第5話
『消えた10億~新人ホスト対振り込め詐欺集団!!』
振り込め詐欺グループの一員が
次々と殺害される事件が発生する。
被害者たちが東京・六本木のホストクラブに
出入りしていたことから、
織部(通称トカゲ)はホストとして店に潜入し、
店長の須藤やナンバーワン・ホストの星矢に接近する。
一方、寺島は、かつての同僚だった須藤が、
ホストクラブの店長をしていることに驚く。
須藤が詐欺行為をするはずがないと信じる寺島は、
トカゲとは別に捜査を開始する。
クモ・・・かぁ。
本当の闇。
それに茂手木も絡め取られたとな?
警察の上層部が絡んでたらイヤだねぇ。
金森は絶対何か知ってそうなんだけど・・・
早く知りたいけど最終回まで待たないとダメだよな(-_-;)
正直、翔太くんのためだけに見てるのでしんどい。
出てる女子に魅力もないし、何より松岡が苦手だわ・・・
今回は翔太くんのホストと猿之助さんを見れたので、
まぁ・・・良かったです。
第1話 第2話 第3話 第4話
第5話
『慎一は沼田家が生み出したモンスターだ』
夜の学校で日記を書いている吉本。
『家庭教師記録。 生徒名、沼田茂之。
担当して52日が経過した。
中間テストこそ158人中135位だったが、
先日行われた学力テストでは78位まで上昇した。
その要因はひとえに真野さくらの存在だろう。
成績優秀の彼女に認められたい一心で実った結果といえる。
今週から塾にも一緒に通うようになった。
今後は茂之に新たな試練を用意しつつ、
いよいよ家族崩壊のシナリオに着手する。
茂之の両親、沼田一茂と佳代子は
息子の成績に大変満足しているようだ。
その一方で、夫婦円満を装っている2人の間には
修復困難の溝が生じている。
原因は一茂の同僚、浅海舞香との浮気だ。
その現場写真を目撃した佳代子は、
一茂と完全に距離を置くようになった。』
一茂が帰宅しても知らん顔の佳代子。
夕食の用意もせず、お風呂のお湯も選択に使ったと言い、
洗濯も一茂のだけやらず・・・
『息子が成人になるまで離婚は止まっているが・・・
一茂の家事を徐々に放棄するようになった。
修復の兆しはなく、一茂のストレスはジリジリと
溜まって行くことだろう。
また、佳代子はネット株に没頭し始めた。
彼女からの信頼は日に日に厚くなっている。
そして最後に長男、沼田慎一。
優等生を演じていた彼も余裕がなくなってきた。
最近は『吉本荒野を訴える会』というサイトの
管理人であるマキという人物と頻繁に会っているようだ。』
真希の家があった場所に真希と一緒にやって来た慎一。
自分が留学してる間に家族は殺されたと真希。
慎一に新聞記事を見せる。
そこには一家心中で3人死亡という記事が。
投資話を持ち掛けて多額の借金を背負わせされたと。
「吉本の目的はお金でも地位でも怨恨でもない。
ただ他人の家族を壊すことが楽しいの。」
部屋で新聞記事を見ていた慎一。
そこへ吉本が入って来た。
「聞いたよ~。 1学期の成績良くなかったんだって?」
「あの、勉強の邪魔なんで出てってもらっていいですか?」
「俺に当たんないでよ~。」
「誰のせいだと思ってんだよ。
あんたがいなければ俺は何も悩まずに東大を目指してたんだよ。」
「いいじゃないの。 悩みあってこその若者だよ。」
『彼はまだ気づいていない。
沼田慎一は家族が作り出したモンスターだ。』
慎一に誰かからメールが届いた。
そこには一茂と舞香のキス写真が。
塾でさくらと話す茂之。
茂之のこと好きだけど、園田のことも好きだと。
そこへ園田がやって来た。
「それでね、ホントに勝手なんだけど、
今度の模試で得点が高かった方を恋人として付き合いたいの。」
戸惑う茂之に園田はそれでもいいと。
2人は模試で対決することになった。
その報告を吉本にする茂之。
園田はクラスで5番くらいと聞いて、
笑いながら100%勝てないじゃんと吉本。
しかし茂之はやる気満々。
慎一は真希に会い、写真のことを聞く。
「どういうことですか?」
「隠すつもりはなかったの。」
「ならどうして最初に言ってくれなかったんですか?」
「言ったら信用してくれた? しないよね。
だから時機を見て打ち明けるつもりだったの。
でも・・・あなたを傷つけてしまったことに変わりはないよね。
ホントにごめんなさい。」
「説明してもらえませんか?」
「偶然だったの。 それまで家族の自殺から
避けるようにして生きてきた。 でも・・・」
一茂が吉本の話をしているのを偶然聞いてしまった真希。
「その名前を聞いてあいつがまた他の家族を
不幸にしてるんだって確信したの。
それでいても立ってもいられなくなって。」
「父に近づいてどうするつもりだったんです?」
「吉本は恐ろしいほど人の心を操れる。
だから吉本よりも先にお父さんの信頼を勝ち得たかった。
あいつに依存しないよう呼びかけるために。」
「それだけじゃないですよね?」
「吉本の弱みを掴んで、
家族を自殺まで追い込んだ真相を自白させたかった。
証拠があれば罪に問うことは難しくても
家庭教師を辞めさせる材料になるはずだから。」
「それがあなたの復讐。
好きでもない相手にこんなことまでして。」
「真相を掴むためならなんでもする。」
「それでうちが崩壊しても関係ないって訳だ。
協力するって話はなかったことにして下さい。」
「あなたが守りたいのは家族? それとも自分?」
「勿論・・・家族ですよ。」
一方、佳代子は慎一の部屋で偶然万引き写真を見てしまう。
慎一は部活でも不調。
高津が慎一を励ますが、慎一は冷たい態度。
それを見た飛鳥が注意するも、飛鳥にも冷たく当たる。
「慎一、最近変だよ。 なんかずっとイライラしててさ。
前はあんな風に人に当たったりしなかったじゃん。 ねえ!」
「俺は元々こんなやつだよ。 誰も気付かなかっただけで。」
また教室にいる吉本。
「この家族という存在、実に煩わしい。
何故なら、親の教育や躾が
人格形成に大きな影響を及ぼすにも関わらず、
その親を自分で選ぶことが出来ないからだ。
つまり、人は生まれながらにして平等じゃないともいえる。
例えば、家庭を顧みない父親だった場合、
普段子供と接していないせいで表面的な解決しか見出せない。
だから、それがどうして
正しいのか悪いのかという根源を教えられない。
ただ褒めて、ただ叱る。
また、愛情の注ぎ方を誤った母親の場合はどうか。
肉体的にも精神的にも子供が傷つくようなことは
一切やらせない、触れさせない。
全て事前に回避して、
子供の時に経験させておくべきことをさせずに育てて行く。
本当の痛みも悲しみも苦しみも、
恥をかくことさえ知らずに育った子供はどうなってしまうのか。
他人の感情を推し量ることが出来ない、
想像力の乏しい大人になって行く。
その結果、責任を放棄しても構わない。
現実から逃れても構わない。
他人を傷つけても構わない。
そんな自分本位に生きるモンスターになる。」
一茂は職場でイライラ。
佳代子はお金を下ろしている。
慎一は虐めに遭っていた高津を助けず、
ナイフを出して「使う?」とまで言い、
「冗談」と言って去って行った。
その後、自転車のタイヤにナイフを刺しパンクさせる。
塾でトイレに行った茂之は園田にバッタリ会う。
その時、さくらと友達の会話を聞いてしまう2人。
「沼田と園田がね、
明日の模試で私を懸けて勝負すんの。
模試の結果がいい方と付き合うって言っちゃった。」
「嘘。 じゃあ、どっちかと付き合う―」
「そんな訳ないじゃん。 遊びだよ、遊び。
だってつまんないでしょ?
こんくらいの余興がないと勉強なんか出来ないよ。」
沼田家では佳代子の主婦仲間と
ワイワイやっていた吉本。
そこへ一茂が帰宅し、主婦たちは帰った。
茂之が振られたから激励会をやっていたと佳代子に、
自分への当てつけだろと一茂。
揉める2人にちゃんと話し合ったら?と吉本。
「目を逸らしていてもなんの解決にもなりませんよ。」
仕込んでいた馬のお面を被って言う吉本に、
一茂はちょっと呆れ気味。
「いや~、ビックリしましたよ。
茂之くんの激励会だというのに誰も彼に声をかけようとしない。
誰も彼が泣き腫らした目に気付いていない。
抱えているものがあるなら吐き出したらどうです?
