外観3層、内部4階建ての天守閣を持つ「掛川城天守閣」です。
掛川の街は、新幹線の駅がでできてから、ずいぶんと変わりました。
観光都市らしくなってきたということです。
駅を降りたらすぐに、そう感じました。
JR東海道線の駅から北へ徒歩で約10分、掛川城の城郭に至ります。
城までの道も城下町らしい雰囲気を漂わせています。
掛川は、東海の街道筋にあり、古くから覇権の争奪戦が繰り広げられてきた土地です。
今川家の支配下から織田、徳川と渡り、豊臣の時代に入って山内一豊が入城、
掛川を治めました。
天守閣は、その山内一豊が築いたといわれています。
ところが、1854年、安政の東海大地震で損壊、明治2年、廃城となりました。
1994年(平成6年)、市民らの希望もあって、掛川城は140年ぶりに
「東海の名城」として復元されました。
お城の天守閣は木造建築だそうです。
日本の100名城の42番目に入っている、といわれています。
お城の北側に、城郭とは違った珍しい「ステンドグラス美術館」がありました。
内部には、掛川市の開業医、鈴木政昭氏が40年余りもかけて収集、
掛川市に寄贈されたステンドグラスが展示されています。
コレクションは、主として19世紀のイギリスとフランスで制作された
古典的な作品が多い、と説明パンフレットに書いてありました。
それほど大きな美術館ではありませんが、こじんまりとしており、
日本のお城の中の美術館としては、なんとなく優雅な感じを受けました。
(つづく)