「遠州路の旅」は静岡県の島田市からはじまりました。
これは、あの、大井川に架かる世界一長い木造の歩道橋、
「蓬莱橋(ほうらいばし)」です。
全長、897.4m。通行巾、2.4m。賃取橋としても有名で、大人1回100円です。
明治3年、静岡藩主だった徳川家達(いえさと)が領民らの声を聞き、
農地の開墾を目的に橋を架けることを決断。
明治12年に完成しました。
大井川は、その昔から東海道の難所として知られていました。
徳川幕府が西からの外敵を防ぐため橋を認めなかったためです。
「箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ大井川」。
唄にもあるように、雨で水かさが増すと、旅人は何日も足止めをされました。
山を越え、木曾路を越える、「中山道」が愛された理由かもしれません。
橋がないため、人は皆、川越え人夫に背負われたり、肩車でわたったものです。
旅人は、、雨の止むのを待ち、富士が見えるのを
待ち望んだことでしょう。
以前、島田へ来たのは何年前だったでしょうか。
10年、いや、もっと前だったかも知れません。
家内の実家の墓が、この島田市内にあり、今回は、
ここから旅をはじめました。
以前に来たときは工事中だった「JR島田駅」も、きれいに完成していました。
次は何時、ここを訪れることがあるでしょうか。
(つづく)