函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

新聞拾い読み

2014年03月24日 15時31分46秒 | えいこう語る
▲橋下大阪市長、自分が政策に掲げる「大阪都構想」を実行するため、知事から市長に戦いの場を移した。「日本維新の会」を結成し、大阪から国家改造の狼煙を上げたが、笛吹けど周囲は動かない。特に市議会が自分の行く手を阻むとして、自ら辞任し、市民に真を問うという「出直し選挙」に打って出た。勝利はしたものの投票率は23.59%だ。わがまま者の身勝手選挙か、今後の市政運営がちょっぴり注目される。
▲雪まだ深い北海道宗谷管内で、早くも親子熊2頭が射殺された。
熊は400グラムで生まれ、1年で40キロになる。生まれた年に食料の採取を親から教えられ、冬眠に入る。翌年の秋ごろまで親と一緒に生活し、親はすがる子供を追い払い、子離れを促す。射殺された熊の体重は80キロなので、もう一冬親と一緒に冬眠したのだろう。ドイツで最後の熊が射殺されたのは、19世紀中頃で、人里に現れたからだという。こんな話を元旭山動物園の園長の話を聞いた矢先だった。人間の身勝手さを感じる、胸の痛む初春の出来事だ。
▲長崎の小学六年生が「いじめ」に遇い、自殺に追い込まれた事件。その学校の卒業式前に、市の教育長が「(問題が)片付くといい」と発言して、抗議が出ている。組織のトップにある者は、問題は速やかに解決し先に進もうと思う。それが実務能力だと考えているようだ。でも人権に関する問題は、時間をかけて問題の本質を探り出さなければならない。この問題、アベ総理が「集団的自衛権の行使」を、閣議決定し承認させる動きと、似ている。「せかねば事が間に合わぬ」ではない。
※函館八幡宮。私は高校時代、朝温泉に入り、この鳥居んをくぐって高校に通った。
今日一日の安全を願い、神社の向かい礼を欠かしたことはない。この町内の守り神だと信じていたからだ。


▲菅官房長官が、従軍慰安婦問題に関する「河野の談話」を検証すると物議をかもしたが、すぐ引っ込めた。軍の関与は無かったなどと言い切れぬ、当時の状況下だ。薮蛇にならないでよかったと安堵したのもつかの間、今度はアベ総理の腹心、荻生田総裁特別補佐官が「新たな事実が出てくれば、政治談話を出すことはおかしいことではない」という、おかしいことを言い出した。アベ総理も「それは否定しない」という。せっかく日米韓の首脳会談が実現することになった。仲を取り持ってくれた米国大統領に対し「礼節を重んじる美しい国」は、まったくもって看板倒れだ。
▲「原発再稼動」や「集団的自衛権の行使」に反対する、子育て中の母親らが「ママデモ」と称するデモを都内で行った。「ママデモできるデモ」というのは、なかなかシャレている。「ヤンママ=ヤングママ」の心意気ここに在りだ。「笑っていいとも」に出演したアベ総理。アルタ前では「笑っている場合か」などの怒号が飛び交っていた。NHKも「ママデモ」や「アルタ前」の場面を、報道してもらいたいものだ。この頃の国会中継は「アベ総理のCM」を流す、政府が大スポンサーのNHK、というイメージが頭をよぎってならない。
▲「読者の声」の欄の、小学6年生の投書だ。日記を書いているが、ボールペンのインキが無くなると達成感を感じていた。だが、今まで使っていたペンが恋しくなる。新しいボールペンに取り換えるのが当たり前でも、永久に気持ちよく書き続けられるボールペンはないかと考える。まるで詩人のような心の内面を表現したいい文章だ。長崎の6年生も、そのような感性を持っていたはずだが、イジメという集団が持つブラックゾーンの、犠牲になった。アベ総理、何を血迷ったか、憲法改正という、恒久平和を打ち破りそうな暴挙をしでかそうとしている。「赤紙一枚」で、国家が国民の命を左右する、そんなイジメが、二度と再び繰り返さないよう、国民一人一人が気を引き締めなければならない時代ではないか。
             北海道新聞3月24日朝刊より


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