Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング810. 小説:小樽の翠718.子宮に矛盾!

2023年11月08日 | field work

 今日はマサヒロ君の実家でクロッキー教室。月に一度はジェシーがモデルになってくれる。そのときはアチキも参加するようにしている。外国人の裸体など小樽では、そうそうに見られるものではないからだ。
・・・
帰るときはいつもジェシーを小樽駅までエスコートしてゆく。
ジェシー「アチキー・・・、私のクラスメートの女子学生達は、いつもわたしにセックスの話を持ちかけてくるんだよ。」
「だって、ジェシーは主婦だから話しやすいんじゃない。それに夫婦のセックスにも関心があるんじゃないの!。いずれは彼女たちも経験するからさ・・・。」
ジェシー「経験する!?。この間はロールスロイスが気持ちよいかという質問だったぜ。私そんなの知らんぜよ・・・。つまり膝立ちバックだな。」
「研究熱心なんでしょう。」
ジェシー「あれが研究ねぇー!?」
「将来旦那さんがロールスロイスをしたいと言ったら、迷わないでできるようにさ・・・。知識としては蓄積しておくわけ。」
ジェシー「そんなの私の感性と神の愛で、できるんじゃないの・・・?」
「日本の神様は、愛はくれない・・・。子供を増やせとは言ったけど・・・」
ジェシー「愛もなくてロールスロイスかよーー。なんか変!?。あのなあ、女は生理が終わると半分の月はノーマル。残りの半分の月がアイラブユーなのだ。つまり子宮の命令で動くんだ。日本の女達は、ノーマルの時にセックスの勉強をしてアイラブユーの時に試みるのかなぁー。それならば子供が増えて良さそうなものだけど・・・。子宮に矛盾!、して人口が減る。さらにわかんねぇー
「ノーマルの時はゴム無し。アイラブユーの時はゴムでしょう。」
ジェシー「それじゃベイビーができへんでーーー。それで人口が減るんだぁー!!!」
「今日は、ステーキは?」
ジェシー「もちろんいる。アイラブユーだもん。といって今は学校があるからベイビーがつくれない。悲しい・・・。」
そういってスーパーの最後の安売りのお肉を調達して、小樽駅に向かった。
矛盾!、矛盾!!と口ごもりながら、やがて『アチキー、またねぇーー』と遠くから大きな声が聞こえた。
・・・
小樽も秋の終わりか冬の前なのか、よくわからない曇り空であった。





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