団塊の世代のつぶやき

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トヨタ

2007年12月31日 | トヨタ

  第3017回でも書いたように、私の中では本命はキャパシターですが、バッテリーの主流はリチウムイオンに傾きつつあるのでしょうか。遂にトヨタが乗り出すそうです。

  FujiSankei Business i.より 2007/12/26  

  リチウムイオン電池量産…トヨタ「世界一」に環境車攻勢

  世界生産台数で2年連続の「世界一」となる計画を公表したトヨタ自動車。25日の年末記者会見で渡辺捷昭(かつあき)社長は、ガソリンエンジンと電気モーターを併用するハイブリッド車に使う充電池について、高効率のリチウムイオン電池の量産を検討していることを明らかにした。ガソリンの代替燃料と期待されるバイオエタノールについても新技術の開発を表明。ハイブリッド車に軸足を置きながらも“全方位”で環境技術の開発に取り組み、着々と「世界一」の足場を固める戦略だ。(田端素央)

 ・・・略

 これまでも渡辺社長は2010年代の早い時期にハイブリッド車の年間販売台数を100万台に乗せ、その上で全車種にハイブリッド対応モデルを設定することを表明していたが、この日はさらに踏み込んだ。それが新型充電池の開発だ。

 現在、プリウスなどにはニッケル水素電池を用い、トヨタは松下電器産業との合弁会社「パナソニックEVエナジー(PEVE)」で開発・製造に当たってきた。同時にリチウムイオン電池の開発を進め、本格的な量産のスタートについて検討に入った。

 リチウムイオン電池はニッケル水素電池より小さいスペースに大量の電気をためられるが、携帯電話やパソコンの発火事故が相次ぎ、コスト面に加えて安全性確保が難しいという難点もある。PEVEはこうした安全性やコスト面に一定のめどをつけたもようだ。

 トヨタはハイブリッド車の“進化形”として電気コンセントから充電可能な「プラグインハイブリッド車(PHV)」を開発中だ。ただ、PHVは電気のみでの走行距離が増えるため、より大容量の電池が必要。「量産時期は未定だ」(渡辺社長)とするトヨタだが、PHVへの搭載を念頭に置いているのは確実だ。・・・以下略

   どうやら、画期的な発明でもない限りリチウムイオンへの流れが主流になるということなのでしょう。トヨタの資金力で力ずくでも開発するつもりになったのでしょうか。

 日刊工業新聞より 

  トヨタ、「SPring-8」に電池材料などの研究専用施設を設置

 【名古屋】トヨタ自動車は高輝度光科学研究センター(JASRI、兵庫県佐用町)の放射光実験施設「SPring-8」に、早ければ09年4月に専用施設「豊田ビームライン」を設ける。放射光を用いて微細レベルで物質や構造を解析、電池材料や部品材料の高機能化などを目指す。豊田ビームラインでは、基礎研究を行うグループ会社の豊田中央研究所(愛知県長久手町)が運用主体となる。燃料電池車やハイブリッド車(HV)向け電池材料や自動車部品材料の研究開発などを行う。

 巨大リング中を高速で回る電子に磁力を与えて放射光を発生させ、放射光を物質に照射することにより物質特性や微細構造を解析する。X線より精密な原子レベルで解析や評価ができるため、材料の高機能化に向けた改良などが図りやすい。

 SPring-8では複数の企業グループが共同運営する施設はあるが、企業単独で専用施設を設けるのは初めて。(更新日 20071227日)

事故を恐れてか慎重になっていたトヨタがやはり本命はリチウムイオンと考え、いよいよ本気になったということなのでしょうか。

  こうなったら潤沢な利益を画期的なバッテリーの開発に注ぎ込んで是非ものにして欲しいものです。幾ら嫌いなトヨタといえども良いことは素直に応援したいと思います。

願わくば、体質も変えて欲しいですけどね!