気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Winter House by Carol O'Connell

2011-03-25 05:11:56 | 読書感想

セントラルパークに面する高級邸宅Winter  Houseで殺人事件が発生する。
事件は屋敷に侵入した泥棒を 事態に仰天した老婦人Nedda Winterが身近にあったもので刺し殺すという正当防衛として扱われるのが相当と思われる事件だった。
しかし、殺された男は 保釈されたばかりの連続殺人犯で 何の財産を持っていないにもかかわらず 保釈のために高額な弁護士費用と保釈金を払い、 更に百ドル札がぎっしりつまった財布を身につけていた。
事件の捜査に当たる美貌の特捜部刑事Malloryは  男は窃盗を目的として侵入したのではなく 何者かがこの男を保釈させ、この屋敷に住む誰かを殺すことを依頼したのではと考えた。
さらに Malloryは Neddaの行動に不信を覚える。Neddaは 暗闇の中で一撃で侵入者を刺し殺している、まるで 男が侵入してくるのを予期していたかのように 枕元においてあるアイスピックを使って。さらに アイスピックを抜き取り代わりに鋏を突き刺して 使用した凶器を隠そうとしていた。
そしてMalloryは 同僚のRikerから このWinter Houseでは58年前、両親とその子供など9人がアイスピックを使って殺される未解決の悲惨な事件が起きていたことを知らされる。
当時、その場に居合わせた12歳の Nedda Winterは 事件以来、行方不明になっていたが、 58年ぶりに家に帰ったばかりだった。
12歳とはいえ その容姿は大人のようだったというNedda、殺されたNeddaの家族たちは 殺される瞬間まで逃げたり悲鳴を上げたりしていないことから 顔見知りの犯行の可能性も考えられていた。この事件の犯人はNeddaなのか、彼女は58年間何処にいたのか?また 突然帰ってきた理由は何か?
侵入した男の標的は誰だったのか?
真相の究明しか興味のないMalloryの冷酷無比の捜査が NeddaをはじめWinter家の人々の秘密に迫っていく。

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何不自由ないお金持ちの優雅な生活を楽しんでいるはずの家族が いろいろ家族間に軋轢があって・・・・昔のミステリを読んでいる感じだった。
一家が惨殺される事件が起きた時、外出していて助かったNeddaの異母弟Lionelと妹Cleoは行方不明だったNeddaが戻ってきたことに迷惑そうで( というよりNeddaが家族を殺したと思っているのか(?))彼女と一緒には生活したくないのか 他の場所に住んでいる。
Cleoの娘Bittyは40歳になったにもかかわらず自閉症気味でほとんど出かけないで部屋に引きこもっている。そんなBittyNeddaはわが子のように気にかけている、また BittyNeddaを頼りにしている。

Nedda Winterは なかなか魅力的で 読んでいると肩入れしたくなる CharlesRikerも彼女が好きになる。
いつもは Malloryの擁護者で理解者であるCharlesが MalloryNeddaに対する取り調べのやり方に怒って Malloryに反旗。Neddaの庇護者になって Malloryの前に立ちふさがる。
もっとも Malloryは NeddaCharlesに心を許して 自分には話さない事件のことを彼に話すことを期待して そのように行動したようだが。

最後の展開にはびっくりしたな。そうくるのかぁ と しばし呆然。うーん、参りました。


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