
およそ公共交通機関の少ないフィリピンだ。先ず鉄道が皆無に等しい。したがって広域交通は路線パスだけである。もちろんマニラからバギオにゆく観光路線のバスなどは快適だが、それ以外だと普通のバスが多い。私達はビガンからマニラへ10時間近くかけて乗車したこともある。
近距離だと、画像手前にあるトライシクルである。暑いから歩く代わりに使う事もあるし、少し遠い街も国道を大型トラックや乗用車の隙間を縫って走る。それはちと怖い体験である。そして冷蔵庫やマットレスなども屋根に乗せて走る。便利というか無謀というか・・・。
また近隣の足としては、運行区間が比較的定まっている画像奥のオレンジ色のジムニーがある。料金は安いので通勤通学の足には、ほとんどこのジムニーが使われる。もちろん路線図はないだろう。あっても古いかもしれない。
そのほかに私達がブラカンからマニラの空港へ移動するときには、レンタカーを予約する。料金は高いが行動の自由がきくし、時間も早朝や深夜と迎えにきてくれる。特にセブ航空などの日本-マニラ便になると到着が深夜近くになり、ホテル泊まりを余儀なくされるがレンタカーだと来てくれる。マニラからブラカンまでだと5,000-6,000pesoである。高くても使い勝手がよい。というか、ブラカンから空港までバスやLRTやタクシーの荷物を持ちながらの乗換に比べたらはるかに楽であり、私達にはこの一択しかないというのが悲しい。
そしてLRT以外はすべて民間であるというのもこの国の特徴だ。自動車交通に依存するあたりは、アメリカ合衆国と似ている。
このあたりが私達が体験するフィリピンの交通事情だ。
トップ画像:フィリピン・ブラカン
機材:FX30、Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
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