もっと本音でぶつかり合えばいいでしょう。
わだかまりを残したまま前になんて進めませんよ。」
茂之が吉本に授業明日にして欲しいと言い、
用を思い出したから出かけてくると家を出る。
「いいねえ~。」
茂之は園田の家へ。
模試でいい点取って、こっちから振ってやると宣言。
「こうでもしなきゃ前に進めないから。」
「お前 変わったな。」
「そうかな。」
「だったら俺が真野を振ってやる。 頑張ろうな。」
ネット株にハマった佳代子は、
吉本お薦めの銘柄を4000株も買う。
「あっ、そんな買うんですか?」
「先生の仰ることに間違いありませんから。」
「いやそんなに信頼されても困るな~。」
そして慎一のことを相談しようとした時、
慎一が帰って来てしまい、
株で稼いだと通帳を見せて誤魔化した佳代子。
「何、株なんかに手出してんだよ。」
「友達に誘われたのよ。
でも先生が薦めて下さった株がすっごく上がって。
先生のお陰でハマっちゃった。」
「え~、僕のせいですか?
お母さん素質あったんですよ。
どうです? 本格的にやってみたら。 僕 教えますよ。」
慎一はやめろと、家族に近づくなと吉本に言う。
「嫌だなあ~、怖い顔して。 悩みがあるなら聞くよ。」
「そうよ。 私たちに相談出来ないことでも、
先生ならきっと力になって下さ―」
「ふざけんなよ!
こいつを信用すると家族が滅茶苦茶になるんだよ!!」
「滅茶苦茶にしてるのはあなたでしょ。」
「はっ?」
「お母さん、慎一くんをあんまり責めないであげて下さい。
彼も色々疲れてるんですよ。」
慎一は家から出て行った。
慎一の相談は?と聞く吉本に、結構ですと佳代子。
慎一が歩いていたら高津から電話が。
「僕、死んだ方がいいのかなって。」
「はっ? 何それ。 俺に止めて欲しい訳?」
「あっ、そんなんじゃなくて・・・」
「だったら勝手に死ねよ。 そんな度胸もないくせに。
鬱陶しいんだよ!」
その後、真希に会った慎一は、
吉本を家から追い出したいと言う。
一方、模試の結果は茂之が勝った。
「凄い。 沼田くんが勝つなんて。
じゃあ、園田には悪いけど沼田くんと―」
「あの・・・俺・・・真野さんのこと好きじゃないから。
遊びだよ、遊び。
こんくらいの余興がないと勉強なんて出来ないでしょ。
だから真野さんとは付き合えない。 ごめん。」
拳を合わせて笑う茂之と園田。
園田は茂之に謝り、写真集を返す。
茂之はこれから前島亜美のイベントがあると言い、
一緒に行くことに。
その頃、さくらは吉本から報酬を貰っていた。
「君には損な役回りをさせちゃったねえ。」
「いえ、楽しかったですよ。」
「引き受けてくれたのはお金のためじゃなくて茂之のため?」
「あなたの言う通りに動きましたけど、ホントにこんなことで
沼田くんを成邦館に合格させられるんですか?」
「どうかな。 まっ、一歩近づいたのは確かだけどねえ。」
「じゃあ、もし一緒に入学できたら全部バラします。」
「いいねえ。 その時はさ、君の方から告白してあげてよ。」
歩いていた吉本がふと止まって言う。
「どこまでついて来るつもりだ。」
慎一が後をつけて来ていた。
さっきの場面を写真に撮っていた慎一は、それで吉本を脅す。
「そこで話そっか。」
いつもの学校?の中に入る吉本と慎一。
「目的は?」
「取り引きです。 このカメラを渡す代わりに、
3年前の心中事件の真相を教えて下さい。
あなたが受け持った生徒とその家族が自殺した事件です。
あなたが追い詰めたんでしょ?」
「よく調べたねえ。 その通り。 俺が殺したんだよ。
投資話で莫大な借金を背負わせてねえ。
父親は工場を売却。 母親は風俗へ。
息子は学校を中退。 悲惨だよねえ。
で、最後に青酸カリを差し出して自殺を強要した。
とでも言って欲しかったか。 そこにいるんだろう?
浅海舞香。 いや・・・立花真希。」
ビデオカメラ手に真希が現れる。
「自白の証拠作りとは精が出るねえ。」
「私のことを知ってたの?」
「当たり前だろ。 生徒の家庭環境は徹底的に調べる。
勿論留学でいなかった姉のこともねえ。
本当に俺が家族を追い詰めたと思っているのか?」
「当たり前でしょ。」
「違うね。 君はこう思ってるはずだ。
家族を殺したのは自分かもしれない。」
「何言ってるの? そんな訳―」
「元々、君は親も手を焼く不良少女だった。
留学も君の希望じゃなくて強制だったんだろ。
でも君はその留学先でやっと自分の居場所を見つけた。
初めて友達が出来て恋をして
ホームステイ先の家族ともいい関係を築いて。
でもそんな時に親から連絡が来た。
借金で留学の費用が払えなくなったから帰って来い。
君は激怒した。
自分を捨てたくせにやっと手に入れた幸せを
取り上げるつもりなのかって。
だから君は親にこう言ったんだ。
だったら死んでよ。
生命保険で返せば帰らなくて済むでしょ。 ねえ死んでよ。」
「違う。 嘘・・・」
「俺は君の親からそう聞いたよ。
結局一家は自殺を選んだ。
君の思惑通り生命保険で借金は返済され
君は留学を継続出来た。
これに両親の本音が録音されているよ。
君が沼田家を訪ねて来た時から
こんなことになるんじゃないかと思ってね。
予め用意しておいたんだよ。」
「嘘! そんなのある訳ない。」
「だったら家に帰って聞いてみたらいい。
お父さんとお母さんの悲しい肉声が聞けるよ。」
真希はビデオを渡してUSBメモリーを取ろうとするが。
「そんなものある訳ないだろ。」
そしてUSBメモリーを踏み潰した吉本。
「これは預かっておくよ。
編集して妙なマネされたら堪ったもんじゃないからねえ。」
「だったら何が真実なのよ。
あなたでしょ? あなたが殺したんでしょ? 言いなさいよ。
あなたがみんなを自殺に追いやったんでしょ!?」
真希に掴みかかった吉本。
「他人のせいにするなよ。 お前がやったんだろ?
ずっといなくなればいいって思ってたんだよなあ。
家族なんてどうでもいい。
自分だけよければそれでいいんだもんなあ。
お前が哀れんでいるのは家族じゃない。
家族を失って苦労を強いられた自分を哀れんでいるんだ。
化けの皮 剥いでやるよ。
お前の醜い本性を暴いてやるよ。」
「やめろ!」
ナイフを出した慎一。
真希を投げ飛ばした吉本は慎一に向かって行く。
「3年前の件は全て話した。
約束だろ。 カメラよこせ。」
「渡さない。 これであんたを首にする。」
迫って来る吉本にナイフを向けたまま来るなと言う慎一。
「刺してみろよ。 刺せよ!!」
慎一の腕を掴んで自分を刺す吉本。
「どうだ。 人を刺した気分は。」
「放せ。 放せよ。」
「俺の血を見ろ!! お前は人を傷つけたんだよ。
この腕が心臓だったらどうなる?
このことが親に知られたらどうなる?
学校に知られたらどうなる?
警察に知られたらどうなる?
お前は犯罪者だ。 想像出来なかったか?
出来なかったんだよな~。
お前みたいなやつがいるから、俺が生まれたんだよ。」
虐めに遭っている生徒を思い出す吉本。
慎一を押さえつけた。
「震えるほどの屈辱を味わったことがあるか?
痛みを知らないお前に、俺が痛みを教えてやる。
恐怖を知らないお前に、俺が恐怖を味わわせてやる。
苦しみを知らないお前に、悲しみを知らないお前に、
俺が、絶望を思い知らせてやる。 俺が・・・お前を壊してやる。」
床にナイフを突き刺す吉本。
「想像力だよ、慎一くん。」
カメラを奪い出て行く吉本。
起き上がる慎一。
「やっぱり、私が家族を追い詰めたんだ。 最低・・・」
「分かるよ。 俺があなたでも、きっと同じことしてたはずだから。
初めてだよ、こんな気持ち。」
真希に手を差し出し、立たせた慎一。
そこへ飛鳥から電話が。
高津が部室で首を吊ったとのこと。
今、病院に搬送され、みんなこれから学校に集まると。
『家庭教師記録。 生徒名、沼田茂之。
本当の友人を手に入れた茂之は、
学校生活も安定して受験に集中出来ることだろう。
暫く経過を見守りつつ、
ここでもう1人、新しい生徒を受け持つ。
生徒の名は、沼田慎一。』
一茂に慎一の家庭教師を頼まれていた吉本。
佳代子の買った株は大暴落。
「全ては計画通りだ。」
真野さくらは吉本の仕込だった。
中学生までも金で操る吉本。
舞香いや、真希か?
どっちが本当の名前なんだ?
実に書きにくいんですけど・・・(‐∀‐;)
ま、それは置いといて、
舞香=真希の過去は今回明かされた訳だけども、
ホントなのか?
これもやはり吉本の仕込みな気がする。
慎一を取り込むための大掛かりな仕込み。
ってか、一茂は人事部とういう部署にいながら、
舞香のことは調べなかったのかしらね?
