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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング594. 小説:小樽の翆519. 春が来た

2022年05月01日 | drawing

 

 春が来た!

山には、少し雪が残っているかもしれないが春の気配だ。

もうじき桜も咲く。

その桜も夜見ると女のボディが艶めかしく反っくりかえってきて、アチキに絡みついてくるような感覚を感じる・・・。

・・・

「アチキー」と呼ばれて眼が覚めた。

なんだつかもっちゃん家の玲香姉ちゃんか・・・。

そうか、コロンビアで珈琲を飲んでいる時にうたた寝していたんだ。

玲香「なんか艶めかしい夢でも見てなかった?」

なな!、なんでぇーー、夢の中の話を知っているんだ。

「ウグッ!」

玲香「桜の季節だから。あら、起こしてゴメン!」

「いやいや、春は眠いのだよ」

玲香姉ちゃんは、野菜の袋とジュニアを抱えいる。

「買い物でしたか・・・・」

玲香「だって八百屋の帰りにここの窓の奥にアチキがいるんだもん、寄ってみた」

「暖かくなってこの街も平和だなぁー・・・・、さて帰るか」

玲香「あら、私がきたから突然帰るんだぁー」

「いやいや、そうじゃなくて、お腹がすいたからさ」

そういって画材を抱えて家路につく。

帰りしな玲香姉ちゃんが・・・

「起ってたよーー(*^▽^*)」

そういって苦笑いしながらバイバイして家に帰っていった。

・・・

春が来た。小樽の街というよりも男と女の仲にもだが・・・・。

コメント (2)
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