Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

物質的記述

2014-06-14 09:00:58 | 異形の滓

「脳のPETスキャン画像」(ポジトロン断層法 wikipediaより)


昨日、一年振りに頭のMRI検査を受け、主治医の所見は問題なしとの診断でした。また、「禁煙」を強く言われました。



MRI検査装置の発する騒音に約20分くらい見舞われていました。
頭蓋骨内(脳室)の3Dの白黒映像を見ていて、その騒音時に考えていた事柄は、シナプス伝達が活動しニューロン網を形成していましたが、白黒映像からは何も読み取れません。

感情、思考、会話等の精神活動が活発化すると大脳新皮質のその部位の代謝量や血液流量が増大します。(例えばポジトロン断層法で確認できます。)

脳は、運動連合野,頭頂連合野,前頭連合野、後頭連合野,側頭連合野の働きがあり、思考、知性,感情,意志、理性、表現等は前頭連合野が担っていますが、MRI検査装置の騒音に見舞われていた約20分くらいは、前頭連合野の代謝量や血液流量が増大していたと言えます。

ポジトロン断層法では、シナプス伝達が活動しニューロン網を形成していることは確認できますが、「どのような事柄を考えている」かは分かりません。

逆に、感激、沈思黙考等時には、「前頭連合野のシナプス伝達が活動しニューロン網を形成している」ことは知識として理解しますが、約110種類ある脳内物質(シナプスの伝達物質)すら特定できません。


* *

学生時代に悩まされた線型偏微分方程式により説明される「シュレーディンガー方程式」、「ハイゼンベルクの不確定性原理」等で量子力学が成り立っています。

「光」は、粒子性(光子)と波動性(光波)の性質があり(光量子)、同時に観測することはできません。

また、原子核の原子軌道を占有している「電子」の運動量の範囲、位置の範囲を同時に、かつ、高い精度で測定することはできず、運動量の範囲(位置の範囲)を測定すると位置の範囲(運動量の範囲)の精度が下がり、同時に「範囲」を特定できません。(不確定性関係)

* * *

これらの事は、頭蓋骨内(脳室)の3Dの白黒映像を見て、連想ゲームのように連なって思い起こしました。

「物」は、同時に成立しない二面性の一方だけの特性、性質、形状等で本質とすることはできず、「物」の本質は「同時に成立しない二面性」そのものによらなければならない、と。

物(身体)だけが存在(現実)し精神(心)は物(身体)に還元されるとする唯物論があります。
また、精神(心) だけが存在(現実)するとする唯識論があります。
また、物(身体)は存在(現実)し精神(心)現象も存在(現実)しているが、精神(心)現象は物(身体)の存在(現実)と同一の出来事として説明できるとの考え方があります。

しかし、ひとつの本質(本質的な一元論として)は「同時に成立しない二面性」であるならば精神(心)現象を存在(現実)と同一の純物質的な説明は不要(不可能?)では、と。


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