作品紹介・あらすじ
唐沢慎介の三人の息子たちの嫁と、慎介の後妻の車椅子の美しい連れ子。四人の女性は雪に閉ざされた慎介の別荘で彼の到着を待っていた。そこに不吉な速達が届く。これまで他人同士だが仲良く幸せに暮らしていた彼女たちが、突然、恐怖のどん底に突き落とされる。美しい文章と卓越した心理描写で綴る極上の長篇心理サスペンス!
読書備忘録
まさかのまさかでイッキヨミ!
「人には死期というものがあり、誰もそれに逆らえない・目に見えない細い運命の糸がよじれ、行き場を失い、思ってもみなかった時に人は死ぬ。たとえ誰かに殺されたとしても、それがその人の運命だったのだ。・・・」これ、母がよく言っていた事。それを聞いて育っているから、そうね!
1995年9月刊行された新装版
我が家の森の家のある所は晴天率が高いから、それほど大雪になるということはないけれど、もしこのようなことがあったとしたら、ってありっこないけれど、管理人さんは日勤だから夜はいないし、でもあの家とあの家とあの家とと定住されているお家を思い浮かべたり・・・などといらぬことを思いながら恐怖に震えながらと言うとちとオーバーだけれど、そんな一瞬もあり読んでいた。