書かれています。(要約)

楊春林氏(52)。アルミ工場を20年前に解雇され、浴場であかすりの仕事をするなどして生計を立てた。
 05年12月。医療過誤を訴えた親族と病院側との交渉に立ち会い、「保安員」と称する二十数人の男に暴力をふるわれた。警察は黙殺。楊氏は地元や北京の政府機関に陳情したが、相手にされなかった。この事件をきっかけに法律を独学する。
 チャムスから約200キロ離れた農村では、開発のため耕地を奪われた農民が地元政府に抗議を繰り返していた。楊氏は零下30度まで冷え込む冬場も徒歩で出向き、農民を法律面で支援した。
 昨春、「要人権、不要奥運(五輪より人権を)」というスローガンで署名活動を始めた。北京五輪に巨費を投じるより人権状況を改善してほしい。訴えがインターネットで広がり、署名は1万人を突破。楊氏は一躍、著名な活動家となった。
 7月。公安局が楊氏を自宅から連行した。それまでに4度、警告されたが、楊氏は聞かなかった。「国家政権転覆扇動」で逮捕されたと家族が聞いたのは、連行から48日後のことだった。

政府に人権蹂躙された滕彪氏(34)、胡佳氏(34)、また人権活動家の弁護に孤軍奮闘する李和平(37)李方平(33)高智晟氏(43)倪玉蘭氏(48)についてレポートされています。

この記事は、次のように締め括られています。

「人権の尊重と保障」が憲法に盛り込まれたのは04年になってから。それまでは「人民の衣食の問題が先決」(江沢民前国家主席)とされた。しかも、憲法は前文で「中国の各民族の人民」は「党の指導下」にあると定める。
 権力は党に集中する。その幹部に不正がはびこる。メディアは沈黙する。大衆が不満を募らせても、党批判は断罪されかねない。罪に問われた被告を守ろうとすれば、弁護士にも身の危険が迫る。
 これが中国の現実だ。(北京=坂尻信義)

この記事は、「五輪の囚人」の様をありのままに伝えていると考えます。



すんなり読めなかったのは、この時期に共産党の誰が掲載を認めたのかが気になります。


道路財源法案 

2008-05-12 18:36:09 | 未分類
道路財源法案が5月13日衆議院で再議決されます。(「道路財源法案を12日午後否決 参院本会議、民主など反対」08.05.12共同通信)
2兆6千億円を、道路に浪費する為です。

のび太福田首相は、国民に「まあ、いろいろありますよ。物価が上がるとか、しょうがないことはしょうがないのだから、耐えて工夫して切り抜けていくことが大事だ」(08.04.12物価上昇しょうがない 首相、桜を見る会で 共同通信)と顰蹙を撒き散らしました。

まず、「隗より始めよ」です。
2兆6千億円は、国家予算1%の削減でまかなえます。
平成20年度の国家予算は、「一般会計 歳出83兆円」、「特別会計 歳出(純計額)178兆円」の合計 261兆円です。(財務省HPより)
この1%削減額は、約2兆6千億円になります。  

国土交通省のお役人の、タクシー代も月1回電車で帰宅、無駄な道路1000m造るところを990mの無駄な道路を造ることができます。
道路工事費から捻出した政治献金は、たとえば100万円のところを99万円も族議員に献金することができます。

のび太首相が「迷惑を掛けてスマン」と土建業者と族議員にTVを通して頭をさげていましたが、歳出を1%削減すれば、事足りることなのです。

一般家庭において1%の節約は可能ですから、国は1%以上の削減をすべきです。
一般労働者の平均年収5,015千円(H19版労働経済の分析 厚生労働省HPより)の1%は、年間5万150円、毎月約4,200円の節約となります。

参考までに、NHKの衛星契約は4,580円/月です。

暫定税率を復活させる必要は皆無だったのです。
国は、省庁と族議員の既得権のために、ひたすら国民をおちょくっているだけです。


CMではありません、富士電機機器制御㈱のカムスイッチです。

NHK経営委員会の古森重隆委員長(富士フイルムホールディングス社長)が『「国際放送で国益主張を」 NHK経営委員長、執行部に』(08.03.25 朝日)の報道があったから、受信料不払いを意図している訳ではありません。

フリージャーナリストが身体を張っている一方で、組織ジャーナリズムは何時から統治機構の番犬に成り果てたのでしょうか。


時間潰し

2008-05-10 09:07:13 | 未分類
ちょっと一服

昨夜は休日前ですから読書をすべきなのでしょうが、その気になれず時間潰しに別冊宝島(このシリーズは時間潰しに最適です)に目を通しました。

1冊目「左翼はどこへ行ったのか!」
2冊目「ネット右翼ってどんなヤツ?」

特に書くべきことはありません。
たとえば、フリーライターの桃井四六が双方にでてきます。

「左翼・・・」模索舎、早見慶子、宮本顕治、フリーター全般労組座談会
「ネット右翼・・・」ネット右翼座談会、あとがき

桃井四六の浅さが露出していて、深化が図れていません。

所詮時間潰しですから、読後感はなにもありません。



昔日、模索舎で芝居のチラシを漁っていたときです。
客「あのー、図書券使えますか。」
店員「そんな幻想、ここでは通用しません。」
当時すでに、「シコシコ」はありませんでした。

今朝の散歩は、久し振りに快晴でした。
ただ、風が冷たかったです。



カオス共同体 その6

2008-05-09 06:48:04 | 酔生夢死
知人が、実家と隣家の裁判沙汰の話をしてくれました。
そもそも発端は、畑の境界のトラブルでした。

普段から仲が悪いわけではなく、裁判中も良好で、ただ境界問題になると熱く燃えたそうです。

最終的には境界は確定したのですが、その何畝かの土地代の何倍もの費用を、裁判費用に双方が支払ったそうです。

知人と「親の世代は何を考えているのやら。」と話したものです。

単に意地の張り合いではなく、農地は生活の根源であり、農民にとって論理的存在そのものです。

個人の権利は、他者から見て馬鹿馬鹿しい犠牲により、本質を露呈させることがあります。



農地の境界は国境と同質です。