調べればすぐ分かったのでは?
高津は自殺を企てちゃったけど、
遺書残してたら大問題になりそうだね。
慎一は電話であんなこと言っちゃったし、
慎一の名前が書かれてたらヤバイでしょ。
まぁ、遺書がないことを祈るしかないよね。
しかし色んな意味で翔くんに萌える( ´艸`)
それにしてもこのドラマのレビューは長くなりすぎるわ・・・
翔くんの台詞拾いすぎかな?(‐∀‐;)
第1話 第2話 第3話 第4話
不倫相手の医師・真木との関係を解消し、
新聞記者・川原との結婚話も
白紙になったアラフォー女性・岩谷ヨリ。
県が推進するプロジェクトのリーダーになり、
失恋の痛手をふっきるかのように仕事に邁進するヨリだが、
真木はいまだにヨリのことをを忘れられず——
思いがすれちがい、そして絡まりあう、
不器用系恋愛バイブル第5巻!
なんか真木が可哀想になってきた。
あの奥さんと別れるの難しそうだな。
お互い気持ちがないのに
世間体のためだけの結婚生活を続けるって・・・
真木、別れられるといいのにね。
仕事に打ち込むヨリに夢幻堂先生が近づく。
一体どんな魂胆なのか。
しかしヨリはいつになったら老眼鏡返すんだろうか?
第5話
『念波る(おくる)』
別々の家でご飯を作って食べようとしていた
双子の姉妹、春菜と若菜。
お互いの家で物音がして外へ見に行く。
春菜の方は植木鉢が割れていたが、
若菜の方は特に何もなく家へ戻る。
若菜は夫・知宏の講演をパソコンで見ていたが消した。
その時、若菜が後ろから殴られる。
それを春菜が感じ取った。
湯川のところへやって来た美砂。
双子のシンクロニシティとテレパシーについて話す。
事件は三日前。
アンティークショップを経営している女性・若菜が、
ハンマーで殴られ今は昏睡状態。
倒れた若菜を発見したのが夫の知宏と部下の山下。
ビジネスコンサルタントの知宏が講演中に
長野いる春菜から若菜を助けてと電話があり、
講演後すぐに帰宅して倒れている若菜を発見。
「つまり、東京から何十kmも離れたところにいた
双子の妹が姉の危機を察知しそれが現実となった。
しかしそういう話は双子でなくてもよく ある。
所謂、虫の知らせというやつだ。」
でも事件が起こった時間、
若菜も春菜も同じシチューを作っていて、
サラダの盛り付け方も一緒だったと美砂。
「子供の頃から同じ環境で育っていたら
食の好みが一緒でもなんら不思議はない。
このところ気温の低い日が続いていたし、
寒い夜に温かいシチューを作ろうと思った主婦は
大勢いたはずだ。
因みにその日は僕もシチューを食べた。」
「じゃあこれはどう?
若菜さんが襲われたと思われる瞬間、
妹の春菜さんも頭に激しい痛みを 感じたそうです。」
「双子のテレパシーというから
もっと説得力のある事象を期待したが、
結局非科学的な証言ばかりだ。
そんなものは全て論理的に説明出来る。
偶然と思い込み。 実に簡単だ。」
すると美砂は用意していた双子を次々と湯川に紹介し、
双子の不思議体験を語ってもらう。
「さあ先生。 これでも双子の間に何もないと
論理的に説明出来ますか?」
「出来る。 今見せてもらったものこそが、
まさに双子のシンクロニシティ。
つまり意味のある偶然の一致。
しかし偶然であることに変わりはない。
それよりもむしろあれだけの数の双子を集めてきた
君の行動力に僕は驚いた。
無駄ではあったが実に天晴れだ。
何故君がそこまで双子に拘るんだ?
双子の妹が胸騒ぎを感じたからといって
捜査に影響を与えるとは僕は思えない。」
「胸騒ぎだけじゃなくて犯人を見たって言ってんのよ。
見えたんだって。 犯人の顔が。
それがホントだったら妹の春菜さんは
事件の目撃者ってことでしょ? もう いいです。」
「待て。 何故それを早く言わない。
双子の姉が東京で襲われた時、
長野にいる妹がその犯人の顔を見た。 実に面白い。」
春菜に話を聞きに行く湯川と美砂。
あの夜はずっと胸騒ぎがしていて、
頭に男の顔が浮かんだと言う。
今も若菜の心は繋がっていて、
意識不明でも若菜がメッセージを送ってきてると春菜。
今はモヤの中の出口を捜して彷徨ってる感じだと。
浮かんだ男の顔を描いてもらうが・・・
下手くそと言うだけある絵だった。
若菜の病室には夫・知宏がいた。
「なんでまだ生きてんだよ、お前。」
勝手に機械の電源切ったり、酸素止めたり、
挙句の果てにはコンセントを抜く。
しかし音が鳴ったため慌てて差す。
看護師が駆けつけてきたため急に鳴ったと誤魔化した。
知宏に頼んで夫婦の知り合いや親戚の写真を集め、
春菜に見せて検証することに。
「あの。 物理学の先生が捜査に加わってらっしゃるんですか?」
「そうです。」
「違います。 加わってません。
僕は双子のテレパシーに興味があるだけです。」
「テレパシー?」
「はい。」
「若菜さんが襲われた時、
春菜さんが頭に激しい痛みを感じ、
そして犯人の顔を見たと仰っているんです。」
「はあ!?」
「あっ。 旦那さんはご存じじゃないですか?
若菜さんと春菜さんの間には
不思議なコミュニケーション能力が存在することを。」
「いいえ。」
「僕はそれを科学者の立場で検証し、
曖昧なイメージを具体的なデータに置き換えようとしてるんです。
そしてそれが犯人の顔と一致すれば、
双子のテレパシーを科学的に実証出来るかもしれない。」
写真を見始める春菜。
知宏は自分たちの知り合いが犯人というのかと。
ただの空き巣が若菜を襲っただけかもしれないだろと。
その線でも操作を進めてると美砂。
でもホームセキュリティー会社のステッカーが貼ってある家に
わざわざ入る空き巣はなかなかいないから、
最初から若菜を狙った可能性があると言う。
しかもセンサーの付いてない窓から侵入したところを見ると、
犯人は自宅の中を知っていたのだろうと。
写真を全部見たがピンとくる人はいなかった。
でも写真のない知り合いの方が多いかもしれないと湯川。
出来る限り写真を集めるよう要求。
犯人に電話をして文句を言う知宏。
「おい。 お前なんであん時しっかり始末しねえんだよ?
帝都大学の准教授まで出てきて、
テレパシーを解明するとか言い出したぞ。 どうすんだよ?」
「止めを刺そうと思ったら、
あんたたちが帰って来たんじゃねえかよ。」
後は自分でやるって言っただろと言われるが、
いざやろうとしても難しいんだよと知宏。
「大学の先生が首突っ込んできたって、
俺の顔はバレねえよ。
あんたのかみさんが死にさえすりゃあな。」
「お前は何も知らねえからそんなことが言えんだろ。
俺は何回も見てきたんだよ。
あいつらの間には気色悪いとしか言いようのない
テレパシーがあるんだよ。
とにかく用心しろ。 髪切れ! ヒゲ剃れ!!」
警察内ではテレパシーで見た顔を元に捜査してるから、
今度は妄想刑事と言われている美砂。
湯川は若菜の病室の壁に写真をいっぱい貼り、
春菜に見た顔があるか聞くがやはりない。
妄想刑事と言われた美砂は実験をやめたいが、
湯川はやめるつもりはない。
若菜と手を握って写真のイメージを
ひとりひとり送るように提案しやってもらうが結局ダメだった。
残念ながら実験は終了。
「僕は科学者です。
実証出来ない不確実なものなど到底認めることは出来ない。
そもそもあなた方が完全に繋がっているというなら、
2人は同じ人生を歩んでいるはずです。
でも実際は春菜さんは田舎に住み、
若菜さんは東京に住んでいる。
あなたは信用金庫で働き、
お姉さんはアンティークショップを経営している。
あなたは独身でお姉さんは結婚している。
やはり物理学者が首を突っ込むべき問題ではなかったんです。
お姉さんのご回復を心からお祈りします。」
「もし若菜が死んだら、私も後を追うかもしれません。
別の人生を歩んでいても、若菜が苦しんでいたら
私に幸せはありません。
それはもうどんなに偉い先生にだって、
理解出来ないことだと思います。」
「ではお尋ねしますが、今までの人生で
あなたが理解出来なかったお姉さんの行動や言動。
そういったものは一つもないと言い切れますか?」
「理解出来なかったことはあります。」
「それは?」
「若菜が知宏さんと結婚したことです。
若菜が知宏さんと結婚すると聞いて驚きました。
確かに優しいとは思ったんですが、
私には若菜を楽しませているだけの
軽薄な優しさに感じたんです。」
「なるほど。」
「ビジネスコンサルタントをしている知宏さんと結婚して、
若菜は東京に住むようになり、
若菜自身も経営に興味を持って自分のお店を。
私たちは違う人生を歩むことになったんです。
知宏さんが現れてから。」
その頃、若菜を殺そうと酸素マスクを外し、
鼻をつまみ、口を塞いでいた知宏。
しかしそこへ湯川と春菜が入って来た。
キスしてたんだと誤魔化す知宏。
知宏は湯川に実験材料じゃないと文句を言う。
その時、壁の写真が1枚落ちた。
文句を言い続ける知宏だったが、
湯川は写真が落ちた壁を見つめ考えていた。
何か閃いた湯川は病室のガラスに数式を書き始める。
「もう一度、テレパシーを検証しましょう。 科学的に。」
脳磁計のある場所へやって来た。
脳の中でニューロンに電流が流れると、
極めて小さな磁場が発生する。
それを検出するための装置とのこと。
実験開始。
春菜が装置に繋がれていた。
春菜に写真を見てもらい、
春菜の記憶に触れるものがあれば、
脳磁気に変化が生じるはず。
それを脳磁計が検出しモニターに表示されるそう。
栗林が一枚ずつ写真を見せ、脳波を観測する湯川。
が、結局最後の写真になっても変化はなかった。
実験は終了だとさっさと帰ろうとする美砂。
しかし湯川は引かず、高次元マトリックス技術開発センターに
協力をお願いしようと言い出した。
「あそこでなら、春菜さんの脳内のイメージを
映像化することが出来るはずです。」
知宏はまた犯人に電話し、春菜も殺すよう依頼する。
「若菜は昏睡状態だから後回しでいいや。
妹黙らせんのが先だ。」
湯川にいい加減実験をやめてくれと頼む美砂。
妄想刑事と言われてることがよっぽどイヤで、
とうとう泣き出すまでに。
「分かった。 岸谷君。 君に本当のことを教えよう。」
写真にあった店に行き、
スタッフの写真を全部見せてもらう美砂。
店の中に貼ってある写真もチェック。
何か見つけたよう。
若菜の病室から帰る春菜を狙う犯人。
ハンマーを隠し持っている。
春菜の腕を掴んだ時に警官が!!
