函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

縄文と原発

2018年07月23日 09時41分48秒 | えいこう語る

▼私たちが住んでいる函館地区は、縄文の遺跡がたくさんある。その昔、津軽海峡を挟んで東北との交流が盛んで、優れた精神文化があったとされ【北海道・北東北の縄文遺跡群】として、ユネスコの世界遺産登録に向け活発な活動をしているようだ。文化遺産の所轄は文科省だ。

▼だが対抗馬がある。【奄美大島、徳之島、沖縄北部および西表島】の自然遺産だ。こちらの所管は環境省だという。ユネスコへの登録は1国1件としているため、来年2月にはどちらかが落ちることになる。

▼何度も落選の憂き目にあい、やっと推薦されそうだが、函館市民の関心度はどのくらいかと言うと、半世紀遅れでやってきた北海道新幹線と同じくらいの興味度だ?!。関係者が騒ぐほど「そんなに地域の活性化に重要ではない」と思っている人が多いようだ。

▼私は昨今の異常気象は、文明の急激な発展による自然破壊が原因だと考えている。そこで「自然との共生」がライフスタイルだった縄文時代には、人類が生き抜くヒントが多くあると思っている。中でも一番気に入っているのが、1万年にもわたり戦争がなかったということだ。

▼「積極的平和主義の答えは縄文にあり」と、アベ総理に知らせるためにも、縄文を推薦し世界の平和に貢献させたいと考えている。でも、アベ総理の「積極的平和主義」は私たちの解釈と違うようなので、1万年も戦争がなかったと知るや、登録が却下されるかもしれない。

▼この登録には【北海道・青森・岩手・秋田】が連合で推薦主体となっている。新潟の火焔土器や長野県の縄文土器も素晴らしいものがあるが、それらを含めないのはどんな理由があるのだろうか。縄文学に興味がある私にとっては、ちょっぴり不満が残る。

▼世界遺産登録に一歩近づいた縄文だが、私が最も喜んでいるのは「大間原発反対運動」に、大きなヒントが与えられたということだ。

▼つまり、この縄文遺産群の地域に、世界初のフルMOX燃料を使用する大間原発を建設をしているのだ。もし事故が起きた場合、世界遺産も壊滅するのだから「縄文の世界遺産登録には大間原発は必要なし」という、新たな原発反対運動にシフトするという考えだ。

▼原発など人類と共存できるものではない。それは福島第1原発事故が世界に範を示している。原発など無い方が、人類は縄文時代のような環境を保持し「自然と共生」しながら、美しい地球を保持していけるからだ。

▼人類にとって「原発」は「悪魔」と同意語なのだなのだと思ったところで、昨夜の夢は終了となった。

▼縄文文化の世界遺産登録と大間原発反対運動が同時に運動し始めた時、その存在が抹消されるのは、もちろん【大魔原発】に違いないからだ。