気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Dead Woman Walking by Sharon Bolton

2017-10-01 10:13:02 | 読書感想

イングランドとスコットランドの国境付近、9月の朝6時、Jessica Laneは大好きな修道女の姉Isabelの40歳の誕生日のサプライズプレゼントとしてNorthumberland National Parkの気球旅行に招待する。空からの壮大な景観に興奮する姉を見て喜んでいた彼女は、眼下の廃墟と思われる建物で少女が男に殺されるのを目撃する。Jessicaはその男を携帯で撮るが、目撃されたことに気づいた男は気球めがけて銃弾を放ち、操縦士を射殺する。操縦士を失った気球は迷走し、やがて墜落する。姉を含む12人の乗客のほとんどは墜落のショックで亡くなるが、Jessicaは木の枝に引っ掛かり、命を取り留める。事態に呆然としている彼女は、少女をそして操縦士を殺した男が墜落現場に現れ、生き残った乗客を石で殴り殺していくのを目撃する。樹上の彼女に気づかず、生存者がいないことを確認した男は足早に去る。木から降りた彼女は姉の遺体の傍にしばらく留まった後、男が戻ってくるのを恐れて現場を離れる。

  Ajax Maldonado警視は公園で気球が墜落して、乗っていた13人全員が死亡したという報告を受ける。現場に着いた彼は気球から投げ出され高圧線で黒焦げになった乗客の死体などを見て衝撃を受ける。彼らは、操縦士を含めて13人の乗客中、11人の乗客の死体を発見するが操縦士とJessicaという女性の死体が発見出来ずにいた。しかし、彼は墜落の際に2人は気球から投げ出されたと考えて、捜索範囲を広げれば死体を発見できると楽観していた。

しかし、事故の記者会見を開いた直後、Jessicaの写真をテレビで見た食堂のオーナーから電話があり、彼女がたった今まで食堂にいて、テレビを見た後、すぐに立ち去ったと連絡してくる。彼は、彼女が生きていたことに驚くとともに、何故、彼女は救助を待たずに現場を離れたのか?何故、警察に連絡しないのか?という疑問を持つ。その答えを得るために、彼は彼女を見つけることに全力を挙げる。


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すごく面白かった。気球墜落事故から生き残った彼女が警察にも行かず何故逃げ続けるのか?その謎を解明していく、よくできたプロットと捻り、彼女の行く先々に現れる殺人者、最初から最後までドキドキワクワクさせてくれる。ストーリーが良くできていて、これ以上、感想を書けないのが残念。


Jessicaの姉に対する想い、if I lost you,I think it would be the end of me.(55ページより)、修道院にいる姉を毎月必ず訪ね、彼女の仕事の様子、悩みなどを打ち明け、姉のアドバイスを受けることを20年以上続けている。本当に姉が大好きで頼りにしていたことが伝わってしんみりさせる。


E-book(Kindle版)★★★★★ 364ページ 2017年4月出版 550円(2017年購入)



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