逃げようとしても四方八方に警官がいた。
犯人は逃走を断念。
春菜は美砂が保護していた。
湯川が教えてくれた真相とは・・・
実験は茶番で、あの装置も脳の測定とはなんの関係もないと。
高次元マトリックス技術開発センターの話も嘘。
「脳内のイメージを映像化するなんて、
現代の科学では出来る訳がない。」
病院で書いた計算式もなんの意味もない。
知宏に対するデモンストレーションだと。
「ここから先は君たちの仕事だ。
もし若菜さんを殺そうとしたのが夫の磯谷知宏だとしたら、
襲撃を依頼された人間はこの中にはいない。
つまり写真を提出してない知り合いを見つけだせば
その人間が実行犯だ。」
知宏も逮捕された。
自分の会社は赤字で若菜の店は繁盛していたのが
気に入らなかったよう。
そのくせ、自分のビジネスの赤字を
若菜の店の売り上げで補填していた。
しかも浮気まで。
「それが全部バレて、若菜さんから離婚話を切り出された。
それで奥さんの殺害を計画した訳ね。
夫婦の資産を全部自分のものに出来るし。
ビジネスセミナーで喋ってる間 後藤に殺させれば、
自分のアリバイは成立するって。」
「あいつが悪いんだ。 若菜は俺をバカにしやがった。
あなたには能力がないって。 軽薄だって。
いない方がいいって。」
湯川のところに事件解決のお礼に来た美砂。
「でも湯川先生。
犯人が誰かなんてどうでもよかったんじゃなかったんですか?」
「その通り。
双子のテレパシーが存在しないと結論付けた時点で、
物理学者としての興味はなくなった。
犯人捜しを手伝ったのは、あの姉妹に同情したから。
それだけだ。 双子のテレパシーは存在しない。」
「じゃあこれは どう説明するの?」
春菜が描いた絵と、
美砂が見つけた犯人の後藤が写っている写真。
後藤は犯行後、髪を切ってヒゲを剃っていた。
知宏からあの双子はホントにテレパシー持ってるから
ヤバいって言われたと。
それでも湯川は否定的。
潜在意識に刷り込まれていた可能性もあると栗林。
食い下がる美砂に、事件は解決したんだから帰れと湯川。
「春菜さんがさっき言ってたんです。
若菜さんはもうすぐ目が覚めるって。」
「目が覚める?」
「若菜さんの頭の中にあるモヤモヤが晴れていくのが
ハッキリ分かったそうです。」
「それは希望的観測だ。 人間は信じたいものを信じる。
そこに科学的根拠は何もない。」
その時、美砂にメールが。
若菜が目覚めたようで病室へ来ていた湯川と美砂。
春菜が紹介する。
「警察の岸谷さんよ。」
「あっ。 大丈夫ですか? 若菜さん。」
「はい。」
「それからこちらが帝都大学の―」
「ゆ・・・湯川。 湯川先生。 でしょ?」
「えっ?」
「ありがとうございました。」
「ほらね、先生。 私たちは繋がってるんです。」
「実に面白い。」
今回の事件って・・・湯川いらないよね?
あの旦那もバカすぎだったし、
警察だけでも解決出来たでしょ。
まぁ、湯川が出なきゃドラマが成立しないんだけどさ。
しかしなんだね。
美砂にはイラつくしムカつくしでストレス堪るんですけど(-_-;)
福山さんが見たいがために見てるドラマだけど、
さすがに今回のでもう見なくていいやって思ってしまった。
見なくていいやって言うより、
見たくないって方が正しいんだけどさ(‐∀‐;)
【ガリレオ】
第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章
第7章 第8章 第9章 最終章
ガリレオΦ(エピソードゼロ)
第1話 第2話 第3話 第4話
第5話
『過去との再会・初めての告白』
槙との関係がこじれたままの柚木はオッサン化が加速。
今回は夜中に行われる高射隊訓練の取材。
説明がないと分からないという阿久津に、
昼間の訓練の取材も出来るか確認するとリカ。
仕事に前向きになったリカを見て、いい顔してると阿久津。
「仕事は楽しめ。 その方が人生得だぞ。」
その時、空井から電話がかかって来た。
「付き合ってくれませんか? プライベートで。」
一瞬うろたえたが今までのパターンから、
リカは別の意図があるのではないかと・・・
空井とリカはそれぞれ槙と柚木を飲みに誘う。
しかしまた喧嘩になってしまう槙と柚木。
「残念だけど、どう足掻いたって
俺には先輩は男には見えません。
アザラシみたいに転がってたって、
どんなにガサツに振る舞ったって、
俺はあなたを女としてカウントするんです。 絶対に!!」
けどその言葉は柚木に届かず・・・
槙は柚木は女として見られたくないんだと。
それを望んでるならそうするしかないと。
外へ出た柚木を追ったリカ。
巻き込んで悪かったと帰って行く柚木。
槙も帰り、空井が1人でいると藤枝が店にやって来た。
藤枝は空井と話をする。
「空井さんってどんな人がタイプなんですか?
例えば・・・稲葉とか?」
動揺し目が泳ぐ空井。
リカが店に戻ると空井はおらず、藤枝がいた。
誰かに会ったか聞くリカに、誰にも会ってないと藤枝。
柚木は鷺坂に自分は痛々しいかと聞くと、
鷺坂は自由にやれと。
そんな柚木に今度ある機動展開訓練の補佐に
槙が志願したと教える鷺坂。
昔、柚木の隊にいて指示を聞かなかった古賀という隊員が
訓練の参加メンバーの中にいたから心配した槙。
だが柚木はそれを拒否。
そして訓練が始まり指揮を執る柚木。
リカもカメラと共に現場へ。
柚木が高射訓練の説明をしてくれる。
高射群は航空自衛隊の最後の要。
全ての攻防を突破された場合、
他国のミサイルなどを迎撃出来るのは高射隊のみ。
戦争なんて起こってはいけない。
だが、それでも訓練はする。
いざという時、守るために。
高射隊はチームワークがなければならないという。
技術だけではダメ。
高射は団結力が強いと言われている。
「私はそのチームに入れなかったけどね。」
夜の訓練が始まる。
他のマスコミも取材のため駆けつけた。
訓練で基地を移動中、
公道で車の接触事故を起こしてしまったと!!
