書道家Syuunの忘れ物

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syuun の不思議な少年時代 その21 Episode 1

2010-03-20 00:18:53 | 前橋市残照
syuun の不思議な少年時代 その21 Episode 1
その1
私立学校の高額寄付者という話が出て、何やら昔の話が沸々と湧き出てきたような気がする。話といっても半世紀以上も前であって、成人した女性の髪型は、「サザエさん」の髪型みたいだった頃である。
実際、私立学校というのは幼稚園しか通ったことはなく、又小生の子どもが通った私立幼稚園では寄付の「キ」の字も出なかった。
その私立幼稚園とは、同名の幼稚園が全国のあることからミッション系の幼稚園であった。近年その私立幼稚園のウェブサイトには設立過程としてこんな風に書いてある。
「創立1895年(明治28年)、創立にかかわったアメリカ人宣教師が聖書『心の清い人は幸いである』の聖句から『清心』と命名。」
ところが、そんな説明などついぞ聞いたことがなかった。
何と言っても、戦前の「清心」とは全く断絶していたと言って間違いないと言うより、戦前からの係わり合いをわざと隠していたと言うのが本当だろう。
そして、通っていた頃から卒園して6年あたりまで、「寄付」という通知が毎年のように来たことがあった。
あこぎな幼稚園だと思いつつ案内書を見ても、当然そんなことは書かれていなかった。
だから知るよしもなかった。
そして入園していた頃、父母にK園長が説明していたこと。
父母に寄付理由を説明して、寄付集めに邁進してたことと「園の歩み」が矛盾していたりする。
今となっては証人も証拠も無いから正しようもないが、ほとんどどこからか持ってきた眉唾の園史が含まれているようなのである。
「清心幼稚園土地建物を買い取り」というのが昭和9年にある。
それなら昭和31年に園舎の土地建物を買うと、猛烈な寄付活動を展開したのは何だったのだろうか。
そして昭和32年に建物を買ったと言うのだが、買ったのは園舎の一部と自分の自宅部分の建物だった。
そして、またしても今度は園舎の土地を買うと言って、寄付集めを展開したものの前年轍があるので結局寄付が集まらず、不思議と道を挟んだ向こう側の土地を買った。
買った理由は、何か園庭に問題が生じたらしかったとの説明したが、単に売りに出でいたからであったのかも知れない
園舎の土地を買うと言って寄付集めをしたのに買わなかった批判を恐れて、園庭として暫時使ったが直ぐに閉められてしまった。
そして、結局無理な寄付集めも出来ず、残りの園舎の土地全部は銀行からの借り入れで買ったと言うとこが後に明らかになった。
そのK園長はとっくの昔に鬼籍に入っているし、その跡を継いだ同じくK先生‥‥初出勤というか、担当の組の園児だった。‥‥も御存命ならかなりの歳だと言うものだ。
そして、戦前の話が妙に詳しいと思ったら「創立時の精神と『魂の教育』」と言うところにもっともらしいことが書いてあった。
そして、その根拠となった資料が「『清心幼稚園の創立とその精神』(創立110周年記念誌「清心幼稚園の創立とその精神」(藤岡一雄)より抜粋)」と言うのもの。
だから設立の頃の話としては間違いはないと思うところである。
しかし、戦中後にK先生がどの様にやってきたのかなどは一切書かれていない。
察するところ、K園長は戦前幼稚園には係わっていたのは間違いないとしても、かなりの誇張がある。
第一の嘘というのは、先に述べたように園舎、園庭を昭和9年に買い取ったと言うことだろう。
戦前において、単なる使用人に過ぎない人が、広大な園舎や園庭を買えるはずもないのは誰が見ても分かりそうなものだ。
いずれにせよ妙な事は書かずに、寄付、寄付と連呼していたK園長の話を少しずつ思い出してみよう。
秀逸なのはクリスマス会という妙なイベントであったというのは、実に面白いものだった。

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