福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

インドカレー2日目

2024-07-02 17:03:57 | 研究室紹介
20年以上も前のエピソード。青森県の小川原湖へ調査に出かけた時のこと。宿泊は湖畔のコテージを借り、自炊することにした。学部生だったBさんが夕方カレーを作り始めた。夕食はカレーかと思っていたが、実際は別の料理であった。Bさんに尋ねたところ、翌日にカレーとのこと。カレーを一晩寝かすのがBさん流。

インド人の留学生Aさんから頂いたカレー。食べきれなかったので、翌日へ持ち越す。ご飯(インディカ米)も余っていたので、インドカレーリゾットへとアレンジ。和風だしを加えて、コトコトと煮込み、最後に鶏卵を投入。



インドと日本の架け橋のようなテーストに仕上がり、笑みを浮かべながら頂く。



ちなみに、小川原湖で調査を行った結果は下記の論文で。大学院生だった小島久弥博士の苦心作。糸状性硫黄酸化細菌チオプローカ(Thioploca)のシースに付着したバクテリア群集について、小川原湖、琵琶湖、そしてドイツのコンスタンツ湖を比較したもの。研究当時のことが今でも鮮明に思い出される。

Hisaya Kojima, Yoshikazu Koizumi and Manabu Fukui. Community Structure of Bacteria Associated with Sheaths of Freshwater and Brackish Thioploca Species. Microbial Ecology 52: 765-773. 2006. DOI: 10.1007/s00248-006-9127-8