11月8日、浜松で開かれた同窓会に出席した家内が、友人たちと9~10日の一泊二日で
長野県下伊那郡大鹿村大河原に旅をしました。
この項は、家内が撮影してきた大鹿村の宿舎近辺の写真です。
浜松から東海道線で豊橋へ。
そこから、飯田線に乗り換え、特急、普通電車と乗り継いで「伊那大島」下車。
およそ、4時間の列車旅です。
駅は長野県下伊那郡松川町。天竜川の上流です。
大鹿村は、駅から、さらにバスで、およそ40分。
大鹿村大河原の旅舎・右馬允(うまのじょう)に到着です。
「右馬允」は江戸時代、馬に関する取りまとめをする者に与えられた
由緒ある役職名だったそうです。
大鹿村の名主だった前島家は代々、これを屋号としてきました。
宿のテーブルは、かって、屋敷の門であった扉が使われていました。
明治から昭和のはじめにかけては造り酒屋として栄えました。
現在は、過去の文化遺産を今に蘇らせ、未来へ伝える「右馬允」として、
伝統を守っていこうと意気込んでいます。
「人に歴史があれば、家にも歴史あり」です。
宿の煙と鄙びた大鹿村の木々や風情が心を休めてくれました。
南アルプスの山塊に抱かれた静かな山村ですが、この日はあいにくの雨模様。
「天気であれば、はるかに、南アの山々も見えたのかなあ」とおもいながら、
帰りの列車に乗りました。