柚木に報告にやってきた隊員は古賀だった。
古賀に状況確認をする柚木。
隊内での事故で部外には影響はないとのこと。
ただ事故を隠すことは出来ないから、
報道向けに発表する指示を出す柚木。
事故の発表をした際、1人の報道人が
接触したのは発射台とミサイルでしょうと。
安全性をそんな簡単に確認して、
訓練とはいえ再開してもいいのかと詰め寄る。
柚木が確認した上での再開だと言っても、
ガツガツ聞いてきて全然話を聞かない。
その時、リカがフォローに入り、
柚木がミサイルは全てダミーだと確認してみせる。
「このミサイルを投げて見せましょうか?」
柚木の言葉に報道陣たちから笑いが起き、会見は終了。
柚木はリカに感謝する。
リカは少し前の自分を見てるようだったと。
無事に到着したミサイルと発射台。
隊の指揮を執っていたのは女性だった。
女性隊員の中嶋は柚木に挨拶し迷惑を詫びた。
仕事はどうかと聞く柚木に、やりがいを感じていると中嶋。
その言葉に安心した柚木。
柚木は古賀の元へ。
「あの、あの頃は・・・」
「あの頃の私は、仕事も出来ないのに
肩肘ばっかり張っている小娘でした。
お互い少しは変わったってことですね。
彼女、のびのびやれてるみたいだし。」
「自分のくだらない自尊心で、
組織を停滞させることが二度とあってはならない。
そう考えました。
柚木三佐。 本日はお疲れ様でした。」
「ご苦労様でした。」
お互い敬礼をする。
目が潤む再会。
「感動だったんですか?」
「まさか。 後悔と後悔のぶつかり合い。
でも、私がテストケースになったんだとしたら、
ハゲ作った甲斐もあったかな。
キレイだね~。 あいつにも見せてやりたかったな。」
空を見上げて言う柚木。
空はキレイな朝焼けだった。
その頃、広報室で同じ空を見ていた槙。
リカと空井も2人で空を眺めていた。
「空井さんが雲の上から見ていた空は、
もっとキレイなんでしょうね。」
「雲の上の、もっともっと、もっと上です。
高度が上がるほど段々青が濃くなって深くなって。
この先に宇宙があるんだって感じられる。
静かで澄んだ世界です。」
「大違いですね。 地上とは。
ゴチャゴチャしてて揉め事ばっかりで。」
「だから楽しいんじゃないですか。 こっちの世界は。
色んな人がいて、色んな気持ちがあって、
キレイな朝焼けを一緒に見たいと思える人がいたりして。」
翌日、高射訓練の様子が無事放送された。
なんと柚木の記者会見でのミサイル投げましょうかのシーンが
クローズアップされていた!!
それを見ていた広報室では唖然・・・
でも、柚木らしいとみんなが拍手を送る。
お帰りなさいと出迎えてる槙だったが、
さっきの会見はガラが悪すぎるとクレームも忘れない。
負けじと柚木も槙は顔が怖いと言い返す。
2人の仲は元通りに。
それに見て安心する空井。
報告書を提出した柚木に今日はもう帰れと鷺坂。
緊張して最近寝てないことをお見通しだったよう。
そして「良くやった」と笑顔で言う鷺坂に、
引き抜いてくれた時からずっと迷惑をかけたと柚木。
「ありがとうございました。
今度こそ本当に自由にやれそうです。」
笑顔を見せる柚木。
一方、自分の気持ちに整理が出来ないリカは、
思い切って空井に電話をかける。
取り敢えず柚木と槙のその後の和解した話を聞いた。
そして空井がまた4人で飲みに行きましょうと。
リカは2人でも行きましょうと思い切って言ってみた。
「それは仕事ですか? プライベートですか?」
「プライベートです。」
「だったら・・・やめておきます。」
凹んだ様子のリカを見た藤枝が
空井はやめておいた方がいいと。
この前、実は空井と会っていたと話す藤枝。
藤枝はその時、空井の好みを聞いていた。
自衛官だから自分が家にいない間、
家を守ってくれる家庭的な人がいいと言っていた空井。
リカとは正反対の人。
エレメントって言ってくれて嬉しかったんだとリカ。
エレメントとは一緒に編隊を組んで飛ぶ存在。
「それって、どこまで行っても平行線ってこと!?」
うわっ!!
なんだよ空井~。
思わせぶりな発言を散々しておいたくせにその答え!!
まぁ、リカは藤枝と付き合ってると
思ってるからの答えなのかな~?
2人がいい感じになるのはまだ先のようだ。
次回は片山と比嘉のエピ。
2人に一体何があったのか・・・
第1話 第2話 第3話 第4話
■ リーガエスパニョーラ 第35節 ■
エスパニョール(11位/勝ち点43)
レアル・マドリード(2位/勝ち点80)
アウェイ、エスタディオ・コルネジャ・エル・プラットで対戦。 アルベロア 負傷中。
【出場選手】
GK : ディエゴ・ロペス
DF : カルバーリョ、ナチョ、バラン(19分、シャビ・アロンソ)、
アルビオル
MF : エシアン、モドリッチ、ディ・マリア、モラタ(46分、ベンゼマ)
カカ(57分、クリスティアーノ・ロナウド)
FW : イグアイン
【控え選手】
カシージャス(GK)、ディエゴ、シャビ・アロンソ、カルロス、
クリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ、カジェホン
【結果】
エスパニョール 1-1 レアル・マドリード
【得点】
1-0 23分 ストゥアニ
CKからセルヒオ・ガルシアの折り返し、ストゥアニがシュート。
1-1 58分 イグアイン
シャビ・アロンソのクロスからイグアインがヘディングシュート。
【順位表】 上位5位まで
1 バルセロナ 勝ち点 91
2 レアル・マドリード 勝ち点 81
3 アトレティコ・マドリード 勝ち点 72
4 バレンシア 勝ち点 59
5 レアル・ソシエダ 勝ち点 58
【得点ランキング】 上位5位まで
1 リオネル・メッシ(バルセロナ) 46
2 クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード) 34
3 ラダメル・ファルカオ(アトレティコ・マドリード) 28
4 ロベルト・ソルダード(バレンシア) 21
5 アルバド・ネグレド(セビージャ) 20
【次節・第37節】
5/26 レアル・ソシエダ(5位/勝ち点58)
アウェイ、アノエタで対戦。
コパ決勝があるため控え中心のメンバーに。
イマイチかみ合わないというかなんというか・・・
早々にバランが負傷交代するハメにもなり・・・
ドローで試合終了。
レアルがドローだったためバルサのリーガ優勝が決定。
残念だが仕方がない。
コパ決勝頑張って欲しい。
TAKE4
『5人で奇跡を盗め! 姉妹の愛』
ここ最近起こった3つの事件に新美が関係していると、
新美を怪しむ笹原。
新美はある家に忍び込み、部屋を物色し時計を盗もうとしていた。
そこへ同じく泥棒で入って来た男と遭遇。
男はこの家の持ち主の兄とのこと。
お互い不法侵入だから言いっこなしと新美。
男は黙ってやる変わりに、
盗んでもらいたいものがあるという。
それは奇跡のマウス。
バーでメンバーに話をする新美。
話を持ちかけた男・緒方研一も一緒だった。
研一はAAT細胞の発見を目指して研究を続けている。
その研究の中、たった1匹だけ成功したというのが
この奇跡のマウスだと。
この研究が認められればノーベル賞もので、
10億の価値が出るという代物だとのこと。
だがこのマウスを弟・研二に盗まれてしまったと言う。
だから、盗み返して欲しいと。
研二の方が研究を認められ、
ノーベル賞候補の1人に上げられているよう。
研二は『特許の緒方』としても有名のよう。
法律で争うのも難しいと。
特許は発表した日付がものを言う世界。
そのため、研二は研究日誌などを小まめにつけ、
先に発表したことでアメリカの研究者に勝ち、
巨額の金を得たという。
このAAT細胞が発見されれば、
今まで治らなかった病も治せると研一。
自分はそのために研究していると。
けど研二は金と権力のために研究を利用していると言う。
そのために研究を横取りしたと。
あのマウスは自分の愛だと言う研一の言葉に、
帆村は協力することを決めた。
その研二はなんと、帆村と同じ大学の教授とのこと。
大学内にある堅持の研究室は特許絡みのものが多いため、
かなり厳しいセキュリティが仕掛けられているという。
恐らくマウスはここにいるはずだと。
この研究室を徹底的に調べると言う帆村。
翌日、帆村に会いに大学に来た笹原。
新美を調べているとのことで、
仏像事件があった日は何をしていたかと聞く。
しかし帆村は新美のことは分からないし、
