遠く、たとえばヨーロッパの街にて。非日常と日常の間で「想い」を成し遂げようとする。エキサイティングな毎日、いつになくアクチベーションされている我が身。
金曜日の遅い午後、日の入りにはまだ6時間余。オフィスの窓から庭の池をぼんやりと眺める。水草がこれ以上繁茂したら、水面を浮葉が覆い、湖水中の光合成が阻害されてしまう。そうすれば、有機物の好気的分解の結果、酸素枯渇、嫌気的環境の発達、脱窒、硫酸還元、メタン生成と嫌気的微生物代謝が進行する。
そんなことを考えていると、オフィスにマヨルカ人が現れる。30歳以上も若い彼が、「明日から10日間マヨルカ島へ帰省するよ。Manabuは休暇を取らないの?」と囁く。残された日々は僅か。優しい物腰の彼が去った後、あれこれと実験計画の練り直し。上手くいってもいかなくても、その日はやって来る。上手くいかなかったら、またやれば良い。そして、リタイア後プライベートでマヨルカ島の彼を訪問するのも良いかなと、想いを巡らす。それまで、「休暇」はオアズケ。
いささか弱った我が身体。そんな時、札幌の若き同僚より、優しさ溢れる補給品が届く。あたかも、南極大陸で野外調査中に砕氷艦「しらせ」からヘリで届く「補給物資」のようだ。破竹の勢いで活躍している若き同僚。彼の姿を見習いたい。
夜10時を過ぎても、明るい空が思考実験を刺激する。「てっぺんごえ」実験をやった方がいいな。眼を閉じて、明日に備えよう!
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