書道家Syuunの忘れ物

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第58回群馬県書道展・山崎種二記念特別賞

2007-12-10 00:36:43 | ちまたの噂・雑記事

第58回群馬県書道展・前期終了
平成19年度群馬県書道展が12月初頭より始まり、今日(9日)で前期展が終了した。
後期展は、13日よりと言うことになるが、県展で注目されることは、「山崎種二記念特別賞」を誰がもらうかという話題に尽きる。
今年は、平成12年丸橋鳴峰先生(第1部漢字)がもらって以来、7年目にして漢字部門の委員(審査会員)西川翠嵐先生に輝いたことは、新聞報道から見ても周知のところである。



山崎種二記念特別賞は、平成14年から「第2部かな」、「第3部墨象」、「第4部少字数・近代詩文」二年連続、「第2部かな」二年連続と続いた。
本来、山崎種二記念特別賞は、出品者全員を対象にしてその中から優秀なものを選ぶと言う趣旨だが、実際は委員(審査会員)から候補者が選考される。
それも、各部の意向があって、全部の委員から選ぶところと、当番審査員になった委員から選ぶというかなり恣意的で、一部の委員しか対象になり得ないという候補者選考をしている部も存在している。
だから、実を言うと今年と昨年の山崎種二記念特別賞の候補者は、昨年受賞した「第二部かな」以外変わっていない。
ある先生に言わせれば、選考する側として昨年その作風が「好きではない」として選考しなかった作者の「作品」を翌年も出してきて、これでどうかというのも「つらいものがある」のではないかと述べていた。
だから、新しい傾向の作品が出で来るとすんなりそれに決まるという事もある。
そして、昨年と今年は作品の大きさが小さい。
その理由は、群馬県美術館がアスベスト問題で使えないと言うことである。
だから2年間は、昨年の県民会館、今年の前橋市民文化会館、県生涯学習センターと3会場、前後期で2,700点弱(公募2,000点)を展示する面倒な事になっている。
これでは、多様性に限界があるというものだろう。
それでは、山崎種二記念特別賞が発足して、24回の内部門別はと見てみれば、‥‥
第1部漢字‥‥    7回
第2部かな‥‥   10回
第3部墨像‥‥    4回
第4部少字数近代詩文‥3回
第5部篆刻‥‥‥‥‥‥0回
と言ったもので、決して漢字部門が少ないというものではない。
この様に見てみれば、今年は第3部の墨像でもおかしくはなかった現状だが、今年は漢字部門の水谷龍雲会長が漢字部門に欲しいと交渉したという噂もあった。
しかし、第3部はいつも同じ二社中からの候補で、同じ人が5年近く連続で候補に出して受賞できないというのは問題だろう。
一般論として、3回候補で出て受賞できなければ候補にしない程度事は必要ではないか。
特に、20回以上も候補として出して一回も受賞者がいないという社中は、候補になることを控えたらどうかとも思う。
又どう考えても、一般に受け入れられない作品を、運営委員・当番審査員という地位を利用して他の候補を排除してまで出すと言うことは、常を逸している。

まあ、それは兎も角も、西川先生は昨年も候補であって、二年連続候補は「受賞出来ない」というジンクスを破って受賞した。
もとよりここ一年、書道芸術院展・準大賞、毎日書道展・毎日賞とのりにのっている先生のことで、委員就任2年目で「山崎種二記念特別賞」とは多分快挙であろう。
「受賞」というのは、実力と運が必要で、共に揃った時大きな賞を頂く。

小生も、県展では委員(審査会員)になって何年になるのか忘れてしまった。
多分10年は越えている事は覚えているが、詳しくは?、メモを見ないと‥‥

某先生に言わせると、今度から「西川」先輩と言わなければならないとは笑い話だか、世の中いろいろとあるものだ。
但し、小生がもし大きな賞でももらったりすれば、実は「悩みが大きい」という事も大きな事実である。
書道界と言うところは、いろいろとシガラミがあるところなのである。
「賞」という、面倒なことには巻き込まれたくない。
一方、貰ってみたい気もすると言う妙なものだ。
実は、何も賞などもらわない方が平穏無事で良いのかも知れないとこの頃思うものである。