内容(「BOOK」データベースより)
大学院生の珠は、大学時代のゼミで知ったアーティスト、ソフィ・カルによる「何の目的もない、知らない人の尾行」の実行を思い立ち、近所に暮らす男性、石坂の後をつける。そこで石坂の不倫現場を目撃し、他人の秘密に魅了された珠は、対象者の観察を繰り返す。しかし尾行は徐々に、珠自身の実存と恋人との関係をも脅かしてゆき―。渦巻く男女の感情を、スリリングな展開で濃密に描き出す蠱惑のサスペンス。
読書備忘録
「何の目的もない、知らない人の尾行」すなわち「文学的・哲学的」に尾行をする。
教授もなんだかなぁー・・・
なんか急に思っちゃったら、対象者がたまたまマンションから見えた近所のお宅の石坂だったのね。
そしたらその石坂が!って話
「文学的・哲学的」尾行のはずが、不倫現場を見てしまったら興味を持ってしまって、そりゃあもうストーカーの域に入ってやしませんか?とはらはらした。
同棲している、女優の運転手をしている卓也にも妄想の挙句、その女優桃子との間を疑い始めあわや!と言うところまで行ってしまうが、できているのは卓也なのね。
結局、対象者石坂にバレバレで待ち伏せされ問い詰められ白状し、何だか知らないけれど、互いに相談相手というか、年の離れた友達?みたいになり、対象者の不倫はどうやら自然消滅に近い状態になりそうだなぁーと思っていたら、え?今度はその人?
秘密が知りたくなっちゃうのかしらね。
やめられなくなっちゃったみたいで・・・
どうしましょうかね?
いっその事、探偵にでもなっちゃえばいいのに!
と読んでいたけれど、何しろ「何の目的もない、知らない人の尾行」をするわけだから・・・
★★★★☆