中国映画というものに、旧日本軍が出てくるそうだが、日本軍は中国戦線では負けたことがなかった。
そして、戦ったのは国民党軍で、国民党八路軍とは正規の戦いはほとんどしていない。
確か日本軍が転戦して、弱小の留守部隊を残した場合、そこを攻撃するというのが八路軍。
しかも、捕虜を取らないので有名だった。要するに、全て虐殺。
ゲリラだったから、日本の正規軍が掃討に駆けつけると山に逃げ込んで雲散霧消というのが、八路軍の実態だった。
しかし、これでは今の中国共産党政権の正当性は疑われる。
日本敵視と言っても、日本と戦ったのは台湾に逃げた国民党軍で、現政権の中国共産党は漁夫の利では、甚だ都合が悪い。
国共合作直前では、長征というように中国奥地に逃げた。丁度三国志の劉邦が桟道を壊して追ってを封鎖して、漢を攻めたような状況を彷彿させる。
但し、長征では、八路軍はほとんど武装解除の浮浪者のようなものだったから、戦闘能力はなかった。
そして、日本軍の武装解除による武器とソ連の支援を受けた八路軍は南京包囲をする。
これによって、20万人の南京市民が餓死状態によって亡くなったと言われる。
実は、これが本当の中国共産党による南京大虐殺だったはずである。
よくよく考えてみれば中国共産党は、自分がやって事を「日本がやった」と責任を被せる奴らであることが分かる。
遺棄化学兵器についても、事実を知っていながら「無知な日本の官僚」を騙して日本にやらせるというのは、日本人と言うより日本の官僚組織と政治家を随分とバカにしている。
日本の官僚も遺棄化学兵器は、日本の責任でないことが分かっても、その事実を無視するというのは、「責任を取らない」という今の日本の病理というものだろう。
【外信コラム】北京春秋 反日ドラマ(産経新聞web)
4000年にも及ぶ中国の歴史の中に、面白い話題はいくらでも転がっている。しかし、なぜか中国のテレビ局は、約70年前のほんの数年間だけの日中戦争を題材としたドラマばかりを作っている。昨年5月に北京に赴任して以来、「野蛮な日本兵」が中国人を虐殺するシーンを毎日のようにテレビで見せられる。
「亮剣」という人気ドラマがある。包囲されて城に立てこもる日本軍が、八路軍の指揮官の新妻を楼上に縛り付けて撤退を要求し、指揮官は涙ながらに部下に城への砲撃を命じた-。多くの人が涙した名場面だ。 しかし、日中戦争をほとんどゲリラ戦で戦い抜いた共産党軍が、派手な城攻めを日本軍相手に展開した史実は見あたらない。それはさておき、「武士道とは死ぬことと見つけたり」との価値観を尊ぶ日本軍の将校が、このような形で命ごいをするだろうか。
司馬遷著の「史記」の中に、劉邦軍と対峙(たいじ)した項羽が、捕虜となった劉邦の父親を引っ張り出して「煮殺されたくなければ降伏しろ」と迫った場面がある。ドラマの作者は、この歴史からヒントを得て創作したのかもしれないが、「日本人は卑怯者」と決めつけている。
「愛国主義教育」の一環と称しデタラメな歴史ドラマばかりを作る人たちに、「歴史を正しく認識せよ」と言ってみたくなった。(北京 矢板明夫)