朝日新聞によると‥スーダン問題と北京オリンピックは別問題だと中国擁護を打ち出したという。
「スーダン・ダルフール地方の人道危機をめぐり、中国がスーダンの制裁に消極的だとして欧米で北京五輪のボイコット論が浮上している問題で、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は1日、『(ダルフールと五輪とは)別の問題だ』と語り、中国を擁護する姿勢を明確にした。」
「潘氏は記者団に対し、『中国政府は最大限の努力をしている。ダルフール担当の特別代表を任命し、2月には胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席も訪問した。私は中国政府の役割に感謝している』と述べた。」
これだけを読むと何だか分からない。
中国政府は、以前からスーダン国内のオイル・インフラに日本円にして5億円以上を投資をし、その見返りに一日50万バレルの石油を中国に輸出している。
そして、スーダンに武器を輸出をもしているだけでなく、国連の安全保障理事会で、ハルツームのスーダン政府への制裁決議を拒否したことがある。
そして、欧米、特にフランスで中国批判が行われたとおり、最近の傾向としては、米国のスチーブン・スピルバーグ氏とハリウッド女優のミア・ファロー氏などが、北京五輪を「虐殺五輪」として非難する声明を発する展開になっている。
それを受けて、北京五輪のボイコット運動を牽制するために、アフリカ使節を指名した。
‥‥く「アフリカ通」の劉貴今氏(元・駐南アフリカ大使)
一方4月に、ハルツーム当局に国連のPKO部隊をダルフール地区に受け入れるよう勧告、合わせて解放軍の工兵300人規模を派遣することも声明した。
これが、中国がスーダンのダルフール地区における譲歩である。
このことをもって、国連事務総長は中国を擁護したのである。
しかし、擁護するのが早すぎないか、別にスーダン・ダルフール問題に積極的介入を始めたわけではなく、早い話ポーズだ。
何とか北京オリンピックまで「騙し騙し」引き延ばせばよいと言うのが中国政府の考えだろう。
既に、国連決議に違反しても武器をスーダンに輸出してしまっている。
これをどの様に止めるのか中国の思案のしどころだろう。
いずれにせよ、「スーダン問題と北京オリンピックは別問題だ」とこの時期で発言するのは、宗主国中国のご用聞きの韓国人という評価を免れないものだ。
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