今回の大江健三郎の定義集(07.11.20 朝日新聞文化欄 不定期掲載)において、11月9日大阪地裁の口頭弁論について書かれていました。
「沖縄ノート その2」において、曽野綾子『或る神話の背景』は保守べったりオバサンの悪意に満ちたトンデモ系の駄本です。と書きましたが、「巨きい罪の巨塊」を曽野綾子が読み違えをしている(文法的に誤り)と指摘し、それに先導されて提訴が行われた経緯がかかれています。
特に印象に残った個所をメモします。
定義集「人間をおとしめることについて」大江健三郎より
曽野氏は、「集団自決」が行われた際、赤松嘉次大尉のもとで中隊長だった富野稔少尉が、自衛隊一佐として勤務する土地を訪ね、次の談話をとって、氏の本の核心に据えています。
「むしろ、私が不思議に思うのは、そうして国に殉じるという美しい心で死んだ人たちののことを、何故、戦後になって、あれは命令で強制されたものだ、というような言い方をして、その死の清らかさを自らおとしめてしまうのか。私にはそのことが理解できません」
このようにいう者らこそ、人間をおとしめていると信じます。そういって私は証言を終えました。
彼は僕に、「お母さんに『100万回生きたねこ』を読んでもらいなさい。」と言います、ニャー。
昨日、彼女が鍋の素材を調達している間に「ホームレス中学生(麒麟・田村 裕著ワニブックス)」を読んでしまいました。
時々、立ち読みで読了してしまうことがあります。
ブックス○○さん、今後もお見逃しを。
「沖縄ノート その2」において、曽野綾子『或る神話の背景』は保守べったりオバサンの悪意に満ちたトンデモ系の駄本です。と書きましたが、「巨きい罪の巨塊」を曽野綾子が読み違えをしている(文法的に誤り)と指摘し、それに先導されて提訴が行われた経緯がかかれています。
特に印象に残った個所をメモします。
定義集「人間をおとしめることについて」大江健三郎より
曽野氏は、「集団自決」が行われた際、赤松嘉次大尉のもとで中隊長だった富野稔少尉が、自衛隊一佐として勤務する土地を訪ね、次の談話をとって、氏の本の核心に据えています。
「むしろ、私が不思議に思うのは、そうして国に殉じるという美しい心で死んだ人たちののことを、何故、戦後になって、あれは命令で強制されたものだ、というような言い方をして、その死の清らかさを自らおとしめてしまうのか。私にはそのことが理解できません」
このようにいう者らこそ、人間をおとしめていると信じます。そういって私は証言を終えました。
彼は僕に、「お母さんに『100万回生きたねこ』を読んでもらいなさい。」と言います、ニャー。
昨日、彼女が鍋の素材を調達している間に「ホームレス中学生(麒麟・田村 裕著ワニブックス)」を読んでしまいました。
時々、立ち読みで読了してしまうことがあります。
ブックス○○さん、今後もお見逃しを。
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