気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Last seen by Joy Kluver

2023-02-11 12:23:13 | 読書感想

イングランドの南西部Wiltshire州 Otterfieldという小さな町で、公園で遊んでいた5歳の娘Molly Reynoldsが誘拐される。

Wiltshire PoliceのDetective Inspector Bernie Noelはこの事件の捜査指揮を担当する。6か月前にロンドンから転任してきた彼女にとってDIに昇進して初めての重大事件。Bernieは、自分がDIとしてふさわしいと認めさせるためにも少女を救出、最悪でも犯人を逮捕しようと意気込んで捜査を指揮していく。 現場に到着したBernieは、5歳の少女がいなくなったという事態にも関わらず、少女の身を案じて捜索に協力しようという近所の人々が誰もいないことに違和感を抱く。Bernieは公園で少女が来ていたフリースを発見、また少女を連れ去ったと思われる車の車種を特定してマスコミを通じて情報提供を呼び掛ける。しかし、有力な手掛かりを得ることができずに、誘拐された子供が無事に生還できる目安と言われる72時間が経過してしまう。捜査に進展がないことに、警察署長は彼女の上司を通して、事件から1週間過ぎても事件を解決できない場合、事件の担当から彼女を外すと通告する。

マスコミも注目するような重大事件についての経験がない彼女の捜査能力について疑問視された彼女は、今までの捜査指揮に誤りがないか捜査資料を再チェックする。そして、彼女は捜査手順に重大な手抜かりがあったことに気づく。そして、彼女は25年前にも5歳の少女の誘拐事件がこの地域で起こり未解決であることを発見する。同じ地域でおきた少女誘拐事件と今回の事件とつながりがあるのか調べ始めた彼女は、誘拐されたMolly一家は、彼女に語っていない秘密を保持していることを突き止める。さらに深く捜査をすすめる彼女の前に 有力な容疑者と思われる人物が浮かび上がってくる。 事件担当から更迭される期限が迫る中、少女を救出するため、彼女は犯人に対して一か八かの賭けに出る。

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進まぬ捜査に自分の捜査指揮が誤っているのではと落ち込んではなんとか立ち直り奮闘する彼女。捜査主任としての彼女の捜査能力を疑い、勝手に捜査を行う部下の刑事や、自分の許可なしに捜査情報をマスコミに流すマスコミ担当の女性の扱いに悩む。さらに署長から経験不足を指摘されて捜査から外される可能性を告げられる。部下や上司に役不足を指摘されて窮地に追い込まれていく様子にドキドキしていたが、終盤には自信をもって捜査を指揮していく成長ぶりが見られて面白く読めた。 ただ、ストーリーから思い浮かべていたキャラクターのイメージと証人によって語られるキャラクターのイメージのギャップがすごくて戸惑ったり、プロットの展開に不満な点もあるがヒロインの頑張りには好感が持てた。

E-book(Kindle版)★★★★ 358ページ 2021年出版


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