自分はその日、1日中講義をしていたと。
その時、呼び出しを受け帆村は席を外す。
助手の柿沢が先週あったテストの採点が
まだ出来てないと言ってるのを聞きいた笹原は、
柿沢に詳しく話を聞く。
その日は帆村はおらず、柿沢に任せていたと。
仏像事件のあった日、帆村は講義をしていなかった。
怪しんでいる笹原の前に新美が現れる。
気になるなら直接聞けばいいと言う新美に、
今度は共犯者を探すことにしたと笹原。
笹原は新美は使われる方だと察したよう。
研究室の対策を考えていたメンバー。
研二の研究室に辿り着くまでには、
赤外線センサーを潜り抜けなければならないことが判明。
更にカードキーも必要。
そこで帆村は研二の助手に接近する方法を取ることに。
その役はタモツにさせることに。
タモツは大学に行き、助手に接触するが、
サークルに勧誘されてしまい、
しかも今度合コンをすることになってしまった。
帆村は合コンに行けと言う。
ただし開催する日は、研二が研究室を空ける日。
その間に中を調べると言う。
ただ、問題は合コンは3対3とのこと。
帆村は新美と岩月を指名。
合コン当日。
上手く助手からカードを掏り取りることに成功。
表にいた南に渡す。
その間、新美は情報をあれこれ聞き出す。
南は研二の監視。
聞き出した情報を聞きながら研究室へ入り込んだ帆村。
通路には動く赤外線が張り巡らされていた。
おおよそのセキュリティシステムを把握した頃、
学会が終わり、研二が戻って来る。
そこに笹原もやって来た。
南はすぐさま帆村に教える。
笹原は研二に先日の不法侵入のことについて聞きに来たようで、
犯人は研一ではないのかと言う。
研二と研一は昔一緒に研究をしていたことを突き止めていた。
そしてマウスが生み出されていたことも・・・
その時、廊下でうつ伏せになって寝ている帆村を発見。
帆村は研究室から出ようとした時、
慌てていたためアルコールが入ったボトルを落としてしまった。
そのニオイで酔っ払ってしまったよう。
帆村に自分のコートを被せ、研二の話を聞く笹原。
兄は研究しか出来ないダメな人間だったという研二。
一緒に研究していたと言っても、
兄弟だからこそ、遠慮のない際限のない罵り合いだった。
研究は発表して初めて研究だと言える。
研究しかしない兄は研究者ではないと研二。
目を覚ました帆村はコートに気づく。
『コートを取りに伺います』との笹原のメモを発見。
研究室へ入り込む日が来た。
その時に限って笹原がコートを取りに来てしまう。
しかもこの後、会議があるから出ると言う帆村に、
どこの会議なのかと笹原。
そこで帆村は講義をしながら4人に指示することにした。
帆村の代わりは岩月がやることに。
煙を出す装置を発動し、
生徒や教授たちを避難させ研究所から遠ざけた。
その間に消防隊員に成りすました新美と岩月が侵入。
帆村の講義を見る笹原。
帆村は生徒のリクエストに答えると、
恋愛相談の講義をすることにした。
生徒たちの質問に回答をしながら、
新美と岩月に指示を出す。
見事な指示で新美と岩月は無事赤外線をクリア。
一方、帆村の講義での質問は、紗枝からの質問だったよう。
紗枝は自分に干渉しすぎな姉に嫌気がさし、
しかも大学に来て帆村と会っていたことを知り、怒りで家を出ていた。
紗枝の質問は姉とは仲が良かったが最近は喧嘩ばかり。
もう昔のように戻れることはないのか?とのこと。
恋愛相談ではないと言う柿沢だったが、
これにも愛があるから恋愛相談だと帆村。
子供というのは感情を表に出しぶつかりやすい。
だから喧嘩に発展することが多々ある。
一度も喧嘩をしたことがなかったというのなら、
それはお姉さんの努力のお陰だと。
不満を持たないよう、でも甘やかさないように、
上手に導いてくれたのだと言う帆村。
「そして今、あなたは初めて本当の喧嘩をしている。
それは、お姉さんがあなたをコントロールするのを
放棄したからではなく、
あなたと対等に向き合おうとしているからです。
あなたの心の扉を開こうとしているからです。
あなたに恨まれてもいい。
そんな覚悟があるからです。
逆にあなたがそれに向き合わず、逃げるようなことをすれば、
きっと一生後悔することになる。」
マウスがいる部屋のロックを解除した新美。
だがマウスが入ったケースにも暗証番号のロックがかかっていた!!
誕生日や携帯番号など試してみるも開かない。
帆村は質問に答える振りをしながら、
恋愛はある人に正解でも、ある人には不正解だということもある。
絶対にありえないということが起こることもあると。
すると、この講義を通信で聴いていた研一は、ある番号を告げる。
言われた番号を押すと、ロックが解除され開いた。
番号は兄弟の共同で書き上げた、
本気の喧嘩をして作った論文の番号だった。
急いで研究室へ戻って来た研二は、
空っぽになったマウスケースを見た。
帆村の講義は続く。
兄弟の素晴らしい所は自分の本当の姿を知っていてくれる所。
「互いのイヤな部分も知っていてぶつかってくれる。
一生付き合える恋愛関係がそこにはあるのです。
この愛が届くことを祈っています。」
目を合わせた笹原と紗枝。
その時、笹原に電話がかかって来て、
研二の研究所からマウスが盗まれたと聞き、帆村の顔を見た。
研究室の外にいた研一。
研二は研一の仕業だと分かっていた。
だが怒ることはなかった。
あの論文は金にはならなかったけど最高傑作だったと研二。
また一緒にやりたいと思った研一は戻って来いと手を振る。
1人じゃ喧嘩も出来ないと。
その言葉に笑みを浮かべる研二。
笹原は研一の研究室を訪ね、
そのマウスは誰が取り返したのかと問うが、誰でもないと研一。
自分で戻って来たと。
「奇跡のマウスですからね。」
そう笑い、弟と一緒に写っている写真を見る研一。
紗枝は迎えに来た笹原と一緒に家へ帰る。
帆村にいつもの場所にいるとメールが届いた。
そこへ行くとホームレスの女が。
「運命の人は意外と近くにいたよ。」
ホームレスの女はルクレツィアの肖像の写真を出す。
在りかを突き止めたと・・・
帆村が講義をしながら指示を出すのところは、
見応えがあったね~。
あれは凄いよ!!
あれで笹原の疑いの目を少しは逸らせたかな?
次回は新美が逮捕!?
どうなる? TAKE FIVE!!
TAKE1 TAKE2 TAKE3
第5話
『走り出した想い・・・!! 恋の先にある衝撃!!』
桜は、広斗が待ち合わせに来なかったことに落ち込み、
失意のまま帰宅する。
そのころ、志麻は、勤務先のスポーツジムの男性会員と、
約束したホテルへやって来る。
だが、部屋に入ろうとしたところで、公平に腕をつかまれ、
そのままホテルの外へ連れ出される。
公平は志麻に、好きでもない相手と関係を続けるのは
やめた方がいい、と忠告する。
そこへ、偶然に通り掛かった桜は、
普通でない雰囲気の二人を目撃し、ショックを受ける。
そんな折、広斗が、自転車競技の大会に出場することに。
桜は、広斗のために、神社へお守りをもらいに行く。
数日後、桜は、志麻、美樹と一緒に、大会の会場を訪れる。
もう見なくてもいいなぁ~と思ってるんだけど、
何故か見ちゃってるんだよね・・・
5話まで来たし、今やめるのもちょっと悔しい感じ。
それにしても千代子・・・怖いね・・・
あれでデートと思われたら
凛太郎も堪ったもんじゃないよね。
引くわ~(-_-;)
第1話 第2話 第3話 第4話
第4話
『連続医療ミス殺人~天才外科医の秘密』
医療ミスの告発記事を書いた
医療ジャーナリスト・川野が遺体で発見される。
彼の足元に注射器を見つけた寺島ら警視庁捜査1課の面々は、
自殺に見せ掛けた殺人ではないかと疑う。
そして、川野が書いた医療ミスを
隠蔽したと見られる医師に目を付ける。
その医師とは、外科医の浜崎だった。
浜崎は神経質で無愛想だが、天才的な記憶力を持ち、
手術成功率100%を誇る外科医だった。
そこで織部(通称トカゲ)は、浜崎が勤める病院に
研修医として潜入し、彼の身元を探る。
トカゲは浜崎に気に入られるが、
なかなか医療ミスの証拠が見つからない。
そんな中、トカゲは香里に、女性患者・美沙に接近するよう命じる。
香里の捜してた人が元彼で、
しかも既婚者だったなんて・・・
これはこれでありかもしれないけど、
もっと凄い事情があると思ってたから・・・
なんかふ~んって感じになってしまった(‐∀‐;)
ちょっと微妙だったな。
それより茂手木事件早く知りたい。
第1話 第2話 第3話
第4話
『弟にラブレター??
