Retriever Legend's blog

散歩好き、本好き、惰眠好き、犬大好きの彼(旦那)の戯言を僕が代弁します。

神の生命

2007-07-21 08:01:51 | 読書ノート
読書ノートNo.5

「まえがき」その4

「神の生命はもとはといえば、無垢の自己同一性ないし自己統一性であって、異物が入り込んで疎外が生じたり、その疎外を克服したり、といったここととは無縁である。12P」

違和感が2箇所あります。
「神の生命」のフレーズが重要な意味を付与しているのは分かるのですが、拒否反応してしまいます。
もうひとつは、「疎外を克服」のフレーズなのですが、結果的には同質を表象するのかもしれませんが、「疎外」は克服ではなく「歪」として一定の領域を持ち続けると考えます。

「真理とは全体のことだ。が、全体とは、本質が発展して完成したもの以外ない。12P」

本質は絶対性を帯びているイメージがありますが、本質自体に自己否定が含まれていると読みました。

「いつたん外に出てまた還って来る、という媒介の過程が必要なのだ。12P」

何が出ていき、何になって還って来るのか、全てが正帰還とは限りません、負の帰還の量が圧倒的に多い瞬間があります。

「媒介とは自己同一のものがみずから運動することにほかならず、おのれとむきあう自我がむきあうなかで自分に還っていくという純粋な否定の力であって、運動という点だけから見れば、単純な生成の運動なのである。13P」

このような過程は僕自身の中で、常に大きな位置を占める日常でありたいと考えています。
日常生活の中で「媒介」の質が問われ続けます。



自民党の「年金カード」も民主党の「年金通帳」も導入反対です。
そもそもこの「政府広報」は、公選法違反ではないでしょうか。

投票に行きましょう。


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