われは湖(うみ)の子 さすらいの
旅にしあれば しみじみと
昇る狭霧(さぎり)や さざなみの
志賀の都よ いざさらば
西国十番 長命寺
汚れの現世(うつくしよ)遠く去りて
黄金の波に いざ漕がん
語れ我が友 熱き心
(『琵琶湖周航の歌』、作詞 小口太郎)
福井県立大学の小浜キャンパスは小高い丘にあり、小浜湾が一望できます。ここで、「湖沼の硫黄循環と微生物」と題して、大学院特別セミナーをさせていただきました。学部の3年生から博士課程の院生まで多くの方に聴いていただき感謝しております。特に、学部3年生からも質問を受け、嬉しく思いました。若々しい学生の皆さんと対話することは、とても楽しいことですね。今回も、彼らとの質疑から、今後の研究のヒントを得ることができました。
ご招待いただいた近藤竜二先生に感謝いたします。
翌朝は、日本海側特有の曇天になりました。小浜から車で近江今津駅、湖西線で新快速姫路行きに乗って三ノ宮へと向かいます。
琵琶湖は靄につつまれ、その姿を露にしてくれません。琵琶湖に生息するチオプローカはまだまだベールにつつまれて、その生態の全容はわかっていません。あれやこれやとチオプローカを突ついてみて、その反応を見て考えていきましょうか。とは言うものの、少しずつですが、小島さんによってそのベールを一枚一枚、剥がされています。
Hisaya Kojima, Yoshikazu Koizumi, and Manabu Fukui. Community Structure of Bacteria Associated with Sheaths of Freshwater and Brackish Thioploca species. Microbial Ecology. in press.
Hisaya Kojima, Takuo Nakajima, and Manabu Fukui. Carbon Source Utilization and Accumulation of Respiration-Related Substances by Freshwater Thioploca species. FEMS Microbiology Ecology. in press.
と、考えていたら、京都駅に到着してしまいました。新快速はさらに先に進んでいきます、滑走するように。
キャンパスからの小浜湾の眺めは絶景ですね。街も風情がありました。
今回、小浜での滞在時間が短く、焼き鯖やへしこを堪能する機会に恵まれませんでした。残念です。これらを肴に一杯やるのは、たまんないんでしょねえ。
そういえば、「しらせ」では牛肉大和煮の巨大缶詰が肴でしたね。