家庭教師強引にデートを仕込む!』
吉本荒野を訴える会のサイトを見つけた慎一は、
サイトの問い合わせにメールを送る。
『初めまして。
現在弟が吉本荒野に勉強を教わっています。
このサイトを見て恐ろしくなりました。
今まさに弟が吉本の犠牲者になろうとしているからです。
もし差し支えなければ吉本に家族を殺されたという話を
詳しく教えてくれませんか。』
管理人のマキから返信が来て、
同志かどうか見極めるためにいくつかの質問をするとのこと。
まず自己紹介から。
『沼田 慎一。 十六歳。 私立高校二年です。
弟の茂之は二歳下の中学三年生です。』
『貴方には信頼できる人がいますか。』
『勿論います。
最も信頼しているのは両親です。
学校の先生も尊敬しています。
悩みを打ち明けられる仲間も大勢いますし、
付き合っている彼女にも隠し事はありません。』
吉本がどんな仕打ちをしたか聞かれ、
今までのことを教えた慎一。
次は吉本に傷つけられて弟がどう変わったかと聞かれた。
『孤独を味わわされた弟は自分に理解を示す吉本を
勘違いして頼るようになりました。
愚かなやつです。
吉本の策略にまんまとはまってしまったのです。
僕はそんな弟が心配でなりません。』
『貴方は私に二つの嘘をつきました。
ひとつは貴方に信頼できる人間がいるということ。
もし貴方に頼れる人間がいるというのなら
私に相談などしないはずです。
貴方は誰も信じていないから顔も見えない私に
助けを求めているのではありませんか。
二つ目の嘘は、貴方が弟の心配をしているということ。
貴方の本心は別にあるように思えます。』
部屋で楽しそうにしている吉本と茂之。
茂之がもらった手紙を吉本が読んでいた。
「拝啓、沼田茂之君へ。
中1のころ 同じクラスだった真野さくらです。」
「返して下さいよ。」
「やだよ~。 やだよ、やだよ~。
クラスが変わって話す機会も なくなりましたが―」
『貴方は信頼できる相手を見つけた弟に
嫉妬しているんじゃないですか。』
「クラスになじむのは時間がかかると思いますが
体に気を付けて頑張ってください。 かしこ。 真野さくら。」
「もう、やめて下さいよ。」
「茂之くん、これはラブレターではない。
ただのお見舞状だ。」
「えっ?」
「ハハハハ! ダサッ!
先生、ラブレターってもらったことありますか?
ある訳ねえだろ。
こんな『かしこ』がついてるラブレターなんてよ。」
「そんなに笑わなくてもいいじゃないですか。」
『本当に孤独なのは貴方なんじゃないですか?』
慎一が部屋を覗いてたのに気づいていた吉本。
「いいねえ~。」
中間テストの結果を父母に見せる茂之と吉本。
「お~。 学年ワースト外れたじゃない。」
「まだ下から数えた方が早いですけど、
まあ準備期間の短い中では健闘した方でしょう。
この調子なら次の学力テストはもっと期待出来ると思いますよ。」
「頼もしいねえ。
じゃあ学力テストで学年順位が半分より上だったら
ボーナスで20万出すよ。」
「お父さん。」
「いいんだよ。 先生もその方がやりがいあるでしょ?」
「ありがとうございます。」
その様子を見ていた慎一は塾へ行ってくると出かけようとする。
「そうだ先生。 慎一の家庭教師もやってくんないかな?」
「いやいや、ちょっと待ってよ。」
「いいですよ。 やりましょう。」
「ホント? 最近順位も落ちてるみたいだしな。」
「俺は大丈夫だよ。 じゃ、いってきます。」
慎一は出かけ、茂之と吉本も部屋で勉強。
子供たちがいなくなった途端、佳代子は冷たい態度に。
「浅海くんとは終わりにするから。」
佳代子は何も答えない。
『貴方の回答からは人間性が伝わってこなかったので
メッセージはこれで終了します。』
『もう一度、自己紹介させてください。
沼田慎一、十六歳。
優等生を演じている高校2年生です。
親も友達も彼女も本当の僕を知りません。
僕は自分以外、誰も信じていません。
むしろ、みんなを見下しています。
吉本荒野のことを知りたいのは、
弱みを握られているからです。
あいつの存在が邪魔だからです。』
その頃、吉本と茂之は楽しく勉強中。
吉本は真野さくらの写真を見せてもらい、
前島亜美に似ていると言う。
「ってことは、お前あれだよ。
ひょっとして前からさくらちゃんのことを・・・
図星かよ!!」
「あっ、けど真野さんは園田のことが好きだと思いますよ。」
「ソノちゃん?」
「真野さんと園田は幼なじみなんです。
なんかクラスは違うけどいつも2人仲良さそうに話してるし。」
「お前・・・ソノちゃんも彼女のこと好きなの?」
「多分。」
「いいねえ。 よし、彼女と付き合え。」
友達もいないのに彼女なんて無理だと焦る茂之。
「いいか? 友達は共感。 恋人は直感だ。
友達に必要な共感は得るのに時間がかかる。
しかし恋人に大事な直感は運命を感じさせれば一発だ。
それは演出出来る。」
「いや、でも・・・」
「お前は俺の犬だ。 これは決定事項。 いいな?」
「ワン。」
「よし。 じゃ、早速返事考えるか~。」
一茂が吉本をサウナに誘い、
茂之の誕生日会の時のビデオのことを聞いた。
「もしかして聞いちゃったんですか?」
「夫婦揃ってバッチリ聞いちゃったよ。
お陰で亀裂まで入っちゃったよ。 やっぱり君か。」
タオルで首を絞める吉本。
「死なせて下さい。」
「ちょっとよしなさいよ。 後味悪くなるだけでしょうが。」
リビングにテープが落ちていて確認したら
一茂と舞香の会話を盗聴したテープだったと。
まさか茂之の画像ファイルに録音されてたとは・・・と。
テープは佳代子にバレたらまずいと思い捨てたと言い、
また首を絞めようとする吉本。
「死なせて下さい!」
慌てる一茂。
「わっ、分かった分かった。 分かった。 なっ?
あの、元はといえば俺が悪いんだし。
なっ? 俺が悪い。 なっ?」
「ですよね。」
吉本が沼田家に来ると、佳代子がPCに向かっていた。
ネット株を見ていた佳代子に声をかける吉本は、
この銘柄は買いだと唆す。
でも高いしと躊躇する佳代子。
「いいじゃないですか~。 100万ぐらいぽんっと買っちゃえば。」
「そんな大金ありませんよ。」
「定期預金とかあるでしょう。」
「崩せる訳ないじゃないですか。
小心者はすぐ損すること考えちゃうんですよ。
ギャンブルには不向きなんです。」
「じゃあ、ストレス発散とかどうしてるんですか?」
「ストレス? う~ん・・・
あっ、茂之が中学に上がるまでは
日記を付けて自分の気持ちを整理したりしてましたけど、
今は特に何も。」
「だったら お父さんのことはどう整理するんですか?」
「えっ?」
「盗聴器です。
これでお父さんと浅海さんの会話を盗聴してテレビに流しました。」
「あなたが?」
「許せなかったんです。 お父さんが。
お母さんが家族のために頑張っているのに外で浮気なんて。
お母さんのためにやりました。」
友達にメールを送ったのも?と聞くが、
そんなことがあったのかと吉本。
「じゃあ誰が・・・」
「夫婦の仲を 引き裂こうとしている人物といえば・・・」
「浅海さん?」
「意外と面倒くさい女かもしれませんねえ。
邪魔になる前に消しちゃいますか。」
そこへ茂之が帰って来た。
図書館へ行くと出て来たが、
吉本が連れて行ったのはスケート場。
真野さくらに関するデータを茂之に渡す吉本。
「最後のページに手紙の返事書いておいたから。
それを清書してあしたの朝彼女のロッカーに入れておくように。」
真野さくらの趣味がインラインスケートとのことだったから、
茂之をスケート場に連れて来た。
「お前が得意だなんて知ったら運命感じちゃうだろ?」
早速練習する茂之だったが転んでばかり。
先帰ると帰って行く吉本。
ひとりで家に戻った吉本。
その頃、慎一にはマキからメールが。
慎一が本心を打ち明けてくれたから同士と認めると。
『立花真希。 二一歳、フリーター。
家族は三年前に一家心中をはかった。
原因は吉本荒野。』
その時、物音に気づいた慎一はある部屋を覗く。
そこには何かを探している吉本。
「何してるんですか?
大声出してもいいんですよ?」
「万引きの写真ばら撒いてもいいんだぞ?」
佳代子の日記を見つけ、慎一の部屋で見る吉本。
「あっ、お父さんとお母さんお見合いなんだ。」
「日記なんて見てどうするんですか?」
「えっ? 馴れ初めとか気にならない?
プロポーズどんなだったのかなとか初夜はいつかなとか。」
「全然興味ないですね。」
「そういえばさあ、最近絡んでこないね。」
「時間の無駄だと思って。
ほら、俺大学受験とか全国大会とかありますし。」
「そう。 じゃ、仲良く出来そうだね。」
吉本は日記を持って部屋を出た。
一茂は舞香に別れ話をするが、舞香は食い下がる。
帰りにタクシーを拾う一茂にキスをした舞香。
さくらに手紙を出した茂之。
その後、さくらから手紙の返事をもらいウキウキ。
しかしその様子を見ていた虐めっ子たちがイラつき、
茂之に絡み、手紙を見せろと押さえつける。
が、茂之は手紙を飲み込んでしまった。
部屋で茂之を待っている吉本。
一茂が帰宅し、舞香と話したと佳代子に伝える。
佳代子はヘッドホンをつけながらPCをやっていて聞こえない。
茂之は?と聞く一茂に、まだだと吉本。
「インラインスケートの練習かな。
あっ、実は好きな子のために練習してるんですよ。」
「そうなの?」
「ラブレターもらって今度デートもするんです。」
「へえ~、あいつがね。」
一茂がいなくなり、テレビをつけた吉本に
佳代子が声をかけた。
「今の話ホントですか? 茂之がデートするって。」
「聞こえてたんですか? お母さんも意地悪いな~。
茂之くんが好きな子は成邦館高校も合格ラインに乗るくらい
優秀な子なんですよ。」
「だからってそんなこと受験に必要ですか?」
「勿論。 彼女にバカにされたくない。 だから勉強する。
それも立派な動機です。」
「そんなの不純ですよ。」
「だったらご自分の時はどうだったんです?
