気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

The Bourne Identity by Robert Ludlum

2008-12-01 11:54:34 | 読書感想

* * あらすじ **

体に数発の銃弾を受けて意識不明の状態で地中海を漂流していた男が漁船に助けられ、医師の元に運ばれる。数日後、意識を回復した男は記憶を失っていた。
男は身元を証明するIDやパスポートなども失っており、身元も国籍もわからない。しかし、鍛えられた身体、顔には整形の後があり、皮膚の下にスイス銀行の口座番号を書いたチップを埋め込んでいるなど 単に海で強盗にあって漂流していた男とは思えなかった。

体力を回復した男は 警察は避けなければいけないという直感に従い、自ら自分が何者であるかを探るため、唯一の手がかりであるスイスのチューリッヒに向かう。
チップに書かれた銀行の口座には500万ドル相当のスイスフランとメモが入っていた。メモには彼がJason Bourneというアメリカ人であることと ニューヨークにあるTreadstone という会社の名前が記載されていた。
銀行を出ようとした彼は 銃を持った男たちに襲われる。危機を脱してホテルに戻った彼は同じ男たちにまた襲われる、窮地を脱するためにBourneはたまたま出会ったカナダ人の女性を人質にしてその場を逃げる。

何故、自分は狙われるのか分からないままどうすべきか考えている時 記憶の中からレストランのイメージが浮かび、そこに何か手がかりがあることを信じ 女性に運転させてそこに向かう。
レストランにはBourneを知っている男がいた、彼はBourneと会うことに迷惑なそぶりを見せながらも Chernakという男から渡された封筒をBourneに仲介していただけだと主張する。しかし、彼は封筒の中身がお金で、それが殺人の報酬であること、そして、その殺人は世界中のマスコミで報じられたと告げる。

自分が殺し屋であると知って呆然としながらも 依頼主を探るべくChernakを訪ねるが 彼は依頼主については知らないと言いながら いきなりBourneに向かって発砲する。左肩に銃弾を受けながらも彼は反撃して男を殺す。男は発砲しながら Bourneを殺せばCarolsという男から報奨金がもらえると叫んでいた。

自分は殺し屋なのか?Carolsとは何者なのか?自分を襲ってくる集団はCarolsの手下なのか?何故、自分を襲うのか?電話帳にも載っていないTreadstoneという会社は存在するのか?

Bourneはときどき思い出す記憶の断片を頼りに自分のIdentityを探しを始める。

**感想

映画『ボーンアイデンティ』が面白かったので 原作も読んでみようと思った。
原作とはかなり違っていたが こちらも面白かった。

読んでいるこちらとしては いつ記憶が戻るのか、Bourneは本当に暗殺者なのか 知りたくてどんどん読み進んでいった。
Bourneが手がかりを求めて動くたびに Bourneについて何か知っている人々が殺され、またBourneの反撃でCarolsの一味が殺されていくという息もつかせぬ展開で読むのを飽きさせない。

Bourneが暗殺者ではなく実は・・・ということを期待して読んでいくのだが、逆に暗殺者だったという証拠が次々と出てきて・・・もしかして 冷酷非情な殺し屋が瀕死の状態から生き返って善人になった?

最後の最後まで 結末が予想できない、しかし、この結末にはちょと不満が残る。


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