「今日も病院ずら・・・」
青森のリュウ君からメールがきていた。
また夜行フェリーで小樽に来たんだ。
一ヶ月に一度は薬をもらいに来るんだろう。
だから蘭島のカフェで遅い昼飯につきあうことにした。
・・・
「奥さんとは元気にやっているの!?」
そう言ってしまったと思った。やってる!、は生活しているかい?、という意味だったのだが、なにしろインポの治療で来ているリュウ君だもん・・・。
リュウ君「うん、毎晩VIGIとやってるよ」
「ウグッ!、でっ?」
リュウ君「だって毎晩VIGIとしないと1日が終わらないんだよ」
「お休みの挨拶代わりか・・・・」
リュウ君「だってねぇー、彼女は動物感覚なんだよ。そうなるのが自然と言わんばかりでさ」
「お休みはないの?」
リュウ君「もちろんあるよ、生理の時」
「そうでなきゃ、こちらがダウンするよねぇー」
リュウ君「僕は男だからよくわからないけど、生理の時VIGIは結構つらいらしいんだよ。生理が始まる前から胃が痛いとか、いろんな症状が出てさ。だから生理が始まると律儀にノンセックスなんだよ」
「生理中でもするカップルもいるけど・・・」
リュウ君「VIGIはダメだね。もう体調不良が爆発したみたいに寝込んでいるよ。それで僕は解放されるんだ。そのときが僕はVIGIから解放されて自由の身になった気分だよ。だから最近は、お休みが恋しいです。だからずっと生理でいろ!、なんて心のなかで叫んでいたりしてさ」
「でっ、生理が終わると、また始まるんだ?」
リュウ君「ぞうだよ。終わったといって僕の上に乗ってきて揉みほぐすんだ。僕はもう少しお休みしていたいけど。それでアウッ!アウッ!と叫んで人生を謳歌しているのかなぁー!?」
「精子をばらまいてね(*^▽^*)」
リュウ君「精液量が15ml/回とすると、で世界の人口が79億で1/2が男だから39億。そのなかから1/5の7.8億が昨晩セックスをしたとする。1mlが0.001Lだから0.015mL、すると15ml×7.8億=1170,000リットルだから1,170㎥で1,170トンで、10トン車117台分の精子が毎晩捨てられてゆくわけだ。鮭の産卵の比ではないかなぁー・・・」
(*^▽^*)
「技術屋のリュウ君らしいね。男の労力もかなりのもんだ」
リュウ君「だよねぇー」
リュウ君との話は、続く。
追記
時折WEBサイトで知床観光船沈没事故のニュースを工学系研究者の立場で見ている。時系列報道が見当たらなかったので、複数のメディアから断片情報を集めて整理してみた。研究者が集めた情報ではなく、取材記者情報だから少し相違点があるかもしれない。
9:42波浪注意報発令
10:00KAZU1出航
12:25カシュニの滝通過の連絡(船長)
cf:航海時間から判断し知床岬から引き返してきた帰路だと推測。
13:13海保に別会社を通じ救助要請
13:17「エンジンが使えない。カシュニの滝のすぐそば、救助頼む」(船長)
14:55「沈みそうだ。船が30°傾いている」(船長)
15:00以降乗客のスマホに連絡するが応答無し
16:30海保ヘリ現場到着
17:55巡視船現場到着
19:45海保、自衛隊に派遣要請
20:00自衛隊機現場到着
・・・
最初の疑問点は、12:25から13:17の間、カシュニの滝通過連絡と沈没地域が同じ場所だから53分間ほぼこのポイントを移動していない。つまり事故時間に近いと判断できそうだ。この時点で船長は何故救助要請を出さなかったのか?。おそらく軽微な損傷位にしか考えていなかったのだろうか?。最初にそんな疑問があがる。
さらに海保救助要請後の13:17から沈没したとされる14:55の間には1時間38分の空白がある。海保のヘリがすぐに飛べれば救助可能性が高い時間内である。合算すると2時間38分の空白。この間に船や関係者達は何をしていたのだろうか?。
次の疑問点は、海保のヘリがすぐ救助にゆけなければ、なぜその時点で自衛隊に派遣要請をしなかったのか?。派遣要請がなされたのは19:45とあるので、要請の判断や手続きに県知事の許可など事前の準備がいるのだろうか?。このあたりの事情も現時点ではわからない。
沈没の原因は、私の推測では海底の地形から見れば暗礁と思われる。強い風にあおられ船は本来の航路を少しだけ逸脱した。そのとき水面からは見えない岩場に船底をこすりつけた。こすりつけた音はググッと多少は身体に感じるが音は小さい。しかし次第に亀裂が広がり浸水に至った。1時間あれば釧路からヘリが来ると船長は乗船客に説明したかもしれないが、時間内に救助は来なかった。そして客室内に浸水しはじめ船は傾きだした。乗客は2階の屋外デッキに避難したのかもしれない。そうであれば船内に乗客はいない事になる。あるいは「救命胴衣を着せろ」という背後の声を手がかりとすれば乗船客は船内かもしれない。そして沈没した原因は、沈没した船を調べなければわからない。
通例複数のネガティブファクターが重なって大きな事故に発展する。今回の事故も、それに該当する可能性がある。
自然のなかで活動することの基本はオンリスクだ。知床観光船もオンリスク観光である。
沖縄のダイビングボートも、気候次第では原則出航日朝にならないと行き先が定まらない時がある。さらに出航してからポイントが潜れないとなると、行き先が変更になる。そうして自然に対応しつつ集合時間や行き先が変わるのは自明のことだ。
そんな私の立場からみれば、出発時刻が決められている観光船の運航には疑問を感じる。行き先や出発時刻は、気候の変化で変わるはずだ。それでも観光したければ天候に貴方の時間を合わせろよ。だから明日は午前3時出航だ、という場合だってあるだろう。
時間を決めておかなきゃツアー客の移動ができないでしょう。今日中に標津空港まで客を送り届けなければならないのですから。あるいは今日は水上結婚式を予定しているので是非出航してくださいよ、等と船会社社長に圧力をかけるツァーガイドの悲鳴が聞こえそうなイメージが浮かぶ。
私は、そんな大衆向け観光システムは、危ないことだらけだし万一の対応もできないので避ける事にしている。そして観光シーズンに観光地にはゆかない、観光名所には行かない、観光客と同じ行動は取らない、事を心かげている。
だからダイビングで沖縄に行くときは、最初に天候チェック、ついで週末を避けるスケジュール、体調管理のため夜は外食せずホテルでつくる、というポリシーを貫いている。