
明菜ねえちゃんのところも、ようやく冬の嵐が過ぎ去った。
昨日のセックスの余韻を流すべくシャワーをあびていた。
明菜「やっと晴天になった」。
彼氏「おおっ、氷河期を乗り切った気分だ」。
明菜「映画デイアフタートゥモローみたいだな。うーーん、家の中が臭いだらけだ。窓を全部開けよう!!」。
そうやって家の窓を全部開け放すと、冷たい風が入り込んできて、それまでの空気を外へおしさってゆく。突然ドッ、ドッ、ド゛ッと屋根の雪が落ちる。
明菜「きゃーーっ、怖い」。
彼氏「雪を下ろす手間がへったよ。でもまだ残っているだろうな。よし今日は屋根に登るぞ!!」。
明菜「ひぇーっ、たくましい!!」。
彼氏「二人で登るんだよ。一人だとこけてもわからないじゃん」。
明菜「しゃうがねぇー、やるか・・・」。
そういって防寒着に着替えて二階から屋根に出る。
彼氏「一応屋根に上がれるようにはしてあるんだ」。
といって屋根づたいに屋根の棟当たりまで上がると雪は2/3以上のこっている。
彼氏「こうしてスコップを雪の下に押しつけてゴシゴシとおす・・・」。
明菜「落ちないよん」。
そうしていると屋根の雪が突然バラバラと分割されて次第に下へおちていった。
彼氏「こう落ちてくれるとありがたい」。
そんな作業が繰り返し続く。軒下に大きな雪の塊が軒近くまで貯まっている。
彼氏は、そういって屋根を滑りおりて貯まった雪の上へドボン。
明菜「ああっ、大丈夫?」。
明菜根上ちゃんが駆けつけると上体を起こして・・・。
彼氏「これが雪の醍醐味だよん」。
明菜「これまで、こんなに降るとなかったもんね」。
回りの民家でも雪下ろしが一斉に始まった。
あちこちで、どどっ、どどっと雪がまとまって落ちろ音がする。
デイアフター・トゥモローみたいな氷河期が通り過ぎたような小樽の街である。
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