将来社会的地位を得ようと勉学に励んでいましたか?
そんなことのために勉強する子供の方が
よっぽど不純だと思いますけどねえ。
茂之くんをちゃんと見てあげて下さい。
結構いい顔になってきましたよ。」
そこへ茂之が帰宅。 顔には痣が・・・
インラインスケートの練習で転んだと誤魔化す。
慎一にマキからメール。
マキが留学している間に吉本が弟の家庭教師になり、
家族に介入して家族はボロボロ。
一家心中にまで追い込まれたとのこと。
家族に吉本が介入してきたら気をつけてと忠告された。
夜の学校で過去を思い出す吉本。
生徒に助けを求められていた。
仲良くパスタを作っている吉本と佳代子。
「お母さん。 明日の月曜日デートしません?
茂之くんの初デート見に行くんです。」
迷う佳代子に、一茂はダメだと。
人んちのプライベートに介入しすぎと。
すると佳代子が急に行くと言い出した。
それを慎一も聞いていた。
デート当日。
茂之が出かけ、後をついて行く吉本と佳代子。
インラインスケートをする茂之とさくらを見守る2人。
「一応練習した成果はあったみたいじゃない。」
「すべれなかったんですか?」
「ええ。」
慎一も来ていて吉本と佳代子を見ていた。
笑顔の茂之を見て佳代子は久し振りに見たと。
慎一がメールをしていた。
『吉本が母親に弟のデート現場を見せている意味は
何だと思いますか』
すると後ろに吉本が!!
「それは息子の成長感じて欲しいから・・・とか?」
慎一はビックリ!!
「いつから気付いてたんですか?」
「んっ? ずっと前から。」
「母さんを連れ出してどうするつもりですか?
また茂之をどん底に突き落とすつもりですか?」
「心外だな。 君はいつまでもお父さんとお母さんが
上辺だけの夫婦でいいと思うのかい?」
「いい訳ないじゃないですか。」
「俺も同じだよ。 お母さんがお父さんに対して
冷めた気持ちのままだと困るんだよ。」
吉本は慎一を連れ佳代子のところへ。
自分が呼んだと言う。
外へ出た茂之&さくらをつける吉本たち。
お洒落な店に行く。
茂之を見て自分たちのデートを思い出す佳代子。
この店で一茂にプロポーズされたそう。
茂之はさくらに告白しOKをもらう。
見ていた吉本と佳代子はハイタッチして拍手。
茂之&さくらが外へ出ると、吉本たちも外へ。
慎一は塾へ行くと。
本当は茂之が成人したら
一茂とは別の道を歩むつもりだったと佳代子。
でも今は昔を思い出して考えを変えたよう。
佳代子は一茂を迎えに行く。
2人は手を繋いでいい雰囲気に。
沼田家の側で主婦たちが噂話。
そこへ慎一が帰って来た。
慎一が部屋へ行くと、吉本が例のサイトを見ていた。
「お帰り。 こんなサイトがあったなんてねえ。」
「何の用ですか?」
「あの日誰かにメールしてたよねえ。
『吉本が母親に弟のデート現場を見せてる意味は
何だと思いますか』」
「あなたの目的は母さんだった。
茂之のように取り込むために。
実際、母さんはあなたに感謝していましたよ。
父さんともあれから上手くやっているみたいだし。
でもホント考えましたよね。
父さんとの思い出を蘇らせて、
あたかもあなたが夫婦の仲を修復したように振る舞って。
ホントはあんたが壊したくせに!」
「50点かな~。 模範解答教えてあげるよ。」
佳代子が外にでると主婦仲間がまた来たとメールを見せる。
そこには一茂と舞香のキスシーンが・・・
その様子を上から見ていた吉本と慎一。
「言ったでしょう。
お母さんがお父さんに対して
冷めた気持ちのままだと困るって。
お父さんに興味ないままあの画像見せても
効果は期待出来ないからねえ。
だからお父さんへの情熱を再燃させてあげたんだよ。
ほら、愛情は憎しみに変わりやすいっていうでしょ?」
一方、佳代子はショックを隠せない。
何かの間違いだと言い、どこかへ歩いて行く。
吉本は慎一の悪事の写真をばら撒く。
バラしたきゃバラせと言う慎一だが、吉本の方が上手。
「君を陥れる材料なんていくらでもあるんだよ。
これをきっかけにあることないことでっち上げれば、
君の人生は間違いなく終わる。」
「そうやって俺たち家族を崩壊させるつもりか?」
「学校の教師じゃ出来ないからねえ。
生徒の教育のために家庭環境を変えるなんてさ。」
「正気の沙汰じゃない。」
「この国自体が歪んでるんだからしょうがない。
今の時代に全うな教育なんか通じる訳がないんだよ。」
「勝手なこと言うなよ。
俺たちはこの国も今の教育も間違ってるなんて思っちゃいない!!」
「ホントにそう思ってるのか?
考えることを放棄して周りの意見に流されてるだけじゃないのか?
だったら歴史の授業を例に取ってみよう。
人類の誕生から始めて俺たちに身近で重要なはずの近代史は
何故か3学期に駆け足で終わらせる。
100年も経っていない首相の暗殺事件でさえ
教科書ではたった数行しか語られない。
どんな背景があってどんな思いがあって殺されたのか。
本来はそういうことを学ぶべきなんじゃないのか?
でも誰もそれをおかしいとは思わない。
何故ならそんな詰め込み式の教育でも
社会がそれなりに機能していたからだ。
だがそのひずみはアイデンティティーの喪失として表れた。
自分のルーツを曖昧にしか理解出来ていない俺たちは
自分に自信が持てなくなり戦うことを怖れて
他人と同調するようになった。
メディアに踊らされて一方的な意見で物事を
括りたがるのがその最たる例だ。
俺たちはいつの間にか個性奪われて誰かに依存しなければ
生きていけない骨抜きにされているんだよ。」
「何言ってんだよ。
いやそんな話、俺たちに関係ないから!!」
「あるんだよ。 関係あるんだよ!!
そんな教育を受けて平和ボケに漬かっている人間が
無意識のうちに悪意だと感じない悪意で!
汚れなき弱者を追い詰めているんだ。」
過去の記憶が蘇る吉本。
「ホントです。 信じて下さい。 このままだと・・・」
「問題は解決したんだよ。
少しはさ、俺の立場も分かってくれよ。」
「ですよね。 迷惑かけてごめんなさい。」
呼吸が荒くなる吉本。
部屋を出てゴルフクラブを持って来た。
「俺は吉本荒野だ。 言ったよな?
これ以上余計な詮索はするなって。」
慎一のPCをゴルフクラブで叩き壊す。
「管理人のマキって女のメッセージは3日前が最後になっている。
携帯でのやり取りに切り替えたか。
出せ、携帯。 け・い・た・い!!」
慎一は携帯を吉本に渡す。
「俺たちがお前たち家族を崩壊させるか、
それともお前たちが持ちこたえるか。
これはゲームだよ。 か・ぞ・く・ゲ・ー・ム。」
そして吉本は慎一に封筒をやる。
新しいパソコンと携帯を買ってと。
外に出た慎一は携帯を出し電話。
「もしもし、慎一です。 マキさんの忠告通り、
別の携帯を用意しておいて正解でした。
吉本は気付いていました。」
吉本がテレビを見ていると佳代子が帰って来た。
佳代子は吉本にこの前の株の銘柄を聞き、
この株を100万円分買うと言う。
「そんな大金大丈夫なんですか?」
「いいんです。 定期預金崩しましたから。」
「いいですねえ。」
慎一はある場所へやって来た。
そこにいた女性に声をかける。
「沼田慎一くん?
初めまして。 管理人のマキです。」
舞香だった!!
マキが舞香なんじゃ?とは序盤で思ったけど、
舞香がどっち側か分からなくなったかも。
もしかしたら本当に吉本を恨んでる側?
だって来週の予告を見ると・・・ねえ?
でもやっぱり吉本と繋がってるような気がする。
吉本は元は学校の先生だったのね。
で、あの生徒が自殺かなんかしたの?
となると本物の吉本荒野はどういう関係なんだろうか。
ってか、さくらもまさか吉本の差し金ってことはないよね?
だったら怖すぎるんですけど~∑(゜Д゜;)
それにしてもやたら難しい長台詞を
なんなくこなす翔くんが凄すぎる。
さすがキャスター!!
ま、長台詞は『ザ・クイズショウ』でもあったね(笑)
しかしあの時のブラックとは雲泥の差だな。
吉本、恐るべし!!
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