Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

類的存在 その5

2009-06-16 06:43:27 | 異形の滓
無知の知

「本質として認識する僕そのものを対象とする営み」が存在論の入り口に立つことになり、ここから「一つの特定の類的存在」の内側に入ります。

僕自身の場合は、その背後に、ややこしいことに「自己否定」の亡霊が纏わりついていますが。

雑多に読んだ限りですが、粗雑にポスト構造主義を言えば、根源的問いに対する答えは提示されていませんが、そこに至るべく思考が現出しています。

ちょっと古い入門書ですが「ポスト構造主義」(キャサリン・ベルジー岩波書店)164Pに「ポスト構造主義は不確実なことを問うようにうながす役に立つ」と、そして同書扉に「それは何よりも思考の実践だ、まずは「自明の真理」を疑うこと、安易な答えに満足せず、ひたすら問いつづけること」とあります。

これは、プラトンが『ソクラテスの弁明』で記しているソクラテスの言葉「無知の知」と同質です。

この2,500年の間、語彙は難解になり、対象は雑多になり、思考構造は怪奇になっただけで、人々は何を思考してきたのか、漠然とした寂寥感に見舞われます。



極端に端折ったメモになりましたが、「類的存在」の入り口に辿り着くことができましたので終わります。(09.06.03)


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